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ジェンダーバイアスと戦うママなのよ

投稿日:2023年2月21日 更新日:

眠れない夜。ブログでも書いておきましょう。

男らしさとか女らしさとか、最近ではあまり言われなくなったけれど

口には出さなくても、そういう思いを持っていたり、そういう環境で育っていた世代であります。

しかしながらこれは性格なのか、物心着く頃からジェンダーバイアスに抗ってきた自負があるワタシ

例えばそうね、小学校の頃友達の大半がサッカーをしていたので、自然とサッカーをやるように

そんな中、リーダー格の男子が「女はサッカーに入れない」と言ってのけたのだった。

は?

当時、負けん気の多い女子が多かった我が小学校では「そんなの不公平だ!」と学級会を開く運びとなり、私たち女子もサッカーに入れてもらえることになったのだった(低学年)

しかし、その時に一緒に徒党を組んだ女子たちも、高学年になると「サッカーなんて男子のやるもの」とばかりに離脱。当時はシール帳とやらが大人気で、友達同士でシールを交換する会が中休みには実施されていた

シール…いらんし。

まだまだ体を動かしたい私は、小学校6年生まで男子たちとサッカーに勤しみ、なんなら月曜日と木曜日に実施されていた朝練にも参加し、土日には試合に参加するようになっていた。

そのころの担任でサッカーのコーチをしてくれていた恩師にはいまだに年賀状を送っている。

しかし、ジェンダーバイアスがはっきりしてくる中学校では「制服はスカート」さらに部活動も男子と女子ではっきり分かれていた。当然、サッカー部に入部を希望したが、「女子は募集していない」と

かなり粘ったけど、しょうがないので剣道部に入った。

それでも相変わらず外遊びが好きだったので、昼休みは男子に混ざってドッチボールをしていたのだけど、制服スカートの不利。当然下に短パンは履いていたものの、なんだかなぁ、という感じであった。

今、中学校の部活動はあからさまな男女の差はつけず、女子も入部可のところもあるし

制服もスラックスを選べたりするので、表立っては差を感じないけれど

やはり教えている大人は「男らしさ・女らしさ」を強要されていた世代がたくさんいるので、自分らしくあるということは難しいのではないかと思う

具体的にいうと、女子がやるのが難しかったことが「男子である」ということで容易に手に入る環境であるということ。

サッカー部にしろ野球部にしろ、男子特有のものとして最初から部活はあるが最初から男子ありき

男子には「最初から下駄が履かせてある」という事実に男子は気づかないのである

努力で勝ち取ったこともあるかもしれないけれど、そもそもその土俵に立てない人もいるんだ、という自覚がないと女性に対して「なんだかギャーギャー言ってるな」っていうとらえになってしまうのだと思う

まぁ、そういう私もじゃあ「はっきりと異を唱えるか」というと、角が立つのでなかなかできない。職場のおじさんたちの公然としたジェンダーバイアス発言にいちいちつっかかりはしない。しかし、同意はしない

それは女らしさを押し出した方がおじさまたちからは丁寧に扱われるというズルさみたいなところもあるし、他人を変える労力を、もう定年に手をかけている年上の大人に使うくらいならこれからの世代に使いたいよな

他人は変えられないので自分が変える。そして生き方としてこういうのもアリなんだ、というリアルを見せるのが大事なのではないかと。

我が家の夫は一人っ子で、お義母さんがほぼ専業主婦というまぁまぁな旧体制の育ちであった

一人っ子特有?の争わない性格(これは家の余裕と直結するわね)であるものの、当たり前のように男女の性別役割分業の中で育ってきたわけですよ

そうするとね、モラハラ夫ではないもののものすごく甘え上手で色々世話を焼かされるわけ

本人そのつもりなくても「ゆらちゃんの方が上手だから」「僕がやるより早いから」なんて、褒められて最初はいい気になっていたけれど

あれ?私、あんたのお母さんじゃないぞ?

っていうか、お前いらなくね?

みたいな境地に達したことがあったのです。だって、あなたと同じくらい稼いでいて、しかも家事全般をやって(お手伝い程度の役割しか果たさず)、子育てに関しては「ママじゃないと」って怖がって赤子も抱っこせず、自分は趣味の筋トレに行く

いろんなことが「男の人だからしょーがない」ってなっていましたのよね。

それでもご縁があって一緒になった人だから、諦めることはできませんで。またいろんな事件が我が家にもあってね。私がイニシアチブを取れる環境になったわけです

夫を立てて妻が3歩下がるのが当たり前の家から、妻が家計を支える大転換です。そんな最中に母の介護もあって、そういう時に夫が私を支えてくれたのには感謝しかない

そして今、夫は筋トレで「男らしさ」を追求する一方で、経済力とか稼ぎとか腕力とかで力を誇示するのが男らしさではない、というのがわかってきた模様。一回ぶっ壊すのが正解だよね

そして育休をとって子どもと過ごす中で、女性の現状みたいなものもうっすらと見えるようになってきたようだ

それでは私の更なるミッションは何かといえば、2人の息子である。

これから学校へ行き、社会へ出て行く時に少なくとも自分が恵まれた状況にあることを自覚して、誰かを虐げることのないように、色々と教えていかなければならないよね

男女の性差はあるにしても、「男の子だから」「女の子だから」という変な縛りは無くしたい。

ピンクが好きでも、お花が好きでも、お絵描きが好きでもマルっとイイネ

今日もせっせとパウンドケーキを一緒に作るぴっぴ(長男)

「男の子はほんとアホだねぇ」というワードも何気なく使っていたけど、そういうのも違うわな

世の中の大半のことを決めてしまうのが「男」という現状、その男を育てる親として、なんか責任があると思うんだな。自分が女なだけに、「男次第」な今を変えるのは今育っている世代なんだよね

職場の若い子と喋っていると、やはり男性もちょっと柔和な、「男らしさ」に固執しない「その人らしさ」が魅力的な人が増えている気がする。

私なんかよりよっぽどジェンダーレスを体現できてるよね

こんな本を姉が置いていって、思わずかいた日記なのでした



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