くらし

私の海外旅行記②〜1人でヨーロッパを巡る〜

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最初の海外旅行が案外楽しくてまた行きたいなぁと漠然と思っていた

しかしだね、就職がうまいこといかなくて

みんなに遅れをとっていた時期。お金はないが、時間はあるということでまたも海外旅行を企てるも

みんな就職していて忙しい。それじゃあ1人で行くか、とまたもガクタビでヨーロッパを目指すことにした

今度はオーストリア・チェコ・ハンガリー・ドイツの中欧である

本当は北欧とか好きなんだけど、このあたりの国ってあんまりいくチャンスないかなぁと決めたのだった

ガクタビに参加するのは、基本グループ。私のように1人で参加するのはよっぽど友達のいないぼっちである。

しかし、いたのだ!同じくぼっちが!

仮にJちゃんとしておこう。

しかも彼女は卒業後は旅行会社で働くつもりのセミプロである。

1人で参加していたJちゃんは語学も堪能で、しかもボッチどうしということもあってとても頼れる存在であった

ハンガリーからスタートしたその旅は、なかなか面白い旅であった。(今回は、ガイドツアーさんもついて、さまざまなところへの観光もくっついているツアーである)

まずはハンガリーに2日。

市場に行ってグヤーシュの作り方エプロンを購入しようか迷ったり、ブタペストの王宮の丘にケーブルカーに乗って上がったり、まだまだ初日の方は緊張であんまり覚えてないんだな

でもとにかくブダの城とか、くさり橋とか、その中にいるのより遠くから眺めている方がとっても素敵だったのを思い出す。学生たちでワイワイしていたので、夜も割と安心に出歩けたな

あとハンガリーはやっぱりフォリントが弱いのか物価が安いイメージ。

だいぶ早い段階で、フォアグラが有名、というのがわかり。なんか缶詰のフォアグラのテリーヌみたいのを爆買いしましたわ。帰ってから1番嬉しかったお土産

その後、オーストリアへ移動。

まずはハルシュタットだったと思うな。

バスにうんと乗って行きましたが、周りに観光客は全くいなくて

澄んだ空気と、絵に描いたような山と湖。息を飲む美しさってやつ。

一方のウィーン。ここでは、オペラを観るぞ!と意気込んでいたのだけど、(もちろん正規で見るようなお金はないし、格好もないのだけど、舞台裏で立ち見ができると聞いていたのだ)

チケットが売り切れ、と聞いて仕方なくそこらへんでやっているバイオリンの演奏会に行くことに。

それはそれでよかったのだけど、後から合流した他の学生グループが、なんと、例の末席のチケットを取れたということで。なんだー!そのグループに聞けばよかったね、となりましたわ

何が惜しいって、その日は「フィガロの結婚」が上演されていたのですよ。くうーー

まぁでもちゃんとカフェ・ザッハーでザッハトルテ食べたし、まぁいいか。

あと、ウィーンでは私の大好きなクリムトの「接吻」の絵を見ました。ベルヴェデーレ美術館だったかな。

これはなんというか、ルーブル美術館より感動しましたな。とにかくでかいのよ、絵が。思ったより

シェーンブルン宮殿のゴテゴテの装飾も見たけど、あんまり趣味じゃないですがね(世界遺産だぞ)

ただエリザベートの絵がモチーフのいろんなグッズが可愛くて、紅茶の缶など買いました

チェコでは、またまた私の好きな画家のミュシャの美術館に。なんだかこじんまりとしていて居心地のいいところ

美術館よりも圧倒されたのは、ミュシャってステンドグラスも手掛けてたのでね

市民会館にあるステンドグラスがとっても素敵なのでした。ミュシャのレストランも行きましたよ。至る所にミュシャのアイテムがちらほらとね

チェコはプラハ城とか、その界隈が世界遺産になっていて街並みが赤い屋根で素敵。思わずスケッチしてしまうくらいに

市街地では、ピノキオの人形劇をチェコ語で観ました。

なんでも、他国に支配されている時にチェコ語を使わないようにされてしまって、自分たちの言語を忘れないためにやってきた公演なのだとか聞いたな

カレル橋を渡る時に、聖人の像の横でめちゃくちゃ寒いのに物乞いをしている人がいて。なんだかなぁと思ったり

そう、チェコめっちゃ寒かった。マイナス20度の中、金がないのでJちゃんと一緒に雪の中マックに夕飯買いに行ったのはいい思い出だ。ホットワインなるものを初めて飲んだのもこの時だな

