保育園に迎えに行った、その瞬間にぴーすけは号泣した
「お腹が痛い〜!」
ぴっぴとお迎えに来ていたので、驚くぴっぴを傍に置いて、とにかく抱擁
保育園の先生も、ずーっと泣いているぴーすけを見て困惑。引き継ぎでは部屋を移るまでは腹痛の訴えはなかったようで
ご飯も食べたとのこと。あんまりの痛がる様子に驚きつつ、話題をそらすとキョトンとして普通に受け答えする
家に帰って様子を見よう。きっと連日お迎えが遅くて精神的にお腹痛くなっちゃったのかな
急いで自転車で帰ると、腹痛はむしろ悪化し、絶叫で泣く。
こういう日に限って夫は仕事の対処で遅くなる連絡が入っていた。
「おむつに替えようか。いつでもうんちしていいからね」と、とにかくあらゆる事態に対処できる準備を整える
気持ちの問題もあるのかも、とビオフェルミンを飲ませて様子を見るも、一向に治る様子もない
「どこが痛いの?チクチクするの?」いろんな質問を投げかけるも、痛い!というインパクト以外はあんまり表現できない
ぴっぴはこういう時、息を潜め、あれやこれやの要求(抱っこしてほしいとか、あったかいお茶が飲みたいとか)をこなしている私をそっと見守る。でも、ぴっぴだってお腹が空いているはずである
近所に住む姉にアポを取り、とにかくぴっぴに夕飯を食べさせてみててもらい、私は小児科へ向かうことにした
すんごい久しぶりに連れていく夜の病院。泣いているぴーすけをなんとか自転車にのせ、抱っこで受付に行くと1時間待ちであった。その間もぴーすけはうわああーーーと泣いている
夫から電話があり、ことの経緯を説明した。尋常ではない泣き方で、腹痛といっても具体的にわからず、押すと痛いという。熱はない、お茶はたくさん飲ませたけれど、下痢はしていないetc.
とにかく1時間待つけれど、姉が対応してくれていることを伝え、なだめながら待つことにした。
座っていられないらしく、身悶え、訴えるぴーすけ。ふと、「おしっこ出ちゃった…」と呟く。
「いいよいいよ、オムツ履いてきたから。うんちも出るんなら出しちゃいな」
「おしっこ、いっぱい出た」
確かに、タプタプのオムツである。ぴーすけがあったかいお茶が飲みたい、と言っていたのでコップ2杯も飲んでいた。
「ママ、お腹痛いのなくなった」
ん?おしっこ出たけれど
おしっこ出たから?
「うん、おしっこ出たらお腹痛いのなくなった」
「もうチクチクしないの?触っても痛くないの?」
「うん」
「そうか。お医者さんにもしもししてもらわなくても大丈夫?」
「うん」
「後で痛くなりそうなかんじしない?」
「うん」
「お腹すいた?」
「うん」
「帰りたい?」
「うん」
さっきまでの、何かに取り憑かれていたような感じはすっかりなくなっていた。おしっこ我慢していたのか!!ってか、保育園でおしっこ出ていなかったのか!
ナンダコノヤローと言いたい気持ちはグッと抑えて。とにかく夫に電話。かくかくしかじか、息子はこう言っているんだけど、それでも先生に見せた方がいいか?
「いや、とにかく良かったよ。それなら帰ってもいいんじゃない」という感じで、そうだよね帰ります
そういうわけで、帰宅と相成りました。
帰るとわかると饒舌なぴーすけ。病院嫌いですからね。
この余裕な表情を見て、これまでの痛みを言語化させようと色々質問してみたけど、夫の言う通り、治ってとにかく良かったと思うことにした。お医者さんのお世話にもならなかったしね、もっと重症な患者さんを見てほしいものだ
家に帰ってからも、ぴっぴに「よかったね」と声をかけてもらったり、自分で説明しながら美味しくご飯を食べていた。どうやら、彼曰く
「保育園でパンツだったんだけど、うんちを我慢してたらおしっこも出なくて、おしっこ爆発しそうだった」
すごい表現だが、おしっこ爆発あるあるだね。膀胱が破裂するまで我慢するんじゃないよ、おしっこを
これは、オムツを卒業するにあたって通らねばならぬ道なのだろうけど
それだったらお漏らししてくれる方が余程安心なのだよ
2歳くらいの時も、おしっこ我慢しすぎて一日おしっこ出ない事態に
病院に連れていこうかと話していた矢先、普通にオムツにできるようになった
それからというものの、あんまりオムツを外そうというのに積極的にならなかったけど
もう、おむつは不要と言われてこっちもちょっとプレッシャーをかけすぎていたかな、と
もう4歳なのだから流石に頑張りなさいよ、という気持ちもあったと思う
ちょっと反省、そしてぴーすけにも「うんちはオムツでしたいって言っていいんだよ」と伝えた
ゆっくり、少しずつだぁね