いやー今日は本当にハラハラドキドキの一日だった。ちなみに記録のために書くけど、保育園には一切落ち度のないケガであった。
午前中、自分の病院に行くために支度をしていると保育園の園長先生から電話が。
どうやらお散歩に行った公園でぴっぴが怪我をしたらしい。額を切って、これから病院に行くとのこと。園長先生が公園に迎えに行って、保育園に戻ってくるとのことなので、私も保育園へと迎えに行くことになった。保険証やら着替えやらを用意し、元々お願いする予定だったぴーすけを姉に託して歩いて行く。
保育園に着くと、ぴっぴは公園から戻ってきたところであった。暑い日である。顔を熱らせながら、額には大きな絆創膏。血は止まっているらしい。
ぴっぴは「痛かったけどでも大丈夫」と気丈に語っていた。チラッと傷口を見たが、えぐれてる感じ。詳しく話を聞くと、お茶休憩の後、遊びたくて走り出したぴっぴがつまづいて、転んだ先が砂場のふちだったようで。
まぁ容易に想像のできる展開である。自滅型で転んでしまったのね。本人が案外元気そうなのと、ほかに怪我をしたお友達がいないのにホッとしつつ、園長先生とタクシーを捕まえて病院へと急いだ。
脳神経外科に行くのね、こういう時は。額のけがと、頭を打ったので一応検査もしてもらうことに。おじいちゃんおばあちゃんばっかりの病院で、最年少のぴっぴ。園長先生が電話をしていてくれて、受付の人にまた様子を伝える。ただ結構待ちそうな予感。私も徐々に落ち着きを取り戻し、しばらく待ちそうなので受診後連絡することを約束し、園長先生には保育園に帰ってもらった。
さて、ぴっぴはそこからお喋りが止まらない。今思えば緊張を紛らわそうとしていたのだろうが、
「どうしてテレビが2個あるのー?」とか「ぴっぴおでこ痛いから絆創膏貼ってるのー」とか
えらいマシンガントークであった。30分ほどして先生に見てもらうと、「これはホッチキスで止めないとだな。処置室でやるので待合室で待っててください」とのこと。
ほ、ホッチキス?!
医療用のホッチキスってのは聞いたことがあるけど、それって縫うってことよね。てか、ホッチキスなんやー。と思いつつ、いや頭にホッチキスとかめちゃ痛いやんと冷静を装いつつ、ぴっぴが耐えられるか不安になった。そもそもぴっぴはホッチキスを知らない。「ママーホッチキスってなぁに」「今ねー傷がパカっと開いてるからそれを止めるんだよー」
処置室で待っている間、お茶を飲み、ぴっぴがパンツでいることに気づく。これ痛すぎてちびったりしないかしら。
「ぴっぴ、しばらくおしっこしてないけどおトイレ行く?オムツも持ってきたけど履く?」と聞くと、「オムツでおしっこするー」この選択はのちにナイスジャッジだと気づく。
オムツにはきかえ、膝の上で座らせていると先生登場。どうやら麻酔注射をしてくれるらしい。「注射するの?やだー」と不安げなぴっぴ。「でも注射しないと痛いから。ぴっぴ頑張ったら今日アイス食べよう!」なんとかなだめる。
しかし、麻酔注射恐ろしや。傷口をえぐるような注射・注射・注射!体をよじらせ大泣きするぴっぴ!ヒエェーーー
さらに時間をおいて、落ち着いたところに、もろホッチキス登場。グッと傷口を閉じるとバチン、バチンと二箇所止めた。ヒィイーー
これは出産の痛みを知っている私でさえ背筋が凍った、痛えだろ!って思うやつ。先生も思い切りよくやってくれたのであっという間だったけど、ショックと痛さでしばらく泣くぴっぴ。母もしっかり押さえつつ「痛かったねぇ、よく頑張ったねぇ」と声をかけるしかなかった。
「めちゃくちゃ痛そうですけど、これって痛み止めとか出るんですかね」と看護師さんに聞くと、「そうですね、処置した後痛みが続くようなら処方されると思いますが」とのことで、ぴっぴの様子を見ることに。次はMRIである。
M RIってやったことないのだけど、磁石なのね。放射線かと思っていたのでホッ。ただし、3歳児には困難な5分じっとするというミッション。案外ぴっぴは目を閉じってじっとしていたのだけど、ものすごい大きな音と、不気味な雰囲気、さらに額の痛みで2、3分たったところで急に泣き出すぴっぴ。途中で終了。それでも写真は撮れていた。
よく頑張ったよーえらいよー
母はなすすべもなく、抱きしめることしかできなかった。看護師さんが「お母さん冷静でよかったです。麻酔とかホッチキスとか一緒に泣いてしまう親御さんもいらっしゃるので」
そうよね、そりゃ泣きたくもなるよ。まぁ泣いたって仕方ないけれど。
全てが終わって落ち着いたぴっぴはまた気丈さを取り戻していた。「痛かったけど大丈夫だよ」「もう痛いの終わり?あと帰るの?」医療証があるのでお支払いはなく、明日もう一度傷を見せにくるとのことであった。今日1日は安静。お風呂も入っていいけどあまりあたためないようシャワーで傷口は濡らさぬようとのこと。
気がつくと11時前に入って終わったのが12時半長かったー。ふと携帯電話がないのに気づく。病院では出してないし、すでになかったからタクシーか!公衆電話を探してさまよってしまった。
踏んだり蹴ったりの1日であったが、保育園の先生がきちんと対応してくれたことで、ぴっぴは血も止まって安心していた。
「K先生が絆創膏貼ってくれたから大丈夫だよー」と、担任の先生に全幅の信頼をよせるぴっぴ。親でさえ初めての出血騒動に、まだ2年目という担任の先生は本当によく頑張ってくれたと思う。帰ってきた夫ともそんな話をしていた。出先で事件とかトラウマにならなきゃいいが
園長先生が病院までついてきてくれなかったら私ももっとパニクってただろうし、ぴっぴも安心して待つことが出来なかったかもしれない。これ家で1人の時になってたらもうひっちゃかめっちゃかだよきっと。
子どもがいればいずれ通るであろうけが。今回を教訓に、次何かがあっても冷静に対応することができる気がする。 (気だけね)次なる懸念は、ホッチキスの抜糸?抜芯か?ネットによると刺すときより抜く方が痛いんだって。ヒェエエ–ーヒェエエ–ー