なぜ剣道がオリンピック種目にならないのか | yuranotoblog

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なぜ剣道がオリンピック種目にならないのか

投稿日:2021年7月25日 更新日:

始まりました東京オリンピック。このコロナ禍にと思いながらも、家にいるから見るしかないよねー

ぴっぴとぴーすけを早々に寝かしつけ、大人は8時にはテレビの前にスタンバイ。

開会式どんなもんよ、と思いながらも期待しすぎてしまったけど

コロナのためかちょっと質素で日本らしかったなぁ。ぴっぴも録画で見たけどピクトグラムが最高でしたな。花火も日本の技術を見せつけてでかいのをやったらいいのにねーなんて(近所迷惑か)

夫はもっぱら八村塁が騎手をやるという入場を楽しみにしてて、眠い目をこすりながら待ってたのでした

元バスケ部だからね。男女のバスケにスリーオンスリーと見所たっぷりである。

                                               

それに対して元剣道部で元弓道部のわたしはザックリ見る予定だ。なぜ剣道はオリンピック種目にならないのか!

これはねー現役の時にすごい思った。だって武道で言えば柔道とか空手いってるやん!剣道はスポーツではないから、とよくいいますが柔道とか空手を見ると一緒やんと思う。まぁ弓道はアーチェリーとかぶるからよしとして(いいのか)

人気もあるし、競技人口も160万あって世界大会もある。対する柔道は16万人なんだってよ!世界の剣道競技人口はざっくり200万を超えているらしい。なぜだ‥

そもそも剣道がつぶしのきかない競技ってところもある。道場で小さい頃からはじめて、小中高大と続けても、プロの道がない。

まぁあえて警察とか。全日本剣道大会とかはもはや警察と大学生の戦いだけど、プロリーグがない。警察も剣道やってれば有利だけど、柔道でもいいわけで。基本試験受からないとだしね、、、

逆にオリンピック種目になれば、プロリーグもできて活気付くのにとも思うが、剣道は多分オリンピックにならないだろうなぁと思う理由が、その審判の難しさである。

ぴっぴにはいつも言っているがママは剣道三段なのだ。どれくらいすごいかっていうと、中学生は二段までしか取れないから高校生以上の実力。もっというと、三段だよっていうとちょっと「おおー」ってなる。そして三段になると審判やらなきゃいけない時がある。そして審判やっててこりゃ国際大会は無理だろうなーと思うことがたくさんある。

剣道とは、防具をつけて竹刀で相手の決められた場所を打つことで勝敗が決まる競技である。小手(コテ)面(メン)胴(ドウ)突き(ツキ)のいずれかを打突し、三本勝負のうち先に二本取ったほうが勝ちである。

ビデオ判定でもめる

私は大人になってから三段とったので大してウマイわけではないが、高校生の三段以上の試合ってすごい。若いからねー早いんだよ。だから、よく審判していて「え、なに?!」って思うようなこともある。でも審判は主審を含めて3人いるから思い切って自分の見たまんまを旗揚げする。(赤か白)

そうすると審判が割れることもある。

基本は主審がいて、副審2人の計3人。多数決で決まるから2人が赤あげりゃ赤に一本なんだけど、大体主審が超うまい人で信頼感抜群だから副審は大体その人と同じ旗を上げることが多い。

そもそも剣道の一本は「打突」「気迫」「残心」が揃って一本。ただ当たっているだけじゃダメなのだ。気合十分で、ちゃんと「小手」「面」「胴」「突き」の場所にヒットしていて、声がしっかり出てて、打った後相手から十分な距離をとって間合いを切らなきゃいけない。そういうのを結構感性でやってる。

今でもこの審判に異議があったら「合議!」と言って監督が申し入れることもできる(まぁあんまりない)そういうときは審判が3人集まって話し合う。そして覆る時もあるし覆らないこともある。

これビデオ判定したらもめるやろ。だって「気迫」とか「打突」とかビデオでわかるかいな。フェンシングみたいに当たったところがピカって光ればいいけど。当たっても当たりが弱けりゃ一本にならない。

私がテレビで見てても「え、今の何で一本じゃないのー?」ってことがある。最近はどの競技だってビデオ判定が主流である。ビデオで打ち所はわかっても、打突とか気迫とかって難しいだろうなぁ。そしてビデオ判定の人と主審がもめそうだ。

試合時間が長すぎるか、短すぎて読めない。

剣道の試合は基本試合時間3分。3本勝負で2本先に取ったほうが勝ち。勝敗が決まらないときは、延長戦で時間無制限一本勝負。先に一本取ったほうが勝ち。

だから「はじめ!」の合図とともに面で一本とって、「二本目!」の合図で面でもう一本とったら、試合時間15秒って奇跡もある。まぁこれは強い人同士だとなかなかないけど、厄介なのは延長戦で。

