抗がん剤治療が終わってから、比較的落ち着いていた母。
尿路感染疑いの熱があったものの、前ほど酷くならず入院せずに済んでいる。
髪の毛も少しずつ生えてきているが、どうしたって前のばぁばとは違うのだから、ぴっぴもぴーすけもテレビ電話では緊張するようだ。私は妖怪ハゲ散らかしだよと教えている(ヒドイ)
だが、先週謎の嘔吐。
妹が病院に付き添ってくれ、検査するも異常箇所はなく、結局原因不明のまま胃薬をもらって帰ってくる。
ぴっぴとぴーすけが絶賛鼻水咳なので、ここでうつしては大変と病院にはいかなかったが
がんと嘔吐は切っても切れない関係のよう。
抗がん剤治療中はその治療のせいで吐き気があった。それは仕方のない副作用なので吐き気どめももらっていた。
しかし抗がん剤治療も終わって1ヶ月はたつ。
もしかしてがんが進行しているのか。それによる嘔吐だとすると心配になってしまった。
どっちにしてもぴっぴが保育園に行ってくれないと、子ども二人連れて実家に行けば逆に気も休まらないだろう。
かといってもう他に治療もない。
胃薬で吐き気はだんだんと治まってきて、少し元気になってきた母から電話があった
「ぴっぴちゃんの誕生日プレゼント何が欲しいかな?」
例年、誕生日は特に何ももらっていない。というのも、おもちゃはあげれば家が狭くなるし、物はなるべく減らしたいところである。ゆえにプラレールも買わないと決めている。
しかし今回、ぴっぴも自我のめざめもあるし、家で過ごす時間が思いの外多いので、母の申し出を受けることにした。
「そうだな、これから長く使うとしたらレゴブロックとかかな」
「ああ、レゴね。でもぴーすけが小さいから飲み込んじゃわないかな?私は家で広げる小さい1人用のテントかシルバニアがいいかと思ったんだけど」
あぁテントねー
って、シルバニアファミリーですか?!
私たち小さい時持ってたけども、ぴっぴもう4歳になるんですけどね
「そういう年じゃないかもよ。まわりの子はナントカレンジャーとか仮面ライダーとかだよ」
「そうかぁ」
とまぁそんな会話をして、じゃぁぴっぴに聞いてみるよと電話を切った。お昼寝から目覚めて、ぴっぴに改めて
「レゴとシルバニアどっちがいい?」と画像を見せて聞いてみた
そしたらまさかのシルバニアだった。笑
何というか、すげーなうちのカーチャンは。
確かにぴっぴが生まれた時はよく手伝いに来てくれて「ぴっぴのことなら私に任せて」って感じだったけど、最近じゃ保育園に行ってて全然会えてないのに。(しかも入退院でここ半年はほとんど数えるほどしか会ってないのに)
親よりぴっぴの好きなものを把握していた。
まぁあげたいものをあげるだけでしょうけども
そんなわけでぴっぴのお墨付きを得て、非常にかさばるであろう「シルバニアファミリー」が我が家にやってくることになった。
だいたいテントもシルバニアもかさばる選択肢しかなかったな…
私も心境の変化として「やりたいことをやらせてあげたい」気持ち。
今がん治療でぴっぴやぴーすけの世話はできないけど、なんか買ってやりたい、プレゼントをあげたいって気持ちは尊重しようと思う。前ならいらん!って思ってたけど
そうやって孫のためにルンルンでいろんなものを探すのは病気にとっていいことなのじゃないかしら。
楽しいことを考えて免疫を上げて欲しいものだ。
ただ、とりあえず小さめので!とお願いをしといた
はじめてセットとかあるんだね。手ごろだね。
明日一緒に病院に付き添って、実家まで送る。来週はいよいよ腫瘍マーカーの検査らしい。結果は一緒に聞きに行くけど、ドキドキ。