くらし

謎の白い虫。エノキワタアブラムシという。

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最近はお天気も良く、気温も上がってきたので寒さに怯むことなく庭の手入れができる

ぴっぴ(長男)は植物が割と好きで、自分の知らない植物を私の姉に尋ねたり、自分で図鑑で調べたりする

そして、食事で出た種とか、拾ってきたどんぐりとか、さくらんぼとかを庭に埋める

そうして、今我が家の庭は里山製法でいい感じに荒れているのだが

その中からひっそりと芽を出した植物があった

それをぴっぴは「あの日拾ったさくらんぼうの芽だ!」と喜び

大きくなあれと声をかけながら水をかけていたのであった。

野生で育った割にしっかり枝になり、この暖かさに葉っぱも数枚出てきた

何年かしたら、この木にさくらんぼがなると信じて水をあげていた枝。しかし、数日前からそこに白いふさふさとしたものがチラついていた

やだなー、なんか病気にかかるのかしら。というのも、ソメイヨシノって病気に弱いらしいというのを先日ネットの記事で見たばかりで

わが母校の桜丘も、ソメイヨシノがバシバシ切られているのだよ。(校名に響きそうだけど、確かに道路を盛り上げる桜の根っこは危なかったし、たまに中が腐って空洞になっているらしい)

最初は気づかずに触ってしまったが、このふさふさ

動く…!!!

ということは虫かしらね?いやん、ふさふさに羽もある

ぴっぴは恐怖と、半分興味で「ねぇ!ママ!調べて!!この虫何?!」

写真撮影をして、そのまま写真を検索にかけ、導き出された答えがタイトルの通りである

エノキワタアブラムシというかの虫は、雪虫という名で知られているという

そして、この虫がついた、ということはこの枝は桜ではなくエノキの木だったということである

それを知ったぴっぴはしばらく理解が追いつかず。

「え?なんで桜の木にアブラムシがいるの?」

「あの虫がついてるってことは桜じゃないんだよ」

「えー!でもぴっぴが埋めた桜の種から出てきたんだよ?!」

枝だからよく分からんけども、葉っぱは確かに桜のそれではない。残念であった。

さて、そうとわかればどうやら益虫ではなさそうなので、それなりの対処をしなければならない。

なんせ、この枝の隣には、ぴーすけ(次男)の大事に育てているミニトマトの苗もいらっしゃる

「アブラムシの天敵といえば、てんとう虫だけど。なかなかピンポイントで呼ぶのは難しいな」

しかもこの量を蹴散らすには相当なてんとう虫が必要なのでは…

しかし、里山の我が家。無駄に農薬を撒きたくない。

そんなある日、草花に詳しい姉が来訪。「あー、それなら牛乳スプレーはいかが?」

というのもね、アブラムシって案外水をかけると死んでしまうらしい。(窒息死)

牛乳をちょっと薄めたやつだと、油分も増して栄養も補給されるし土にも優しい

スプレーの入れ物はないが、牛乳パックに少々の牛乳と水を混ぜ、雪虫にかける。あんまり効果は期待していないが、何もやらないで増殖するよりはマシだろう

そうして一晩経った今朝方。

「ママ!雪虫減っているよ!!」とぴっぴが大興奮だった

ええ、牛乳をかけたところは雪虫の密度が明らかに減っている!しかし、満遍なくかけたわけじゃないのでねまだ張り付いている

これはまさしくイタチごっこ。このままエノキがいるとこの攻防が続くわけで

「ねぇぴっぴ。結局この枝は桜じゃなかったし、ぴーすけのミニトマトにアブラムシが来たら枯れちゃうから…」

苦渋の決断ではあったが、根を残し枝を切ることにした。残った葉っぱについたアブラムシは水責めに。

あんまり手を入れないと誓ったはずなのに、さっそく生態系に神の手を加えてしまった

どうなることやら



-くらし

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