なんだかタイトル長くなってしまったけど、もうすぐ保育園入園の申し込みがあるので、ちょっと書いておこう。
横浜市の保育園激戦ですな。
わが家も本来なら、職場復帰の時に2人の息子を同時に保育園申請するところだったのだけど、今現在長男は保育園に通っている。(ただしコロナの影響で自主的にお休み中)
知らないことだらけだったのが、区役所の保育コンシェルジュさんに聞いたら色々教えてもらって、結果的に保育園入所に有利になるような仕組みになったので1つの案として書いておこうと思う。
そもそも保土ヶ谷区役所の保育園コンシェルジュさんを訪ねたのは、出産の時上の子をどうするかと言う問題を解決するためだった。
たいてい実家に里帰りしたり、もしくはその辺りに実母に来てもらうとか乗り切るのだろうけれど、我が家は実母がまだ働いていたので「いざ生まれる」と言うときにぴっぴ(長男)をどこに預けるかが悩ましかった。
義母は仕事をしていないのだけど、うちまで片道1時間半かかる。呼べば来てくれるが破水したら間に合わない。かといっていつ生まれるかわからないのにずっと泊まってもらうのも(こちらが気を使う)
だから、いざというときに預かってくれる近場の施設を探していたのだ。
一時保育の預け方も知らないので(それまで一度も預けたことがなかった)保育コンシェルジュさんに一度聞いておいて万全の体制でお産に臨もうというわけであった。
さて、保土ヶ谷区役所のコンシェルジュさんNさんは、なんともざっくばらんで話しやすい人であった。
夫が激務で仕事は休めないこと、さらに職場まで片道1時間半で何かあっても頼れないこと、実母も仕事で無理、義母も1時間半かかること、姉は近くに住んでいるが仕事場が30分は離れているしすぐには帰れないことを話した。
一時保育を考えているがどうやって問い合わせればいいのかもわからないこと。あと、漠然と不安。コロナとか。
すると、いくつかの提案をしてくれた。
まず、一時保育だがコロナの影響で前ほど簡単には預けられないという事実。なので、1つではなくいくつかの保育園に電話して登録みたいにしておくこと。
ただし、年度が違うので4月以降に連絡したほうがいいとのこと。
次に、認可の保育園だけでなく、企業型の保育施設でも一時預かりをしているとのこと。
そこもいざというときのために登録しておき、預けられるようにしておくこと。そしてその一覧表を下さる。へぇーこんなにあるんだ!
こっころやピアでも預かりがあるが、事前に登録が必要なのと、日にちを前もって決めておかないといけないからこちらは余裕があれば、とのこと。
そして、最後にして最大の知らなかったポイント。
「産前産後の保育園に申し込んでみたら?」
なんすかそれ。
実はランクはぐっと下なのだけど(Gランク)産前産後に8週ずつ上の子を保育園に預けることができるのだ。
知らなかった!
ぴーすけは6月末に生まれる予定だったので、4月に申し込んでみて預けられれば日中は保育園で見てもらえるから、1人でタクシー乗って病院に向かえるとのことだった。
それって、職場に復帰しなきゃいけないやつですか?
「産前産後の間だけだけど、そのまま育休中の継続利用もできるはずだよ。園長先生に一筆書いてもらえば」との情報。
そのときぴっぴは2歳。普通で考えればまず保育園など入所できない。
でも、やらないよりやってみて入れればラッキーだし、他にもいろんな手段があることを教えてもらいほっとして帰宅したのだった。
正直、区役所の保育園コンシェルジュさんなんて、役所の回し者だと思っていたので、どうせ説教されたり情報が区役所に回ったりして怒られたりするのかと思ってたので(どんだけ疑り深いんだ)こんなに「私たち寄りに」話をしてくれたのが意外であった。
とにかく4月まではどこも年度変わって児童の数とか異動とか体制が整わなかったりするだろうから、4月を待って行動した。
まず、保育園の申請を区役所に提出。次に自宅から通える距離の保育園をピックアップ。保土ヶ谷区だけでなく、けいゆう病院の道すがら預けられそうなところも検討。
保育園の一時保育に電話をかけまくるけど、ことごとく断られる。まぁ仕方ない。想定内だ。でも、空きが出たら連絡してもらえるようにお願いした。
また、企業型の保育施設に、昼と、時間帯によって預けられるところと預けられないところを表にしてチェック。
さてどこからつぶしていこうか、と思っていたら「産前産後の保育園」に受かったのだった。完全にコロナの影響である。
スーパーラッキーなぴっぴは、自宅から歩いて通える距離の保育園でお世話になることになった。
ただ、コロナで緊急事態宣言中。保育園自体休園状態。本来なら仕事を休めるおうちは預からないのだけど、妊婦ということで、6月から復活するので、そこから慣らし保育をしていこうという話になった。
