昨日、何の気なしにLINEを開いたら、東野圭吾さんが大腸がんで亡くなったというニュースが飛び込んできた
本当に突然で、なんというか実感がない。闘病していたのも知らないし、歳も若い。
あと10年は作品を楽しめると思っていたから、なんというか残念でならない。
あんまり本を読んでいない私でもそう思うんだから、往年のファンはいかばかりか…。
そんな私の東野圭吾作品との出会いは中学生まで遡る。
当時の私は、10歳年下の妹が家でうるさいため、勉強をするのは地区センターと決めていた。と言っても部活が毎日あったので、勉強に訪れるのは部活がなくなるテスト1週間前。平日の夕方と土日だった。
土日の朝一番に地区センターに行くと、窓際の勉強スペースは争奪戦だった。同じように勉強する学生と、ずっといるおっちゃん。朝並んで1番端っこの席をゲットできると、それから夕方まで勉強したものだった。
端っこの席は隣を気にしなくていいのと、左隣がすぐ本棚だった。というか、書架の間に勉強スペースがあるので、静かだし、時々気分転換に本を読んでいた。
元々読書家でもなんでもないから、好きな作家とかいなかったので、あ行から読んでいって好きな作者がいたら当たる、みたいな感じ。だから赤川次郎の三毛猫ホームズとか、浅田次郎とかは読んだのを覚えてる。でも、好きな作家って感じじゃないから読んだ内容はほとんど覚えてない。ザクっと多読だ
そんな中で、東野圭吾の「秘密」というのを読んだ。私が中学生だったのが2000年くらいだから、1998年に出版されたそれはハードカバーで、結構新書だったんじゃないかな。とにかく当時は新しい本が入ってくると、平置きにしてくれて興味があったらすぐ手にとれた。
同じ頃に読んだ本で題名を覚えているのは「チーズはどこに消えた?」とか「金持ち父さん貧乏父さん」とかw
「秘密」のハードカバーってあずき色みたいな地味な感じだった。絵が可愛いとか、装丁が綺麗とかそういうので手に取ったわけじゃないから、やっぱりタイトルに惹かれたんじゃないかなぁ
そんなわけで読んだんだけど、中学生にはちょっとエッチな内容だったような気がする(あらすじはネタバレしないように検索してくだされ
なんだかドキドキして読んだ記憶があるw
しかし、当時それほど大人気な作家だったかというと、東野圭吾という名前は記憶にないんだよね。そのまま「ま行」にいって、宮本輝とか村上龍とか村上春樹とかが置いてあったのを覚えてる。断然エロいのは宮本輝。w
そうそう、中学生の多感な時に、姉が借りてきた「海辺のカフカ」を読んでマジ意味わかんねー!ってなった。早すぎた。
この辺りの作家を読み漁って、「ああ、作家ってエロなんだな。そういう要素必要なんだな」って思った。(赤川次郎とか浅田次郎には感じなかったけど)
ちなみに浅田次郎で好きなのは、「鉄道員」と「壬生義士伝」涙なしには語れないシリーズだな。
壬生義士伝は多分高校の先生かなんかに勧められたんだけど、その前に浅田次郎を読んでたから素直に読めた。ちなみに、鉄道員の中に入っている短編の「うらぼんえ」っていう小説は、地区センターの勉強の合間に読んで不意打ちで号泣した感動ものだった。危険である
さて、話を戻して東野圭吾だけど、どっちかというと本よりドラマが好き。例えば福山雅治主演のガリレオシリーズは大好き。白夜行も、流星の絆も、加賀恭一郎のシリーズもいい。
ただ、本で読んですごく記憶に残っているのは「さまよう刃」かなぁ。
すごく重かった…。映画化もされているっぽいけど、観れない…
私の中で結構軽妙なやり取りの作家さんのイメージがテレビドラマであったけど(もちろん内容はミステリーなんだけどさ)この社会派のガッツリ重いのとか、考えさせられる系もなかなか…。だからすごい幅だなぁと思う。
最近では、あんまり読むのに疲れる本はしんどくて。
程よく軽くて面白いのないかなぁと友人におすすめ聞いたら、「危険なビーナス」を勧められました
確かに、面白くて、軽い!読後感がいい。なんか、歳かな最近はそういうのを求めているw
なんというかさ、人生も最後は終わりよければすべてよし!みたいになるといいよね。あんまり重くて救いがないと、やるせないぜ。ハッピーエンドをどこかで望んでいる自分がいる。
さて、これで追悼になったのかわからないけど、東野圭吾さんには感謝しかない。だって、このエンタメを楽しんでいる時間、私は確かに幸せになったもの。何かに「ハマる」っていうのはしあわせなことだもの。
亡くなってしまって、新刊はもう8月に出るものしか読めないけど、幸い私は読んでない本がまだまだたくさんある
しばらくは図書館に東野圭吾作品は品薄になりそうだけど、また思い出したら読んでみよう