3歳児健診で虫歯の宣告をされたぴっぴ(長男)
歯がくっついて生えている癒合歯というやつで、区役所の健診で要注意とされてきただけに、ガシガシ磨いていたつもりであった、がしかし。
重なった歯の裏側は母からは見えず、歯科医のチェックの時に棒の鏡で見せてもらったところは黒く変色していた。
そのショックたるや…
でもショックを受けている場合ではない。
次にできることは何かと言えば治療。
ぴっぴは未だ歯医者に行ったことがなかったので私のかかりつけに行くことにした。
たまたま、「なんか歯が痛いかも」と思い予約していた歯医者。妊婦健診もコロナが恐ろしくスルーしていた。
電話してぴっぴも一緒に予約に加えてもらえたのでさっそく訪れたのであった。
何度も歯医者に行くことを確認し、保育園をおやつ食べる前に早退した。
いつも歩いていく保育園の通り道にある歯医者さん。嫌がりもせず入った。中には患者さんはほかにおらず、問診票を書いてすぐに診察台へ。
先に母の歯をチェック。親知らずを抜いて以来2年か3年ぶりだったのでレントゲンを撮り、診察台へ。お手本のつもりであーんと大きく口を開けた
「虫歯…ないねぇ」
結構このパターンが多い。痛い気がするのだけど、結局虫歯なし。
でもここ1ヶ月奥歯が痛いんだけどなぁ。噛み合わせてみるとギリギリ痛むので削ることにした。あの音が好きな人はいないだろう。
キュイーーーン、ガリガリガリ。
さっきまで握っていたぴっぴの手は離され、遠くで見ている彼。
ま、虫歯じゃないのでね強がりでも何でもなく痛くなかった。
「はぁーあ!すっきりしたぁ!」と言ってふりかえると、ぴっぴの顔はどんどん青ざめていた。次は彼の番である。どんどん目に涙がたまっていく、あれれー
「えっとーこわいのかな?痛くなかったよ?」
そんな言葉は無駄である。
せきをきったように彼は大泣きしてしまった。
無理もないか。順番間違えたなーこりゃ。ひととおり泣き、ちょっと落ち着いてから、とにかく口の中だけ見ることにした。もちろんママのお膝の上で。
やさしい歯医者さんのかたりかけに少しずつ緊張が解けたのか、口を開けるぴっぴ。鏡で覗き込み、歯垢をとる道具みたいので歯の裏を引っ掻く。
「うーん、痛がらないし虫歯とまでいえないかなぁ。」
そうなんですか?でも黒かったですよ!
「でも虫歯ならこれで触ったら痛いはずだし」
痛くないの?とぴっぴに聞くといたくなーいとの返信。ではどうなったら虫歯なのですかね、と聞くと
「穴開いた時かな!」
そりゃわたしにもわかりますわ。
とにかく今回は虫歯手前ということで、首の皮一枚つながった気持ちなのだった。最後にフッ素をぬってもらい、30分は水も飲めないというので公園で遊んでから帰ることにした。
ぴっぴはよほど怖かったのか歯磨きを率先してやるようになり、仕上げ磨きの時ちょっとでもふざけて口を閉じようとうものなら「歯医者行く?」の質問に速攻で首を振るのだった。
まぁある意味一回は行っとくべきだね、歯医者さん