カブトムシを飼い始めて1週間ほど。
前回、カブトムシを飼った時の入れ物があり(蓋なし
それを洗って土を入れ、土の中にはカブトムシの幼虫。土の上には成虫をセット。
仲良く暮らせよ、と換気扇に設置する不織布を蓋がわりに輪ゴムでとめ
前回の脱走劇を思い出し、上に本を載せ重しを置いた。窒息しては困るので、少しだけ本をずらし、空気穴にした
その「少しだけ」の空気穴を無理やりこじ開け、二代目カブちゃんはまた脱走したのだった
午前3時。クーラーをつけないと眠れない夫と、寒い子供達は寝室が別だ。カブちゃんはクーラーのある部屋の隅っこにいた。
夜行性なのでガサゴソしているなぁとは思いつつ、脱走の悲劇に見合ったのは夫。
「ゆらちゃん、脱走した!」と起こされたのだった
ちなみに私は何度かの脱走劇に付き合っており、普通に素手で捕まえることができる。しかし、この脱走劇の怖いところは、相手がどこにいるかわからないところである。
この時も、ダイニングリビングから台所の間のどこかにいるはずだが、わからない。色々探していると、生ごみに引き寄せられているカブちゃんを発見。もはやゴキブリと同じ類だ
それを透明のビニールをそっと被せて、飛んで行かないように包んだ上、背中から手で捕まえた。抵抗をされたものの、こうやって捕獲するのは慣れたもので、彼のお家へと帰した。
その時の重りは本だけだったので、次にアイロンを上に置くことにした。これで動かせまい。
次の日、お出かけするのに服にアイロンをかけた。そのあと、アイロンを戻すのを忘れたのだった。
しかし、お出かけの後ちゃんとカブちゃんは自分の部屋にいた
それでちょっと油断したのだった
「なんだ、大丈夫じゃん」
その夜である。うるさくて玄関に移動したカブちゃんの家。ちゃんと本と、アイロンを上に乗っけて、カブトムシよりも小さな空気穴を本をずらして置いておいた。もちろん不織布は二重にして家を覆っている。
夜中、トイレに立った時うるさくてカブちゃんの方を見た。羽音が家の中からする。うるさいので真っ暗にせず、電気をつけておいた。しばらくするとガタガタという音はしなくなり、朝だと分かったようだ、と安心して眠りについた
次の日の朝、胸騒ぎがした。静かすぎやしないか?
カブちゃんの家を見ると、少ししか空いていない本をずらした隙間に、不織布を破って脱走した形跡が見られる。やられた!あの後ガンガンやってたのは脱走するために体を張っていたのか!すっかり諦めたと思って眠りについたが、あの後本当の攻防が待ち受けていたというのに…。
夫の部屋はドアがきちんと閉まっているが、玄関から私の部屋というか物置になっている部屋は、モノ・書類・冬物の服・トランポリンetcが大量に散乱している。ここに入られたらもはやミッケ!と同じくらい見つからない。
「えーどこの部屋にいるんだろう」
とりあえず、カブちゃんの家のものを色々おろして、中を確認するといない。やっぱり脱走したのだ。
行きそうなのは…玄関の自転車ヘルメットをひっくり返し、靴をひっくり返す。急にブゥンと出てきたら怖いので恐る恐るである。そうして、玄関にいなさそうなのを確認。さらに洗面所とお風呂場とを確認して、退路を断つ。
となると、やはり私の部屋かー
前もこの部屋で恐怖体験をしたんだってば!笑
その時、同じようにものが散乱していたものの、窓の隙間に向かってブンブン飛んでいるところを発見したのだった
ん?待てよ
ということは、また窓をうっすら開けておけば、そこに向かってカブちゃんが飛んでくるんじゃないかい?
しかしながら、部屋のどこにいるかわからない相手を、警戒しながら窓まで行くのも決死の覚悟である
急に飛び出してこないか、はたまた踏み潰してしまわないか、そんなことを考えながら先に進む
ぴーすけが、虫取り網をくれたんだけどね、見つけたら使わせてもらうよ。とにかく視認したい。
もらった桃の種でも置いておこうかと思ったけど、違う虫を寄せ付けそうでな。
ドキドキしながら窓まで辿り着き、固まっていた鍵を力一杯ひねり窓を開けた。もうそれだけで大冒険である。朝から一仕事終えた気分よ。
そんな勇者の気分で朝食へ。夫は言う
「もうカブちゃんにはあの家は小さすぎるんだよ。早く外にはなしてあげなよ。それかゆらちゃんの部屋で飼うか」
優しい彼には耐えられないのだろう。しかし、今日の夜までは待ちたまえ。決戦は明日の午前3時。奴は必ず現れるから…!