母のがん

羽生結弦がそうさせたのか

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意識戻ってホッとした6日。次の日に、横浜市民病院のICUで必要なものをリストにしてもらい、母に届けることになった。

荷物を届けるだけなので、今度こそ私が自転車で持って行くことになった。7日は義母が朝来てくれて、その到着を待ってから子どもたちを預け病院に向かった。

オムツとお尻ふき。大人もいずれオムツのお世話になるのだよな、といつも持って行く時は思う。そういやいずれ世話になることも見越してユニ・チャームの株を買ったよ。

パワーモードで坂を登り、市民病院のICUにオムツを届けに行った。すると、またもiPadで面会ができるという。それじゃあ、とまた見せてもらうことにした。前日よりさらに顔色は良く、手振りと筆談で色々伝えようとしてくれる母。

姉のLINEにかけて、お散歩中のぴっぴと中継でつなげた。ぴっぴの「バァバがんばってねー!」の声にすごく嬉しそうに反応していたのだった。やはり孫パワーすごいな。

しかしポツリと、姉に会いたかったなぁと筆談で書いたのだった。そうねぇ。言葉はひろったけど、姉は別に母に会いたいわけじゃないのよね。でも次にいつ心筋梗塞が起こって会えなくなっても仕方のない状況ではある。

次の日、三姉妹で市民病院に会いに行った。なんと姉が来てくれると言うのだ。まぁ「これが最期かもしれないから来てほしい」とお願いし倒して来てもらった感じがあるが。

ICUのインターフォンを押すと、看護師さんが困惑して出てきた。「何かお約束がありましたっけ?」

昨日の看護師さんに、連れて来れたら姉を最後に会わせたいので連れて行きます、と伝えていたが、市民病院どうやらクラスターが発生して面会がより厳しくなっているようだった。

事情を説明し、そういうことならとiPad面会となったのだけど、当のかーちゃんが「これから羽生くんのスケートがあるから」と面会に乗り気じゃなかった。

羽生結弦。。。?!

そうか、この日はショートプログラム。大のフィギュアスケートファン、ってか羽生結弦推しだったよね。そして私たち娘は彼の前には無力なのであった。妹が滑走時間を調べ、2時間後だよと調べたところで看護師さんが戻ってきた。

「羽生くんはまだですし、今処置中なので終わったらまたくるのでお待ちください」

看護師さんが行った後、本当にあの人はワガママでうんぬんと姉がぷりぷり怒っていた。我々の心配をよそにフツーにフィギュアスケート見るほど元気なのね。

つい4日前は「あと数日」と言われていたのがここまで不死鳥の如く復活するとは、我が母ながらしぶといというか、生命力が半端ねぇなと嬉しかったり呆れたり。それでも今まさにICUの家族控室にいることは間違いない。

しばらく待ってから繋いでもらったiPadで、とりとめのない話をし、姉も画面に写り、母はちょっと泣いていた。

なんだかんだ長女が1番かわいいんじゃないかなーって、私なんかは思うのだけど。

子どもを持つ親の立場になって思うのは、どの子も可愛い。でも、どの子も自分が1番って思ってほしくてママの取り合いになる。結局1番上の子が我慢をしなければならない場面がたくさんある。それをどうやってフォローするのか難しいなぁ。

一人っ子の方が幸せだろうな、とぴっぴを見ていても思うこともある。

ただ、今この局面に思うのが何をするにも1番最初で大変だった姉がいてこそ道を開いてもらった私だったし、家が超貧乏でお金がなくても姉と一緒に支え合えたから今があるし

小さい頃にオムツを替えてあげたり、勉強を教えてあげた妹が、1番母のそばで世話をしてくれて超頼りになったし。なんだかんだありがたいなぁと思うこの頃だ。

家族だからといって当たり前じゃないのだけど、この2人は心のよりどころである。まぁ私には今最高の夫がいるので、支えはたくさんあるのだけども。

今、母の1番の支えは羽生結弦くんなのだとするとフィギュアも頑張ってほしいものだ。



-母のがん

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