2人目が生まれる前から懸念が2つあった。
それが2人同時風呂と寝かしつけである。先行く2児ママになった友人に聞いてみるも不安は拭えなかった。
今現在、風呂は何とかクリア。(「ひとりで2人の子どもを風呂に入れるには」参照)
寝かしつけもある程度パターン化してきているので書き留めておこうと思う。
なぜ書いておくかって、残念なことにぴっぴ(長男)の寝かしつけの変遷を忘れつつある自分がいる。
結構大変だったのになー。それも思い起こしつつ書いておこう。
まず、ぴっぴだが1人目ということでかなり試行錯誤した。
わたしは母乳育児がうまくいかず乳首の皮が水ぶくれになり、それが頻回授乳になって痛みを伴い眠れないでいた。
とにかく寝たい。赤ちゃんの眠りを深くするためにとネットで探したのがジーナ式の寝かしつけであった。
タイムスケジュールをきっちり組んで、ひとりで寝室に寝かし「泣いても抱っこしない」というスタイルなのだ。
そうやって赤ちゃんに自力で寝る方法を習得させる。おっぱいで寝かしつけるのに比べて、慣れれば早く寝るし眠りは深くなるし最高やないけ!と生後4ヶ月で始める。
このころ、ちょうど夫が育休を取り始めた時期。
夫婦で話し合って「ゆらさんがそれでちょっとでも体が楽になるなら」と協力をしてくれたが、私が先に折れた。
ひとりで隣の寝室で泣くぴっぴがかわいそうでかわいそうで。自分で決めたことなのに断念したのだった。
そうだ、生後4ヶ月でひとりで寝かせるなんてかわいそうだ!なんのためにわたしは夫婦で育休を取ったのだ。仕事が始まったらこんな濃密な時間は過ごせまい。
のちにこれを後悔する。
ぴっぴの寝かしつけは基本おっぱいになり、彼はおっぱい星人になる。当然のごとくママ以外で寝かしつけは困難になり夫も苦しめる結果に。まぁでもひとりならまだよい。1対1なのだから。
ただ、入眠の儀式的なものは確立された。
ご飯を食べ、風呂に入り、歯を磨く。部屋を暗くし、間接照明をつけて本を2冊読む。
「赤ちゃん指くるくるぴっ」と歌いながらベビーマッサージの指ほぐしをして、「かわいいかわいいりんごのほっぺ」と歌いながら顔をさわり、ぴっぴはわたしのおっぱいを触りながら寝る。
昼寝に関しては、「ゆりかごの上で」を歌えば5分で寝る。さながら催眠術である。
これはある意味ジーナ式のもっとも中途半端な取り入れであり、まぁひとりで寝られないのだけど、一緒に寝られるのも今のうちと割り切った。
だが、2人同時となるとそうはいかない。
ぴーすけ(次男)は現在5ヶ月。あのジーナ式の悪夢が思い出される。しかしどうしても上の子ファーストにならざるを得ない。
よって、ぴっぴの儀式の間、機嫌がよければ一緒に本を読み、機嫌が悪けりゃおっぱい。もしくは泣かしっぱなしとなる。
布団に入っても不機嫌が続くと今度は立って抱っこしたりおっぱいであやしたりてんやわんやであった。しかも泣いてる理由がわからない〜
2人目だってね、わかるわきゃないんですわ。しゃべらないんですから!
そりゃーお腹空いてそうとか抱っこして欲しいとかわかる時もありますがね、全部やっても泣きやまないことなど日常茶飯事ですよ!どーすりゃいいのよ
そんなときはぴっぴも眠れず。1時間ほど泣いて泣き疲れて寝るまで一緒にぴっぴは起きていることもあった。うーんこれではいかん。泣かすにしてもどこかに着陸地点を作らねばと思い立った。
問題なのは最後の砦であるおっぱいによる寝かしつけが無効化されるときである。
こうなると抱っこしても歌っても効果なし。途方にくれるしかない。なので、おっぱいによる寝かしつけをやめることにした。
流れはこうだ
お風呂から出て2人とも寝る準備をする。ぴーすけは風呂上がりに授乳を済ませる。
ぴっぴは歯を磨いて本を2冊読む。この時ぴーすけは機嫌が良かろうと悪かろうと安全な場所に放置。
ぴっぴとのラブラブタイムが終了したらぴーすけを布団に連れてきて2人一緒にマッサージして電気を消す。
ぴーすけはすでに授乳はおわってお腹いっぱい。おっぱいでは寝かしつけない。
あとは ひたすら泣かす!
すると、最初はこんな扱い不当だとばかりに泣いていたぴーすけ。ぴっぴも眠れずだったが日が経つに連れ、少し歌ってやったりするとスッと眠るようになったのだ。
ぴっぴもそれを理解したのかいつのまにか寝ているように。
ま、今日はギャン泣きしたし一進一退なのだけど。そうやって何日かうまくいく日といかない日を繰り返しながら着地点を探している最中である。
ネットや本で知識を仕入れるのはとても得意だけど、実際は本のようにうまくいかない。
それでも我が家にとっていい感じになるようにオリジナリティを加えて着地するのだ。
ぴっぴの時と違って今ならわかることがある。なぜ泣いてるのか、それは赤ちゃんにとってわからないことでもある。
お腹が空いても泣く、抱っこして欲しくても泣く、機嫌が悪くても泣く、寂しくてもなく、眠くてもなく、痛くても、暑くても泣く泣く泣く
彼に取ってはそれがコミュニケーションのツールであり、まだ彼自身にも感情を正しく伝えるツールにはなりきれていない。それを親だからって母親だからって全部わかると思ったら大間違いだこのやろー
ぴっぴとともに布団にはいって2人で泣いているぴーすけを眺める
「なんで泣いてるんだろーねぇぴーすけ。」
「なんでだろうねぇ。きっと眠いんじゃない?寝たいのに自分で寝れないから泣いてんじゃない」
「ぴっぴも赤ちゃんの時泣いてたの?」
「めっちゃ泣いてたよ。ママも一緒に泣いてたよ」
と話すとふーんと言って笑っていた。時が経てば笑い話にもなる。もう少しの辛抱だ