脱走劇が続くカブちゃん…彼は私の部屋におりました
引き戸を開けると、ハッと目につくカブトムシ
いた!いたぁ〜!!
今度は虫取り網で確保し、それをゲージに覆い被せてことなきを得た。もはやカブトムシを捕まえることになんの躊躇もないw
しかしだね、こう何回も脱走されると、本当に狭いゲージが嫌んだね、と夫が嘆く。
「もうお外に放してあげようよ。こんなに外に出たがっているんだから」
それもそうである。子どもたちが喜ぶからと飼ってみたものの、カブトムシの人権いや生存権は無視である。カブトムシはこんな狭いゲージよりも、もっと広い森で飛び回りたいのかもしれない。
「明日子どもたちに話してみよう」
次の日の朝、深夜の顛末を子どもたちに聞かせた。そして、ママとパパはカブトムシをそろそろお外に放してあげたほうがいいのではないかと思っていることも。
ぴっぴとぴーすけは難色を示した。
「えーなんで!もっと大きいケースを買おうよ」
確かにそれも一案だな、と言うことでとりあえず保留に。さてどうしたものか。お互いにクールダウンの時間が必要なのである。
そうして、お互いにカブちゃんの身を案じながら仕事と保育園、キッズへと向かったのだった。朝、カブちゃんに挨拶して。
その日は一日疲れて帰ってきて、カブちゃんのケースの上にちゃんとアイロンが乗っかっていることを確認したのち、中は見ないでリビングへ。子どもたちも続々と帰ってきた。あれよあれよと言う間に夕飯・お風呂・就寝。
さて、私たちも寝る前にカブちゃんの換気を、と蓋を開けるといないのですよ
え!アイロン乗っかったままだよね?!どゆことどゆこと?!もはやパニックである
三度の脱走に懲りて、アイロンまで乗せたのに??ミステリー作家もびっくりの密室トリックだ
「カブトムシがいない…」
森に返そうと思っていた矢先だったのに。夫と少し捜索したけど、もはやこんなものの多い部屋。そしてドア開けっぱなしだったからどこの部屋にいるかもわからない中(寝室だけは閉めてて無事)
諦めて、また夜中に騒ぎ出したら対処しようと言うことになった(慣れ
窓を少し開けておくか?それともカブトムシゼリーでおびき寄せるか?網戸にハチミツでもたらしとく?
色々考えあぐねいていたが、まる一日見つからなかった
「どうしよう、そこらへんで死んでたら。びっくりしてこっちがビビる。」
「それもそうだし、生きてるからフンもするわけだろう…早く見つけないと」
夫婦では焦るばかりだが、子どもたちはどこ吹く風である
そんな仕事終わり…
帰って、玄関に置いてあるケースを横目に、自分の部屋に向かう。気合を入れて片付け始めた。最初は、どこにカブちゃんが潜んでいるかわからないのでおっかなびっくりだったが、そのうちクマと一緒で大きな音を出して威嚇しながら片付けを進めた
どうにでもなれ〜い
しかしだね、なんの反応もない。カサッとかカリカリっとか生体反応がないのだよ。まるでどこにもいないかのように。
あらかた部屋は片付けて、次に疑わしい夫の部屋へ。ザックリ引き出しを開けたり閉めたりしながら(下手に見つけたくない他のものが出てきたら悲惨だから)
しかして、夫の部屋も何か動物がいるような息遣いがない。全くもって無なのだ。
不思議に思って、ケースの中を見てみるとカブちゃんがそこにいるではないか!!!
「!!」
今度は引田天功もびっくりのイリュージョンである
いつ帰ってきたんだい?体重の100倍のものを持ち上げるというが、アイロンをどうやってどかして、戻したんだい?
狐につままれたような気持ちでいると、帰ってきた家族たちは、普通にその帰還を喜んだ
そしてナチュラルに
「カブちゃん潜ってたんじゃない?」
「幼虫の時は土の中にいるし」
とこのトリックになんの疑問も挟まない。ネットでググると、その通りであった。暑かったり眩しかったりすると潜るんだって!
ほっとしたものの、それからと言うもののカブちゃんは結構潜ってることが多い。土の中には血のつながらない幼虫がどこかに潜んでいるはずなんだが、かち合ったりしていないだろうか。まぁ仲良く暮らしているならそれでいい。