母のがん

母が共にいる生活。在宅介護スタートだぜ!

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あっという間に1日が終わったなー。貴重な体験となった1日(前日から)を記録しておこう。

まず、退院前日。酸素に続いて介護用ベッドが納品された。思いのほかでかい。

ケアマネさんが訪れ、うちあわせをした後にやってきたベッド。部屋で1時間弱で組み立てられ、使い方を教えてもらった。ただ頭が上がるだけでなく、足元や、全体連動などハイテクだ!さらに車椅子も納品され、使い方を聞いた。

本当にどーでもいいのだけど、この業者さんもまたKing Gnuの常田さんをちょっと薄くした感じのイケメンで、福祉業界どうしてこんなキリッとした人ばかりなのだろう、と失礼ながら思ってしまった。爽やかにイケメンは帰っていき、在宅クリニックの方と打ち合わせ。

みなさん口を揃えて「看取りまで家で過ごされたいですよね」とおっしゃる。

いやいや、こちとら数日間の帰宅のつもりですんで、1週間の予定です。小さな子どもが2人いる中で段々と具合の悪くなっていく母を支えていくのはやっぱり難しい。そういう話も本音でしていった。

次の日。退院当日。

朝から妹とぴーすけでタクシーに乗り込み市民病院到着。妹が退院手続きへ。介護タクシーで帰路へ。

途中、保土ヶ谷公園に寄る。母が年中テニスをしているところであった。まだ桜は咲いていない。

家に帰ると、介護ベッドに寝転んで身の回りを整理し、リビングへ移動。前日のカレーを温めながら腹ごなしをした。

13時過ぎには訪問クリニックの先生たちがくる。家の中を車椅子で移動していたが、長く座っていることに慣れていない母はソファーで寝っ転がっていた。ぴーすけはたくさんの点滴やら酸素の管が入っている母に臆することなくタッチしに行っていた。

さて、退院当日はコロナなどどこ吹く風、大勢の関係者が顔合わせとなった。ヘルパーさん2人、ケアマネさん、看護師さん2人、在宅クリニックの事務さん、医師2人、調剤薬局の方、それに私と妹。で、母。この狭い家によう入ったわい。

ソファーで寝っ転がっている母を囲んで、いろんな打ち合わせ、状況確認が進んでいく。当然椅子など足りず、みんな立ったまま。幸いこの時ぴーすけは昼寝をしていてくれていた。

みんながやっと帰ったのが15時。それからまた16時には訪問看護師さんがきて、16時半にはぴっぴのお迎えに行き、17時にはヘルパーさんが来て、となんだか入れ替わり立ち替わり人の往来!

これには毎度来客が多く慣れている私もちょっと疲れたー

夕飯の支度をし、ロールキャベツをみんなで食べる。母もコンソメスープだけは少し口をつけていた。ふと、いろんな管が何本も巻き付いている母の体に、行き場のない管を一本見つける。これ、最初から何もついてなかった?それともなんか外れてる?

にわかにパニくる。あれ、どれとどれが繋がってるんだ?これは胃管、これは酸素、これは点滴、これは医療用麻薬。あれ?あれれー

早速訪問看護師さんを呼ぶことになってしまった。どうやら抗生剤を入れたりするための予備みたいで、繋がってなくてよかったらしいが、超ドキドキであった。

子どもたちはいつも通り風呂に入り、寝支度を整え、ばあばにおやすみを言って寝床へ。私も一緒に爆睡してしまった。24時間介護と言っても、母は妹と歯を磨き、ちょっとYouTubeを見て、自分のタイミングで安定剤を飲んで寝るのだという。妹は歯磨きが終わったところで他に用事がなければ帰宅。

うっかり寝てしまったが、夜中に目を覚まして様子を見にいくとまだ眠れていなかった。きっとあまりの環境の変化に、人の多さに興奮したのだろう。結局1時頃見に行った時には寝ているようだったが、こうして1日が終わった。



-母のがん

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