母のがん

市民病院の緩和ケア病棟面談2

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緩和ケア病棟に入院して1週間。入院患者はこの最初の1週間で医師との面談があるようで、妹と一緒に出かけていった。

ただ、私たちの目的は入院したにもかかわらず「退院」を目指していて、それは前回緩和ケア病棟に入る時のために受けた面談で母が「1日でいいから妹と一緒に過ごしたい」と涙ながらに話していたのを聞いたからであった。

今まで散々自分の都合で妹を振り回し、身の回りの世話は全て妹にさせ、私も子どもを伴いながら病院について行き、検査につきあい、本来訪問看護を入れるべきところを拒否し、、、と戻ってきても苦労をするのは目に見えているのだけど

コロナで面会が叶わず、1月下旬からかれこれ2ヶ月近く入院していて、しかも死期が迫っていると思えばそれは寂しいだろうと思い、なんとかいい方法はないか考えていたのだった。

しかし、この日の面談までもまぁ色々ありまして。特に母のいい意味で「楽観すぎる」ところが現在の母の病状=我々が聞いている予後とあまりにかけ離れていて、「???」となる部分が多かったのだ。

どうやら母は婦人科の先生からはあと「1年くらい」、と聞いていて自分の身の置き所をどうするか考えていたようだ。しかしそれを聞いてから1ヶ月の間に瞬く間に病状は悪化して、私たちの聞いているあと「1〜2ヶ月」になってしまっているのだ。

この数ヶ月の差をどう埋めるのか…それをズバッということは本人の希望を捨てさせてしまうのではないか。でも残り1年と1ヶ月じゃやること違うよなぁと思いながらの面談に臨む形になった。

今回緩和ケア病棟の担当の先生は新しく代わり、現状の説明からスタートしたのであった。

始まると、これから起こるであろう病状のオンパレードで、今まで私たちが聞いていたのは重要なところをかいつまんで教えてくれていたのだな!と再認識した。大小様々な事が母の体の中で現在進行形で起こっており、「こりゃ、よく今まで生きていたわい」と思い狼狽するようなことばかりであった。

「みんなに会いたい」という希望を叶えるためのちょっと退院、というノリではなく「そのまま看取る可能性がある」というのを覚悟せにゃならん感じであった。子ども2人いて、妹が一緒に看るとはいえ医療従事者でもなんでもない私たちが、こんなに状態の悪化した母を看れるのかしら…ともはやプレッシャーしかない。

母も説明を聞いて、なんとなくここ数日もCTの結果が悪かったり、体調がすぐれなかったりする自分の状況を受け止めて聞いていた。今は頭もしっかりして、会話も大丈夫だが「終末期せん妄」という状態にもなることもある。その時に鎮静剤で落ち着かせて意識レベルを少し下げるか、など母と私たちで一緒に確認し同意する場面もあった。

かなり辛い内容ではあったが、前回の面談のダメージの方が大きく、そのあとぐるぐる考えて、夫とよく相談していたので私の覚悟はまぁ決まっていた。自宅の物置になっている部屋を片してそこにベッドを入れて、その数日をうちで過ごす。

しかし、そのまま看取りという覚悟まではできていなかった。会いたい人に我が家で会って、緩和ケア病棟に再入院する。一時帰宅や外出がコロナでできないので、これがベストだとは思っていたけど。実際はすぐに緩和ケア病棟には戻れないこと、戻る判断になっても緩和ケア病棟に空きがあるかもわからない。そんな中で色々動くことになりそうだ。

まぁやるっきゃないよねー。やると決めたのだから、あとはそこに向かって突き進むのみ。あとはなんとかなる、が信条である。考えるよりすぐ行動、の私だが今回は頭が沸騰しそうなほどによーく考えて、年度中にこの計画を実行するほかない。4月から仕事だしな。

面談が終わって、そのままぴっぴを保育園に迎えに行き家に帰ると、ぴーすけを預かってくれていた姉が、夕飯の準備もしていてくれた。午前中に実家の片付け及び粗大ゴミ出しをしてからの緩和ケア病棟面談と、予定つめつめの1日だったのでありがたかった。

こうやって三姉妹、陰に日向に協力してなんとかなってる母のこと。母の望みを叶えることももちろん大事だけど、昔からいろんな人間関係の調整役ばかりしてきた三姉妹の次女としては、これから先も三姉妹が「あの時はあーだった、こうしてくれなかった」と言って揉めないように。うまくバランスをとっていきたい。



-母のがん

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