母のがん

がんサバイバーをさがす

投稿日:2021年4月18日 更新日:

前回の大腸内視鏡検査でも、結局がんのおおもとは見つけられなかった。もはやどこから転移してきたのかわからず、PET-CT検査を受けた母。

放射線を浴びるので、妊婦や乳幼児との接触は10時間禁止というから、ならば検査の前にうちに寄ってけばと声をかけた。

ぴっぴとぴーすけはばぁばがきてひとしきりしゃべったり遊んだりしているが、当の本人は不安そうである。

そりゃそうか。結局がんがあるという事実だけあって、その大本営が見つからない。PET-CTという全身の検査に、もはや全身に転移してしまっているのかと思うのも無理はない。

それでもそういう心持ちが病気に悪影響なのはご存知の通りで、気楽にテニスや子どもたちの世話に明け暮れていたほうが健全なのである。

先日買った本をたよりに、がんサバイバーという、手術後5年生存している人を探してみることにする。

仲良くしていたママ友のお母さんが乳ガンの手術をし、今も元気にしている。失礼かとは思ったが事情を話してアドバイスをもらった。ときは小林麻央さんが亡くなったころで手術まで3ヶ月も待ったらしい。

手術のその日まで食事に気を付けいろいろ調べていたことや、自分で治療法を決断していたことに、その生命力みたいなものが後押ししている印象があった。

また、同じく仲のよいママ友のお父さんもガンの手術をしていた。詳しい話は聞かなかったが、今も元気にしているという。

たった二人だが、手術後に元気に暮らしている話を聞いてちょっと希望が持てた。CA19-9というマーカーテストで高い数値がでるとまず疑われるのがすい臓のようで、わたしでもすい臓がんがヤバいというのは知っている。症状がでたときは手遅れとも。

すい臓ガンの人のブログもけっこう読みあさり、すごく元気だったのにまさか私が、的なものを見ると「うちのかーちゃんも…」と思わずにはいられない。

だけど、まわりが不安になればますます本人が不安になるばかりである。本にならって、手術前にしたほうがいいことや、気のもちようをチラッとメールするほかない。

本に載っていたがアファメーション、というポジティブなイメージを自分に言い聞かすのも、医学的にはどうかと思うけど精神的によさそうな気がする。

ダメかも、と思うとそっちにいくマーフィーの法則ではないけども、きっとうまくいく!わたしは幸せだ!早いとこ治してテニスするぞ!みたいなプラスの呪文を唱えてそのとおりにしてしまうのだ。

スポーツ選手なんかはこういうイメトレが得意だぁね。

わたしができることはせっせと自家製の糠漬けをわたして腸内細菌を善玉優勢に導くことくらいである。



-母のがん

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

手術は無事に成功。というか、処置?

連絡をもらってまた手術となった母。 腎ろう造設はがん患者にとってどれくらいの負担なのか 頭をよぎるのは、4月の13時間にわたる大手術。こちらも、最初は7時間くらいと言われていたのが蓋を開けたら2倍近く …

いよいよな退院に向けて自分のメンテナンス

さあて、今週木曜に迫った退院。その前に、平日やることをやっとかなくちゃいけないね。 まずはちょっと気になっていた婦人科。不正出血やら母の危篤で狂いに狂った生理周期やら先生に相談しに行って心の安寧をゲッ …

コロナ禍の横浜市民病院の面会

その後の家族 13時間の手術を終え、ICUに一時移った母。本気でやばいと思ったその日、23時半に家に戻った。 それから1週間も連絡がないままだった。ICUから一般病棟に戻った連絡はあったものの、音信不 …

今日も今日とてお見舞いだけど、暇なので人生でやりたいことを挙げる

仕事が落ち着いて(いや全然終わってないけど!)本日も早退 夕方に病院に到着すると、伯母が母の隣に座っていた。午後に来て、ぼちぼち帰ろうとしたのだけど「お姉さんずっといてね」と言われたのだった そう言わ …

3回目の抗がん剤治療

だいぶ先が読めるようになってきた母のガン治療。 3回目の抗がん剤治療に向けて 相変わらずステージ3と4のはざまにはいるものの、本人も前ほどの混乱もなく、われわれもルーティーン化しているように思う。 日 …