ぴーすけ1歳2ヶ月の夏。波乱の夏。
にーちゃんが保育園に行かなくなって丸2週間。ぴーすけにも試練の時が続いている。
今までは、なんだかんだ穏やかな日々を送っていたのだと再認識する日々である。
今まで、保育園に送り出してからぴーすけ中心に回っていた1日のスケジュールは、見事にぴっぴ中心に激変。
日曜日が毎日繰り返されるわけで。なんとかリズムに乗ってきたものの、一気に脇役色が強まっている。
そんなぴーすけも、兄貴が家にずっといることで、たくましく成長している。
まずもって、まだ歩けないぴーすけにぴっぴが「あんよはじょうず」と、手を引いて歩かせるのだ。それもけっこうグイグイ。ときどき足がもつれてついていけず、手がもげそうになっている。
さすがにその時は泣くが、ぴっぴのことは大好きでまた後を追いかけている。
アンパンマン号の車に乗って、2人で遊んでいる時も、ぴーすけはバックしか出来ないのでぴっぴが押してくれる。
押してくれるんだけど、ぴーすけの行きたいところではなく、ぴっぴの好きなところに行くのだ。そして廊下を爆走し、パパの部屋に置き去りにされる。
ご飯の時も注意が必要だ。ぴっぴは面倒見がいいのでなんでもぴーすけの口に入れてしまう。「美味しいよねぇ」と同意を求めるも、ぴーすけの眉間にシワが寄っている。それでも口を開けてしまう哀れな男よ。
ご飯ではないのだが、歯がかゆいのかクーピーを食べてしまうぴーすけ。ぴっぴがお絵描きしていると、どこからともなく現れて、スッと取っていく。静かだなぁと思った時は大抵クーピーをガシガシ食べている。急いで口から取り出すも時すでに遅し。
これは1人の時は阻止できたものなのに、2人目の目の行き届かない感じ。うんち取り替えてたら、中から蛍光ピンクやら黄色や色とりどりのクーピーが出てきた時は絶句ですよ。
ぴっぴが図書館で借りてきた本を一緒に読むと、「あった!」と指差しをするようになった。何がって、なんでも「あった!」と楽しそうに指さすので周りの大人の喜ぶ反応を楽しんでいるのかな、と思う。ぴっぴの時はわざわざ図書館で本など借りなかったなぁと反省しきりである。
お兄ちゃんが遊んでるニューブロックの穴に棒を差せるようになり、ひたすらオブジェを作るぴーすけ。しかし兄からは踏切の英才教育が施される。
兄に妨害されなければこんこんとブロックで一人遊びする姿は、ちょっと離れただけで「一人でさみしかった」と恨み言を言うぴっぴとえらいちがいである。
ただ、ほんとにしんどいのは泣き方である。
ぴっぴの時こんなに泣いたかしら、と思うくらい泣く。
そろそろ断乳を考えているので、なるべくおっぱいでは寝かしたくないから布団でおっぱいを要求されても気をそらす。
30分も泣けば普通疲れて寝そうなものの、体力もついたぴーすけは自分の要求が通るまで泣き続ける。
このままだとぴっぴがストレスで禿げそうなので泣く泣くおっぱいで寝かせてしまうこともあったが、それに味をしめている。
まぁおっぱいあげられるのも人生でこれが最後だと思うと、多少の無理はするけども。おっぱい頼みがなくなった時、本当の恐怖が待ち受けているのかもしれない。
ただ、それ以外は本当に穏やかな赤子で、ぴっぴに遊んでもらいながらよく笑っている。ぴっぴのために兄弟がいたらいいなと思ったけど、実際はぴっぴのような兄貴がいて幸せなぴーすけであるよ。
ぴっぴにとってもこのコロナの中家の中で1人でいるより、ぴーすけと言うおもちゃ…もとい相棒がいることは心強いのではないか…。ま、兄弟なんて親のエゴですからな。
一人っ子に生まれたかった三姉妹の真ん中っこの私は、ぴっぴの気持ちよりもぴーすけの気持ちの方がよくわかる。親の期待がない分のびのびできるが、たまに注目してほしい。そのために自己主張が激しいと思えば、憎めない奴なのである。