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母のがん

3回目の抗がん剤治療に向けて

投稿日:2021年7月26日 更新日:

母のがんが見つかってから4ヶ月が経った。13時間の手術から3ヶ月が経とうとしていて、そろそろ3回目の抗がん剤治療が始まろうとしている。

夫が連休を取得し、ぴっぴがプールということもあり「ぴーすけ見てるから言っといで」との後押しもあり、実家に顔を出しに行った。福島の友達が例年送ってくれる桃を届けにいくということで。

母の方は母の方で、先日の私の誕生日にファウンドリーの焼き菓子をネットで買ってくれたというので、それを取りに行ったのがまぁ目的(食い意地)

1回目、2回目の抗がん剤治療の威力は絶大で、がんだけでなく確実にかーちゃんの体を削っている。最初72キロあった体重が、10キロ減り、1日1キロ減り、と今では55キロまで落ちたのだった。まぁ最初が72キロって太り過ぎだけど、この17キロが減ったことで体力はだだ下がり。私も妊娠時のピークから16キロ落ちたよ、と体重減ったよ自慢大会となった。

前は真っ黒になるまでテニスをしていたたくましい腕は、白く細くなり。省エネテニスのせいであんまり走らない母の太い足も普通の人のサイズになっていた。ひとまわり小さくなって標準サイズの女性になった感じだ。首回りもスッキリして、若かった頃を思い出す。

ただ、本人は体力と共に気力もなく、このコロナで出かけて気分転換することもなく。せめて食べれるものを食べれるだけという思いで美味しい桃を届けたのだった。あと糠漬け。

行ってみると、案外元気で、それもそのはず3回目の抗がん剤治療の直前だから免疫は戻ってきていて、食べるものも少しずつ増えていた。治療中は気持ち悪くて水分しか取れず、点滴を受けていたという。今回の入院でも計画的に少し長く入院させてもらう予定だ。

妹がバイトに出かけるという入れ違いで私が実家に到着し、しばらく近況を話したり昔話をしたり過ごしていたが、せっかく来たんだから何か手伝うことはないかと聞いたら、「風呂に入りたい」という。

やはり1人だと転倒など何かあった時に心配だが、夜に入るとその後のストマの交換など結構時間がかかるので日中に入るようにしているのだ。

今日は妹がバイトなので入るチャンスを逃しかけていたというので、そんなので良ければと手伝うことにした。

ただ風呂に入るのではなく、その前にうんちとおしっこのストマを替える準備をし、物を確認して、風呂にこの前買った風呂用のイスを入れて、お湯を張り、準備が整ってからストマを外す。

外してる側からうんちストマから音がして「ヤベ!」みたいになりながらも、ガーゼで軽く封印をして風呂に入った。

最初の手術後の1ヶ月の入院生活を終えて帰った後、しばらく風呂に入れなかったという。それはストマからうんちが漏れ出してしまうのではないか、細菌が入ってしまうのではないかと心配でシャワーだけを浴びていたのだった。さらに髪を洗ってしまうとどんどん抜け落ちてしまうのが恐ろしかったらしい。

そういう不安があったのね

一緒に暮らしていないからわからないことを色々と聞いた。背中を洗ってほしいとのリクエストで、かーちゃんの例年にない色白の背中と、大サービスでかがむと洗えない足も念入りに洗っておいた。シャワーで流して、湯船に浸かるとやはり疲れが多少取れるようだ。

風呂から出て、人工肛門たちを乾かしている間に卓球の試合を見た。伊藤美誠さんと水谷隼さんのペア。小学校が同じご近所さんだそうで。息はぴったりだけど、結構な点差で負けていた。「いやーこれは負けちゃうなー」と呟いたら、元卓球部の母は「いや、この子達は勝つよ」と言い切った。

何度もポイントを奪われながらも最後は大逆転。ハラハラドキドキ、いちいち雄叫びをあげる私に「あんた卓球向いてないね」と言われた。

その後、ピクトグラムの動画を一緒に見て笑う。笑うと免疫にいいらしい。オリンピックには色々と助けてもらってありがたい。もうしばらく笑ったり興奮したり、心が躍動するオリンピックには世話になるだろう。

昨日はたった数時間だけど、子どもたちと離れて実家に行って、少しだけかーちゃんの気が紛れたのは良かったなぁと思う。自分でも少し親孝行らしいことができてホッとしている。思うのは、妹は一緒に暮らして大小様々なサポートを毎日してくれてるんだな。

それってありがたいし、申し訳ないし、ちゃんと心に留めておかなければならないってことだ。これから3回目の抗がん剤治療が始まれば、また手の痺れでストマを替えるのも困難だろうし、食欲も落ちて食べられるものも無くなってくる。さらに熱が出れば市民病院まで連れていかなければならない。気分の落ち込みも激しい。それを妹は受け止めてくれている。

そういう大変な役割を一緒に住んでいる人は担っている。

在宅で介護をする人の大変さ。人ごとになってしまうけど、せめて自分ごととして妹と協力してやっていこう。

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