前回の大腸内視鏡検査でも、結局がんのおおもとは見つけられなかった。もはやどこから転移してきたのかわからず、PET-CT検査を受けた母。
放射線を浴びるので、妊婦や乳幼児との接触は10時間禁止というから、ならば検査の前にうちに寄ってけばと声をかけた。
ぴっぴとぴーすけはばぁばがきてひとしきりしゃべったり遊んだりしているが、当の本人は不安そうである。
そりゃそうか。結局がんがあるという事実だけあって、その大本営が見つからない。PET-CTという全身の検査に、もはや全身に転移してしまっているのかと思うのも無理はない。
それでもそういう心持ちが病気に悪影響なのはご存知の通りで、気楽にテニスや子どもたちの世話に明け暮れていたほうが健全なのである。
先日買った本をたよりに、がんサバイバーという、手術後5年生存している人を探してみることにする。
仲良くしていたママ友のお母さんが乳ガンの手術をし、今も元気にしている。失礼かとは思ったが事情を話してアドバイスをもらった。ときは小林麻央さんが亡くなったころで手術まで3ヶ月も待ったらしい。
手術のその日まで食事に気を付けいろいろ調べていたことや、自分で治療法を決断していたことに、その生命力みたいなものが後押ししている印象があった。
また、同じく仲のよいママ友のお父さんもガンの手術をしていた。詳しい話は聞かなかったが、今も元気にしているという。
たった二人だが、手術後に元気に暮らしている話を聞いてちょっと希望が持てた。CA19-9というマーカーテストで高い数値がでるとまず疑われるのがすい臓のようで、わたしでもすい臓がんがヤバいというのは知っている。症状がでたときは手遅れとも。
すい臓ガンの人のブログもけっこう読みあさり、すごく元気だったのにまさか私が、的なものを見ると「うちのかーちゃんも…」と思わずにはいられない。
だけど、まわりが不安になればますます本人が不安になるばかりである。本にならって、手術前にしたほうがいいことや、気のもちようをチラッとメールするほかない。
本に載っていたがアファメーション、というポジティブなイメージを自分に言い聞かすのも、医学的にはどうかと思うけど精神的によさそうな気がする。
ダメかも、と思うとそっちにいくマーフィーの法則ではないけども、きっとうまくいく!わたしは幸せだ!早いとこ治してテニスするぞ!みたいなプラスの呪文を唱えてそのとおりにしてしまうのだ。
スポーツ選手なんかはこういうイメトレが得意だぁね。
わたしができることはせっせと自家製の糠漬けをわたして腸内細菌を善玉優勢に導くことくらいである。