チェコからドイツに向かうバス。これがチェコのサッカーチームのバスらしいのだけど

国境を越えるあたりで、急にバスが止まる。なんだろうねーなんて話していると、なんと警察に止められたのだった

そうだよね。チェコのサッカーチームのバスにアジア人がたくさん乗ってたら不審だよね。

でもマジで捕まるのかと思ってドキドキしたのもいい思い出(何もしていないのに捕まるんかーい)スパイ容疑かね

実はここでJちゃんとはお別れ。ドイツに行くにはオプショナルツアーの参加となる

ここからは本当にぼっちなのだけど、ここまででなんとなーく他のメンバーとも顔見知りになっていたので

ちょいちょいついて行ったりご飯をみんなで食べてくれたり、やっさしい学生たちでした

いやドイツは絶対に行きたくて。

EUで1番栄えているというのと、日本に国民性が似てるっていうのと、あとは戦争のことも見ておかないとね

ドレスデンにまず着いて、美術館に行ったり、あの銅像誰だろう、あ!マルティンルターじゃん!みたいなw

ドレスデン城をぐるっとしたりなフリータイムでした

その後ベルリンへ移動。ベルリンの壁触って、ペルガモン博物館に行って、ブランデンブルグ門を見て

その日の夜は、ガクタビ最後の夜ということで

参加ツアーメンバーとツアー添乗員さんとでホテルのレストランで打ち上げ会みたいになりました

お酒、全然飲めないのですがね。この時飲んだ黒ビールが美味しくて

調子に乗っていつもより飲んだのですわ。(そのままホテルで直行ですからね)

飲みすぎて、部屋に戻って、靴を履いたまま、ベッドにボフッと

寝ました

そして、乾燥で目が覚める。当然、部屋はやっすい部屋なので備え付けの冷蔵庫とかなくて

フロントで水を買いに行こうと。そして買って、戻ろうとしたら

初めてやらかした、オートロック閉め出され。絶望。

ま、フロントに行って開けてもらいましたけども

今思うとそんなに証明するものも出してないのに開けてくれちゃったわね、フロント!

さぁこれで旅も終焉かと

あとは午後の飛行機で帰るだけ。みんな二日酔いで午前中は全然部屋から出てこない。

さぁ、帰るだけ。なんだけど、私にはやり残したことが

そうよ、戦争の歴史に触れていないじゃないの

というわけで。

ドイツって今はどうなのか知らないのだけど、この日は1枚チケットを買うと電車乗り放題って日でして

あと残金10ユーロちょいだったのだけど、よっしゃ行ってくるかとベルリンの壁記念センターに1人でサクッと行ってくることに

一応、ツアー添乗員のおねーさんにはその旨を伝えて出発したものの

さっそく駅で乗る方向を迷う。ドイツのファミリーに道を聞くと、親切に英語で返してくれた

ドイツ人、英語喋れるやーん!

そうね、フランスより断然英語通じるよね、ドイツ!

入場料無料のそのセンターで、ベルリンの壁のまだ残っていた溝の構造なんかを見て

同じ民族がこうやって監視して殺しちゃうような時代があったのね、と思うところあり

なけなしの10ユーロでドイツ語と英語の資料を買って、本当に無一文で帰ってきた

今思うと、すげー危なかったんじゃない?!(なんかあったらどうすんのよ)

そうして無事に帰ってきて、みんなと共に飛行機に乗ってきたのでした

この時一緒だったメンバーには、ちょこちょこ住所を聞いていて

買った絵葉書で旅先からお礼の絵葉書を出していたのですが(こういう外国からの手紙が後から届くのが楽しみな人)

みんなそれぞれお返事くれて、本当に気のいい人たちと巡れてよかったなぁと思う次第

あの若者たちは今どんな大人になっているのでしょうね



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