と聞いたらびっくりするだろう、いや超びっくりした。
3歳児健診の問診票に今までにした病気やケガを書く欄があった。
生後3ヶ月にインフルエンザにかかったっきり病気という病気もしてこなかったぴっぴ(長男)
これは病院に行ったわけでないので完全に「そうだったかもしれない話」であるが
ぴっぴが2歳になろうとしていたころの話である。
その当時、テレビでは連日記録を出している池江璃花子選手がよく出演していた。
彼女のストロークの秘密は家の天井に作りつけてある『うんてい』にあるというのだ。
肩の力があってこそのストローク。
ぴっぴは足の筋肉こそあれど、腕の力が弱い。
パパはバスケをやってほしいということもあり、我が家では早くから鉄棒にぴっぴを挑戦させたり、両腕を持って持ち上げたり「池江璃花子ちゃんのように!」と肩の力をつけさせていた。
その日は穏やかな一日だった。
朝からお散歩に出かけ、電車と踏切をながめ、買い物をし
夫とぴっぴ、二人の頭をバリカンで刈り
いつもより早めに風呂に入り早めの夕飯を済ませた。
うんちをして逃げ回るぴっぴ(息子)を捕まえ、おんぶをして連れてこようとした。
嫌がって半端な形で腕を引っ張ると泣いた。
昨日の夜も寝る前に散々泣いた息子。
今日もかぁと思いつつ寝かせてウンチを替える間もずっと泣いていた。
「ごめんね、おんぶ痛かったの。どっちが痛いの?腕なの?」
喋るわけも無く、腕を掴み痛そうに泣いている。
泣き方も激しい。
よく見ると左の腕がだらーんとしている。
この感じ、前にカフェの店長さんに聞いたことがある!同じ歳の頃の息子がいる店長さんが前にそんな話をしていた。
救急で病院に連れて行ったと。
迷惑なのは百も承知で電話をして、市民病院に連れて行ったことを教えてもらった。
救急の電話番号は書いてないが、電話すれば対応してもらえるか教えてもらえるらしい。
どうする?タクシー呼んで行こうか、
でも風呂上がりでラフな格好で抱っこしつつおろおろしていると、泣き疲れたぴっぴは寝てしまった。
「どうしよう。このまま寝るなら明日の朝に連れて行こうか」
「でも寝返りするたびに泣きだしそうだよ。夜中に連れて行くより今のがいんでない?」
そこですこし腕を動かしてみると、ぴっぴは寝ながら泣き始めた。
夫はタクシー会社や市民病院の電話番号を調べ、私は応急処置を調べた。
『ひじの関節を、手のひらが上向きになるようにねじるだけで、コクッという音がしてひじがはまります。痛みも瞬時になくなるので、大泣きしていた子どもがあっという間に泣きやみます。』
そんなネットの情報のままに、ぴっぴの左のだらーんとしている手のひらを上向きにねじると
「コクッ」
と音がした。確かにハマった音がした。
次の瞬間、泣いていたぴっぴはじょじょに落ち着き、また寝入ってしまった。
左の腕も曲がっている。
というか曲げても起きない。
これは肘内障(ちゅうないしょう)といって2歳から6歳くらいまでの子どもにはよく起こるらしい。
ありがとう!白クマ先生!(ネットの出典)
でもやっぱりドキドキした。
夫は「結構躊躇なくやってたね」とな。
たしかに、おさなごの腕をコクッとはめるまでまわすのはちょっとこわい。
結果オーライにしても子どもの腕はひっぱってはいけない。