年末から年明けにかけて、おせち作り&消費でちょっと和食に飽きた頃、我が家ではドミノピザ祭りでした。
どこまでもエンゲル係数高し。
お正月は夫とネットフリックスでおすすめ映画を見れたりして、その中で「当確師」という香川照之のドラマスペシャルがあって面白かった。
選挙の話なのですがね、我々は香川照之のファンなのでとにかく面白いだろう、と踏んで見たら予想を裏切らなかった。
そのドラマの中で、安い料亭で美味しくない料理を食べた後、香川照之が「給油しに行くぞ」と言って食べに行ったのが油そばであった。
その表現の面白さもあるけれど、油そば食べた後の唇の照り照り具合、まさしく給油。
さて、そのドラマスペシャルを見てから「油そば」が無性に食べたくなってしまった。
グルメ番組でもなんでもないのに、給油というワンフレーズにやられてしまったのだ。
この日はぴーすけに加えて夫も出勤前。それでは、天王町・星川エリアで「油そば」で検索して出てきたのが「桜の如く」というラーメン屋であった。
もちろん行ったことありますよ。ちょっとした有名店ですから。しかし、ここは確かつけ麺では?魚の出汁が印象深い
ありました!油そば、しかも平日ランチタイムは麺大盛り無料やて!
そんなわけで、夫は油そば大盛り、私は普通盛り、ぴーすけにチャーシュー丼を注文しました。
前にきたのは、天王町団地に住んでいた頃。2人で仕事帰りに寄ったり、ランチどきに行ったり、遠い日の思い出だな。
とにかくこどもを連れてラーメン屋など行けるはずもない、と思っていたけれど
ここは確かボックス席があったような。
そして油そばなら伸びないし、熱いお椀をひっくり返されることもないだろうと多少の勝算を持って繰り出したのだった。
確かにボックス席あったけど、アクリル板で向かい合わせに座ると顔が見えない。横に親子3人ぴーすけを挟んで座って、注文した品を待っていた。
しかし予想の斜め上をいく対応。なんと!!子ども用のお皿とスプーンフォークを出していただけた。
しかも!! そこには海苔と味付き卵が!!!
子どもが大好きなのりと味付き卵、となると
大事なことなので2回言いましたけど、ちょっとここのお店の人は「職人」という感じの無口な印象で、味にもうるさいけどお作法にもうるさいイメージがあった。(じゃあ子ども連れて行くなよ)
しかし神対応であった。のりとたまごとなると
ありがとうございます!!!
ぴーすけは海苔をはむはむしながら到着するミニチャーシュー丼を待つことに。これは嬉しい。
お店の中は相変わらずの人気店で、11時半くらいにいったのだけどカウンターはほぼ満席。
1人ずつアクリル板の区切りがあって、一蘭みたいになってた。
ハイ、きました油そばー
ハフハフ言いながら油でなかなか冷めない油そばをいただきました。麺は太め、油が麺に絡む。あ、そうそうこの魚のだし!
ほうれん草とネギがたっぷり入ってて、ちょっと罪悪感が減るんだよね。
なんと言ってもここのチャーシューが油そばに輪をかけて脂ギッシュ。でもそれは豚バラのいい脂で、甘みをすごく感じる。
ただ、油そばということもあり、ちょこっと脂身を残してしまった。すみません。美味しいと思うところでやめとかないと、ちょっと辛い30代。
夫も大盛りの麺が多かったみたいで少し分けてもらう。不思議なことに麺はいくらでも食べられてしまうのよねぇ。
一歳半の子にあげてしまったけど、うまいのよ麺。ぴーすけも手づかみで食べてました。(あぁ、もう手が照り照り)
ぴーすけはミニチャーシュー丼の主に米を爆食いし、油そばもちょっと食べ、赤子のくせに高カロリーに付き合わせてしまった。
明日からまた薄味で頑張ろう。
ラーメン屋に1人で行くのは余裕の私も、赤子を連れてとなるとなかなかハードルが高かった。
それは「ベビーチェア」とか「子ども用の食器」がないというよりも、「子供連れてきたのかよ」的な雰囲気である。
でも、ここの店主さんの温かい対応で、よっしゃーまた来るで!という気持ちになったのだった。また給油しにこよー