このところ、「自分がやりたいことってなんだ」と考えることが多い。
もうアラフォー。子どもや家族と過ごす時間を差し引いて、自分の好きなことを好きなだけやれる時間って本当に残り少ない。
そうやって考えてみると、ウチの夫は本当にわかりやすい。
彼が大事なものは2つ。バスケと筋トレだ。
もし時間があいたならジムに行くだろうし、睡眠を削ってバスケを観るだろう。
果たして私がそんなに時間を費やしたいものは?
前にも書いたけど、ドラマを見るのは好き。
一度ハマるドラマを見つけると翌日の仕事など考えもせず、気になって一気見してしまう。
そうね、最近だとネトフリで「大豆田とわ子と3人の元夫」を睡眠を減らしてみてしまった。(次の日後悔)
一方で、そういう消費するものというのはいつか終わりが来るのである。
夫もバスケのシーズンを心待ちにしているけど、シーズンが終わると「終わっちゃったなぁ…」という消費してしまった後の寂しさを吐露していた
となるとね、一方で自分が生み出すというか、消費ではなく生産型の趣味って大事だとも思う
夫でいうならば筋トレ。これは鍛えれば鍛えるほど、自分の筋肉が出来上がっていくのである
この、ちょっとずつ何かを育てながら作り上げていく感じは良い。
子育てもある意味で最高に楽しい趣味ではあるが、子どもにも人権があるので親の好き放題にはできない
基本、子どもがやりたいことを手助けするに過ぎないのだから。ある意味忍耐だ。
そういう思い通りにならないものではなく、自分でコントロールし、好きな時、好きなだけ、好きなようにやれること
そう!それは漫画なのだ!!
漫画への情熱、それはわたしがいつの間にか失っていたものなのである。
とは言っても、どこかの出版社に持ち込んだり応募した経験はなく。たいそれたものではない
小さい頃から絵を描くのは好きで、愛読本は「りぼん」であった
小学校の頃は、自作の漫画を描いてはみんなで絵を見せあったり、家で妹と母を1コマ漫画にして披露していたり可愛いものであった。
小学校の頃流行り始めたポケモンカードの絵を、自分なりに動きをつけて描いたら大人気である。
小学校の当時は絵を描ければ振ってくる仕事は山ほどあり(何かの表紙、挿絵、新聞)
絵を描けるというのはそれなりの地位みたいなものもあった気がする。w
そんな小学校も高学年になると衝撃的な出会いがある。
同級生の女の子が、もう大人顔負けの漫画を自由帳に書いていたのだ。
しかもオリジナルキャラクターのシリーズ
絵のうまさと、コマ割りとか構成とか、ストーリーの展開とか。もう圧倒的で。なんだか描いているのが恥ずかしくなっちゃう感じだったのだ。
その子は一緒にサッカーもやっていたんだけど、超えられない存在だなぁと打ちのめされた最初の挫折。
しかし私がタイミングよく親の都合で転校して、新たに中学校で漫画に目覚める。
友達の似顔絵を描いて、日常の学生生活を漫画で描いたらファンがつき、これまた友達同士で読み回すという展開に
いい気になっていたところにまた事件が。
ストーリーの中に、憧れの先生(実在)が出てくるのだけど、その先生のことを描いた漫画を、うっかり英語のノートに挟んだままノート提出してしまったのだった
紙っぺらなので気づかなかったかな、なんて思ってたらまさかの「点検済み」のハンコが!これまた恥ずかしい思いをするのであった
それでもやっぱり絵を描けるというのはかなりのアドバンテージで、当時流行っていた漫画のキャラクターを写して持っていけば欲しがる女子たちはたくさんいたし、隠キャ界の教祖様的に崇められる(そんなにうまかないのだけど)
そのころは、漫画のモチーフにもしていた美術部の部長の女の子と仲がよくて、絵を描きあったり、美術の授業の作品が展示されればお互いに意識したりして(当然彼女のほうが上手いんだけどね)
楽しかった中学校時代。
高校に入ると、美術部もいいかなーとか、漫画研究部に入ろうかなーとか思っていたのに、またうっかり運動部に入ってしまう。
しかしながら、絵が好きな人たちの独特のオタクオーラは多分隠せないのだろう。いつしかそういうメンバーで仲良くなることに
そんな風に、絵を描く人たちの人権もまぁまぁ守られる中で、やっぱり一枚ぺらで漫画を描いていた。
そしてまた事件が起こる。
卒業間近、暇だったんだよね。友達同士で、こんな男子いたらかっこいいよねーなんて盛り上がるのはよくあるのだけど
「こんな男子はイヤだ」というのが思いの外盛り上がったので、それを漫画にしたのだった。
例えば、ピアスがいっぱい開いてるのはイヤ、とか香水はイヤ、男子の萌え袖はイヤ…etc
そんな勝手な妄想を盛り込んだ漫画。またも話題になり、友達の間で回していたんだけど
この漫画を入れたファイルごと、自習室に置き忘れるという事件。当然ファイルに名前が書いてなかったために中身を見られまたも教師に見られるという事態になってしまったのだった
しょうもない高校生だったな…
大人になると漫画を描く機会などめっきり減ってしまい、いつの間にか漫画は読む専門になってしまった
そして、描かなくなると下手くそになるもので、今は描こうと思っても二の足を踏んでしまう自分がいるのである
しかしまぁブログという、自分だけのフィールドで誰に迷惑をかけるわけでない場所で、また絵を描くことになった
恥ずかしながらの絵だけれど、やっぱりこれを描いている時間は楽しい。
そして、昔のように漫画を描くのに、例えばスクリーントーンだったり、Gペンだったり道具を揃えなくても
iPadがあればお絵描きソフトで絵を描ける、というのもハードルが下がって良いのである
育児漫画は世の中にたくさんあるけれど、文章と絵のセットというのが今のところ自分にとってはちょうどいい
昔は文章で表現できなかったことを、絵でなんとか表現しようとしていたけど
今は、文章で思いを書いて、それを絵で補うくらいがちょうどいい(労力が)
それでもやっぱり好きなことについてだったら2,000字くらいは軽く書けちゃう今があるのは、とっても嬉しい。
いつかベタな少女漫画をちゃんとコマ割りして一話描き上げてみたい!