比較してもしょうがないし、そもそも違う人格なのだから性格が違うのも当たり前なのだけど
同じ自分から出てきた個体で、しかも同じ性別なのに、全然違った動きをする次男ぴーすけがまた面白いのである。
最初こそ、生後3ヶ月とかの比較をしてきたけど、だんだん面倒になりやめた。成長過程の比較をすると、やはりぴっぴ(長男)の方が色々早いのもあって心配になってしまう次男。
だが、一方で「え?」と思うようなことをするのも次男なのだ。
長男はどちらかというと慎重派。お友達の輪に自分から入るのも難しくて、「恥ずかしいからママのそばにいる」タイプ。次男坊も最初こそそうだったが、1人で勝手に遊んでいる。そのままフェードアウトしても気づかない感じだ。
長男は2歳の今頃、いろんな言葉を話し始めていたが、次男は相変わらずパパ・ママ・わんわん・ニャーニャー・てーて(手)の5語で日常生活を乗り切っている。
最初こそ心配でたまらなかったが、ぴっぴのおしゃべりが本当に一日中しゃべっているものだから、最近では「これ、2人が同時にマシンガントークしてきたらたまらないな…」と思うようになってきた。
さらに見方を変えるとその5語だけで親を動かし自分の意のままに操っている次男の方が、もしかして一枚上手?なんて思うようになってきた。
だって、うんしか言わないもんだから、ついつい「〇〇したいの?」「△△でいいの?」とかお伺いを立ててしまうのだ。
これって必然的に私の方が立場が下ってことよね。私、完全にあなたに翻弄されてますわよね?
何をするにも頷き一つで決める社長のようだ
そう思うと、ぴっぴの方がなんとなく健気で、親の顔色ばかり伺っているようにさえ思えてしまうのだった。
「優しさ」という点で言えば、ぴっぴは自分がセンシティブな分人への思いやりも行き届いていて、自分の感情に名前をつけるのが上手だ。
「今日のカラーモンスターはちょっぴり複雑。でもなんで複雑なのかはわからない」という謎のフレーズを言ってきて驚いた。「複雑な気持ち」を理解しているのか?
保育園で色々教わってきているのだろうけど、「ぴっぴは今日悲しい気持ちなんだ…」とか悲しげな表情で話されると、成長を感じる。
その点、まだまだ感情はおろか「自分」と「ママ」との違いさえわかっていないであろう2歳のぴーすけは、私がくしゃみをしたり、咳をすると、背中をなでなでしてくれる。そしてドヤァとした顔を向けてくるのだ(めっちゃかわいい)
書いててぴっぴ贔屓に見えてしまうかもだけど、この2人の個性をお互いに引き立て合う構図が好きだ。
ぴっぴと同じ道をぴーすけが歩いてない感じが、違くて面白い。同じ作業を2回する感じじゃないのが、それぞれ手のかかる感じが面白い。
今日は寝る時に、ぴっぴとぴーすけの話になった。
「ママはねぴっぴとぴーすけが大好きだよ。とっても愛しているんだよ。」
「ぴっぴが最初に生まれてくれて嬉しい?」と聞くぴっぴ。
「そうだねぇ。ぴっぴが生まれてとっても可愛くて、もう1人こんなかわいい子がいたらもっと嬉しいと思ってぴーすけが生まれたんだよ。ぴっぴがいたからぴーすけがいるんだよ。
あと、ぴっぴにもう1人遊ぶお友達がいたら嬉しいかなーって考えて、ぴっぴみたいなお兄ちゃんと遊べたら楽しいかなーって考えてぴーすけは生まれてきたんだよ」という話をした。
すると照れ臭そうに、
「ぴっぴはぴーすけと仲良く遊んでるよ。ときどきケンカもしちゃうけど、ぴーすけって本当にぴっぴのことが大好きだよねぇ」なんてニヤニヤしながら話していた。
いつも2人が一緒だと、楽しそうだけどいつの間にかケンカになって、最後には手が出る。お互い泣くまでケンカすることもあるけど、なんやかんや兄弟愛みたいなものもあるんかいね
そういえばケンカする時も、やられたら相手を睨んでシクシク泣くぴっぴと、盛大に泣いてやられたアピールをするぴーすけではずいぶん差があるなぁ。これからもそういう差に驚きながらも、それぞれの良さを見つけるきっかけにできる余裕を持ちたいものだ
さて、なんでこんなことを書こうと思ったかって、冒頭の絵である。年齢の差もあるだろうが、メダカに餌をあげるのにもいちいち許可をとるぴっぴと、勝手にお砂場セットの手ザルでメダカすくいを始めるぴーすけ。
同じ腹から出てきたとは思い難いのであった。