2歳児を家で見ているおうちの方はわかると思うが、イヤイヤ期と適度な体力とが重なってただでさえ最強な2歳児。まして妊婦で追いかけるのにいつも以上に体力消耗する時に預かってもらえるとかなり助かるのだった。
しかし、産前産後の保育園の恩恵はこれだけではなかった。
通常は、産前産後8週間ずつの保育園生活。それが過ぎれば退園かと思いきや、最初にコンシェルジュさんが教えてくれたように、育休中の継続利用が可能だったのだ。
えー、でもまだ職場復帰する気はないし、他に保育園利用したいお母さんいっぱいいるでしょう!と思っていた。
しかし、人気ないのか?我が保育園。
園長先生から「どうしますか?」の質問は結構形式的なもので、「え、居てもいいんですか?!」という私の質問にニッコリ笑顔で答えてくれたのだった。
もっと、はよ出ていけ的なものかと思っていたけれど、そりゃ保育園だって定員に空きが出るより定員いっぱいの方が利益は出る。
子どもにとってもせっかくこの数ヶ月で慣れてきて友達もできたのに辞めさせられちゃうのはかわいそうだなぁと思ったのだった。
この制度、知っている人はどれだけいるのだろうか…。
区役所に提出する書類を園長先生に一筆書いてもらって、めでたく育休中ぴっぴはこの保育園にずっと通えることになった。ずっとである。ぴーすけが生まれた年度だけでなく、育休中ずっとである。
さらに産前産後の保育園の恩恵は続く。ぴっぴが保育園に通っていることで、兄弟加点がつくのだ
以下横浜市からの引用
(6)きょうだいの育児休業のため、認可保育所又は認定こども園を退所し、復職時に認可保育所又は認定こども園に再度
利用の申請をする場合(2つ引上げ)
(7)既にきょうだいが施設・事業を利用している場合で、そのきょうだいが利用している同一の施設・事業の利用を申請
する場合(きょうだいのどちらかの施設・事業に転園を申請する場合を含む。)
これにより、育休中に保育園を一旦退所することになった場合も、そのまま保育園に登園して下の子を同じ園に申請した場合もどちらもランクアップを狙えるのだ。
さらに同じランクになった場合の優先順位においてはどちらも加点4点。兄弟最強説である。
これは第一子には不利であるが、裏を返せば兄弟有利であり、育休中に第二子を考えるのは有効である、とも言える。あんまり積極的な政策とは言えないが少子化を食い止めるという意味ではありっちゃアリなのだろうか。
いやいやいや、ちゃんとそこは「入りたい人が全員入れるように」保育園作ってくださいよ。もしくはフランスのようにベビーシッターに補助がっつり出すとか控除するとかやってほしい。
願望ダダ漏れだけど、昔の人に比べればそりゃ制度は整って良くなってきているとは思うよ。だけど、今は今で大変なこともたくさんある。子どもを育てるって大変なんだよ。
その大変なのに加えて仕事もするってめちゃくちゃ大変なんだよぉおーー
だから、もっと制度を利用していいと思うし、我慢をしなくていいと思う。「よそはできてる」なんて思わないで、自分がしんどくない方法を選ぶべきだし
できないことを責めるのでなくて、それをサポートする政府とか行政であって欲しいわい。
さて、さまざまな恩恵を受けた産前産後の保育園であるけれど、あえてデメリットを言うとすればお金。
育休中の手当て以外の収入がない時に、保育料が月2〜3万円に加え
給食費が主食と副食合わせて6,000円くらい。他にもシーツ代とか雑費がそれぞれ園によってかかってくる。
子育て何かと物入りだからそんなにお金をかけられない、と思うのも1つ。
ただ、一時保育すると1日2,000円。週5なら1万円。4週なら4万円。
そう考えれば安いし、自分の機嫌を自分で取れる、自分の心と体の負担が軽減する、上の子が機嫌よく過ごせて体力発散させられると思えば超安い。
保育園ありがてぇ!保育園の先生は神様のように思えるし、子どもの健康と成長とともに見守ってくれる戦友のような存在である。マジでもっと待遇よくしてくれないと日本の将来ロクでもないよ。
これから2人目考えている人は、ダメもとで産前産後の申し込みやってみて欲しい。ダメなら私のように他の手も!
ちなみに、保育園の名前を書くときは、通えるところは全部書くのが良い。申し込みのその瞬間は空いてなくても、コロナの影響だったり、転園希望で空きが出たり表には出てないところで定員って動いたりするのでね。
ついつい保育園関係は労力を費やしたので熱く語ってしまった。調べるときはトコトン、育休手当の話は総務省にまで電話したのでねw
ぜひ、わからないときは区役所の保育園コンシェルジュさんを頼りにしてください。