段数が上になる程、無駄な動きがなくなる。そして相手の気迫がものすごい「圧」として一歩動くことも緊張する。竹刀の先が触れるか触れないかの間合いに入ると、お互いの気迫で一歩も動けず、試合時間終了になることも多い。これ、試合をしている本人たちは手に汗かきまくって、精神消耗しまくっているんだけど

周りから見てる人からすると、「なんで止まってるのー?」な状態になる。

柔道だと、組手を取ろうと結構動きがあって面白いけど、剣道って伝わらないよなー。逃げ回っていればそれが消極的とみなされて注意されたり反則取られたりするのだけど、そういうわけじゃないのよ。間合いに入ったら殺られるから、動けないところ、お互いに探り合ってるのよ!と経験者は思う。超マニアックなのよ。

そんなこんなで延長戦が長引いて長引いて、トーナメント戦の上の方になってくると試合がなかなか決まらない。

全日本剣道大会とかテレビで中継していることがあるので、興味を持ったなら見てもらいたい。

オリンピックともなればそういう放送時間の調整ってどうするんだろうなーって勝手に心配している。(だって試合の運営でさえうまくいってないのにコマーシャルとか挟みまくりじゃない?)

応援ができない(応援は拍手のみ)ので盛り上がれない

他の武道がどうなのかは知らないけれど、剣道と弓道は応援の方法が「拍手」という共通ルールがあった。弓道は矢が的に当たったときは「よし!」と言うのはオッケー。矢が4本中4本当たることを皆中(かいちゅう)というのだけどその時も拍手のみ。何とも厳かである。

それもそのはずで、そもそも剣道も弓道も殺し合い。剣も弓も人を殺める道具なわけで。自分が勝ということはすなわち相手は負け=死なわけで、喜んではいけないのだ。礼節を重んじる競技ならではだなぁと思う。

実際、勝った選手が、思わずガッツポーズして勝ちが取り消しになったことも。

そういう意味で、今日の柔道の阿部一二三さんは金メダル取った後の態度は素晴らしかったなぁと思う。妹さんも気持ちよくわかるけどね、だって金メダルだよ?!だからこそ、相手に敬意を示して最後の礼までしっかり行うのは大事ってことで。

そういう意味では、応援してなんぼのオリンピックでシーンとするまで「はじめ」の声がかからない剣道ってどうするんだろう。国際大会ではありになるのかな。

階級をどうするのか、段なのか年齢なのか体重なのか

柔道のオリンピックは体重で決めている。そりゃそうだよね、そもそも武器もなく自分の体でぶつかるのだから、体重が違うと最初から有利不利があるわけで。でも剣道は重量別にはなってない。極端な例で2メートルの人と160センチの人が戦うこともある。そして面白いのが必ずしも大きい人が勝つわけではないってこと。もちろんでかいほうが有利に決まってるけど。

そして、分かりやすくいうならば段で分ければいいのだけど、この段ってーのがまた何ともいえないシステムで。

他の競技を知らないけれど、段審査というのが全国、各自治体で行われる。まずは級審査があって、初段、二段、三段…と続いていくのだけど、これが年数を開けないと取得できない。最速で小学生で1級、中1で初段、2年あけて中3で二段、3年あけて高校で三段が取れるが、受かってから数年あけないと次の段審査は受けられない。

つまり、段別にすると自ずと年齢もある程度上になっていくのだ。もちろんうまさと比例するところもあるけれど、段というのはうまさだけでなく「人間性」というのも審査項目にあるわけで、こうなってくるともう基準もよくわからない。大体八段の人はおじいちゃんだし、若くして受かると(50代とかで)レジェンド扱いされている。

もちろん強いのだろうけど、果たして20代の若者と50代のおじさんが試合をして面白いのかなーという感じもする。あくまで私見ですけど。となると、大学生の部みたいに年齢で分けても面白いのかもしれない。でもどこで区切る?うーん

身長や体重にとらわれなく、小さいなら小さいなりに素早い技の応戦が面白かったりするし、大きい人は胴が空きがちで狙われやすかったりするし体格で分けちゃうのも面白くないなぁ。

まぁそういうわけで、オリンピックのような全世界の人にも分かりやすいルールを作るにはちょっとハードルが高すぎるんだろうなぁって思う。実際国際大会やってますからね、できないことないだろうけれど、ちょっとかじっただけの私でもこれだけのことを思うのだから、運営側も大変なのことであろう。

それでも久しぶりに剣道のことを書いたら、こんなに愛情溢れる文字数になってしまった。そのうちオリンピック種目に選ばれたら全力で解説することにしよう。

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