母のがん

血圧持ち直す。この人は本当に生命力が強いな

投稿日:2022年10月31日 更新日:

記録として付けておくけども。母の血圧が上が60を切ったと連絡があり、職場を早退して向かった

あれから数日。仕事は午前中で切り上げたり、早めに帰らせてもらったりしながらなんとか毎日お見舞いに行っている。

この土日は、とりあえず平日を乗り切って何かあっても対応可能だと安心していた。やっとぴっぴやぴーすけと一緒にご飯が食べられる。このところ子どもたちはパパに任せきりである。

しかし、さすが我が母、というか。そりゃ去年までは1日6時間も炎天下の中テニスをやるような人だったので、そんじょそこらの60歳よりは強いとは思っていたが

ここにきて血圧が60から80に上がったという。え、上がるんだ

それでも触られるのが嫌で血圧を測ることを拒否してなかなか測れなかったり、見るからに痛みで眉間に皺を寄せてる様子を見ると悪くはなっているのだろうが

いわゆる危篤には見えない。なんなら先週と変わりはなさそうにも見える

こりゃあれだな、危篤詐欺や。知ってるぞ、2月に一回やってるからな。…と内心思いながらも、「子宮頸がん」「腹膜播種」「腸閉塞」「心筋梗塞」と、病名のオンパレードを見ると生きているのが奇跡的なのだ

病室に来てからは、母にできるだけ話しかける。

なんでも、血圧はこれからガクッと悪くなったり持ち直したりはわからないが、モルヒネや精神安定剤の影響で意識はどんどん低下していくという。だから、いつ話せなくなってもおかしくないのだ。

看護師さんは、「お話しできるのは今のうちだと思います。だからたくさん話してくださいね」と言う

だけども、話し声がうるさいから黙れ、と言われりゃそりゃ口もつぐむさ。

でもね、トンチンカンなかーちゃんでも話せなくなると思うと寂しいもので。怒られたらやめよう、と思いながらポツポツと喋るのであった。

新しい話よりも、昔話をしていた。この一年にわたるお見舞い生活であらゆる昔話はし尽くしたけど、話題によっては口元に笑みを浮かべていた。

大抵は、ウンとかウウンとかそれくらいしか返してこないのだけど。不意に、「あのお米持っていってね」とか「横浜銀行でお金下ろしてくれる?」とかろれつのまわらない感じで言い出すのだった

「いいけど、いくら下ろせばいいの?」

「50万くらい」

「何に使うの?」

「当面の病院代に」

そんな金はあなたの口座にもうありませんよ、と思いつつ。この人は一体いつまで生きる気でいるんだろうと思った。確かにお金のない我が家であったが、こんな死に際になってまでお金の心配しないでいいよ、と

たぶん母が1番心配しているのは下の妹である

歳が離れているのもあるけれど、まぁフワフワしているのだ。彼女のために少しでもお金を残したかっただろうに。

まぁでもその心配に反して、妹には彼氏ができたようであった。あんまり恋バナを聞いたことがないのだけど、この局面で1人で色々受け止めるにはまだ若すぎると思っていたからまぁよかった

話を聞いてるといい奴そうだし。来年あたりまだ続いているようなら我が家に招待しよう

私にはお金よりよっぽど未来への希望に見えた

そういう話が母を安心させるのか、それともこんな時に彼氏かよと嫉妬させるのかはわからないが。娘の幸せを願う母、という理想の親とはちょっとずれているのでもしかしたら内心は憤慨しているかもしれないな。

色々話して、それでもネタは尽きて、しばらく沈黙していた。

今まで面会が15分だったのが、24時間いくらでもいていいことになった

それは家族にとってそばにいられて嬉しい反面、「15分」という免罪符が無くなったと言う事でもある

何もない病室に4時間も座っていればもうそれだけで腰は痛いし

長くいればいるほど、良きにつけ悪しきにつけ色々と思い出す

せめてお見舞いで居る間に、みてあげられる間に看取ってあげられたらなとは思うけど。負けん気の強い母のことだから、誰にも見られないうちにいきそうで。

そういうところくらい最後は娘の希望を聞いてくれりゃいいのにと思う。



-母のがん

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

腫瘍マーカーの結果CA19−9

三連休の真ん中だというのに、横浜市民病院から電話があった。 残念なことに、2人の子どもの対応に追われ気づかなかった。かけ直すも、休日は急患以外は受け付けていないというアナウンスが流れた。 はて、母は入 …

いよいよな退院に向けて自分のメンテナンス

さあて、今週木曜に迫った退院。その前に、平日やることをやっとかなくちゃいけないね。 まずはちょっと気になっていた婦人科。不正出血やら母の危篤で狂いに狂った生理周期やら先生に相談しに行って心の安寧をゲッ …

新しくなった横浜市民病院

夜泣きでいったん中断。布団からケータイで頭を整理しつつ書いている。そうそう、かーちゃんがガンなのだ。 母ががん in 横浜市民病院 日曜日に、ふらっとうちにやってきて「りんごが二個あったから食べるかな …

母のお見舞い記録

最近、久々に会う友達や前の職場の友人などなど 近況を話すことが多くなった。ブログに色々赤裸々に書いているから話したつもりになっていたけど、このブログは高校の親友しか知らないので(笑) ここのところの経 …

母が共にいる生活。在宅介護スタートだぜ!

あっという間に1日が終わったなー。貴重な体験となった1日(前日から)を記録しておこう。 まず、退院前日。酸素に続いて介護用ベッドが納品された。思いのほかでかい。 ケアマネさんが訪れ、うちあわせをした後 …