まぁあんまりこういう状況はないのでしょうが、もし誰かの参考になればいいなぁと思って書くことにします。
自分の親が余命いくばくもなく、横浜を離れることができなかったものの
実は仙台に住む親戚も高齢で「今元気なうちに顔を見せておこう」ということになり、世の中のコロナも落ち着いてきたので新幹線で仙台にいくことになりました
さて、今まで何度か仙台には行っているものの、大人2人+子ども2人は初めて。
つまりぴーすけは初めての新幹線というわけです
まぁぴっぴだって最後に新幹線に乗ったのは1歳半とかだから、ほぼ記憶にないと思ってもらって結構だろう。
いく日にちも決まり、早速チケットを手配という段階で「子どもたちはどうしようか」という話になった
大人1人につき子ども2人までは無料
電車やバスに乗る時と同じなのだけど、大人1人につき帯同できる子供の数が決まっていましてな
普通のバスに乗る時とかも大人1人につき子ども2人までは無料である
こども料金が発生するのは小学校に入学してからである
ということは、大人2人にこども2人というわけで、基本的に料金は発生しない
「ねぇ、子どもはお金がかからないから、大人の席2つ取って膝の上かな?」
「まぁぴーすけはそれでいいと思うけど、ぴっぴ(5歳)は厳しくない?」
確かに。ぴっぴは年中さんとはいえ身長は110センチに迫る勢い。もやしっこだけど膝の上はねぇ。
「座席の間の肘掛けを上に上げて、私たちの間に座るのは?」
「行けるかなぁ」
「大体ぴーすけがずっと座っているわけないと思うんだよね。夫婦交代でデッキに行ったりトイレに行ったりって座ってられないと思うよ」
「う、確かに」
そして新幹線は高い。私1人の稼ぎで贅沢に大人2人と子ども1人を取って往復となると、結構な出費なのである。そこに宿代と夕飯代と…
すると、セットでお得な「ダイナミックレールパック」なるものを発見した。
新幹線の往復代と、宿がセットになっているのだ。内容を見てみると、親戚のうちにも行きやすい宿であった。
「色々悩ましいから、このパックにしてあとは運に任せよう」
ダイナミックレールパックはある意味「正規料金」なので、大人2人と幼児2人を入力すると大人2人分のチケットしか手配されないようであった。
2人の子どもが飽きないような準備を周到に
ダイナミックレールパックをクレジットカードで購入したものの、パスモにその情報が記載されるとかで、新幹線の座席はわからずじまいであった。
あまりに恐怖なので、前日に横浜駅で紙の切符に切り替えると、なんと3人がけの席であった
これは「隣がいなかったらラッキー」だし
「隣が来たら地獄」なのであった
早速その場でとなりの席が空いてないかチェック。もし空いてたら子ども料金で買おうと夫婦で話していたのだけど、残念ながら、もう席は埋まっていた。
これはもう乗る前から「隣の席の人ごめんなさい」状態である
しかし我が家は諦めなかった。こうなったらいかに2人の男児が大人しく新幹線に2時間乗っていられるかというミッションへと切り替える。
- iPadにお気に入りの動画を何個か入れて持っていく
- 自由帳にクーピーのお絵描きセット
- 好きなおやつ
- 好きな絵本
あとはいざとなったら親のスマホを渡してしまえ、と考えていた。よその家はよくわからないが、多分お絵描き好き男子のぴっぴはだいぶ大人しい男児である。
一方でぴーすけは未知数。兄がやっていることを真似するので、ぴっぴが大人しく絵を描いていれば一緒にやる可能性もあるし、2歳なのでじっとできないのも百も承知で、あとはウロウロしているかどっちかだな
あぁ、こんな時自家用ジェットがあったらどんなにいいか…
そんな不安を抱えながらもいざ仙台へ向かったのであった
行きは3人がけの椅子にサラリーマンがお隣に
東京駅から東北新幹線「やまびこ」に乗車、最初は乗って来ないかなーなんて淡い期待をしたお隣はガッツリサラリーマンがご一緒。(ちなみに仙台まで一緒だった)
座る前から「すみません、ご迷惑おかけします」と謝り通しだったけれども、配置としてはこれで落ち着いた
ぴっぴは狭いと言っていたが、ぴーすけは窓の景色を楽しみ、ぴっぴは早速お絵描きを始め、夫もデカい体の割に縮こまることもなく座れている。
3人がけの椅子に、なんとかサラリーマンの方にはみ出すことなく新幹線は動き出した
途中、やはりぴーすけがママのお膝から日頃世話をしているパパへと移動し、なんなら探検へとくりだした
その間は私とぴっぴがゆったり席に座り、お絵描きに没頭。あるき回ってスッキリしたのか、ぴーすけもお絵描きに参加し、30分は平穏が。
夫婦で「30分経過か、あと四分の三だな」とかミッションを共有する。
そして時間帯的にもベストであった昼食。狭いので片手で食べられるおにぎり類と、ぴっぴリクエストの玉子焼きをしばらく静かに食べる
それからいよいよダメかな、というところでiPad投入!
普段チャンネル争いする二人は大人しく画面に釘付けであった
なにより二人が大人しくしていたベースには、「いい子にしてたらアンパンマンミュージアムに行こう」という約束もあったのだ
2時間の道のりをなんとか終え、隣のサラリーマンにお礼をいい、そのまま直行でアンパンマンミュージアムに行き彼らをねぎらったのだった
行きの新幹線には、ご褒美と動機づけが大切
そもそも行きの新幹線は、目的に向かって進む分ワクワク感がある
今回はじいじに会いに行く、アンパンマンミュージアムにいく、信号機をみにいく、などの目的のためには静かにするというミッションが幼心にある
それをできる限り説明し、親のミッションではなく一緒にクリアするミッションにするわけだ
もちろんご褒美も大切。好きなお菓子、おかず、イベントなど用意しておいてよかった
問題は帰りである
帰りは二人がけの椅子なので余裕かと思いきや
行きは3人がけの椅子でご迷惑をかけてしまったが、帰りは二人がけの椅子なので正直ホッとしていた
どんなに狭くても、わが家で完結する。しかも、次の日のことも考えてラッシュに巻き込まれない早めの帰宅
ただ、懸念は「帰りにはネタ切れ」なのであった
目先のご褒美はすべて手にし、目的も家に帰るだけ。謀反を起こされても止める手立てはあまりない。
しかもギリギリまでじいじの家で遊んでたので、駅でご褒美となるお菓子も手に入れられなかった
慌てて乗り込む車内、自分たちの席を見つけたが、時間帯のおかげかガラガラであった
ゆっくり荷物を整理して、さぁ座るかなというところでぴーすけがトロンとしている
ん?
お前さん、まさか寝るのかい?
そういえばじいじの家でおおはしゃぎしてたしな、緊張もしてたのだろう
ちょっと抱っこしてウロウロしてたら郡山につくあたりで寝てしまった。
座席に戻ると、ぴーすけが一人分の席を占領している
さて、この寝た子とどう席を分配するか‥
当然のように夫が席を立ち、私を座らせた。ガラガラの席の横に移動し、「駅長さんがきたら子ども席買えないか聞いてみよう」
となったのだけども
次の駅で、またもどかっと乗ってくる人々、そしてあっという間にわれわれの周りは埋まってしまったのだった
夫はデッキに弾かれ、ふと気がつくと隣でぴっぴも寝始める!
これはラッキーっちゃラッキーなのだけど、ちゃんと席を取った夫が座れず、子どもが席を占領するという結果になったのだった
うーむ。誤算だ
これならばやはり大人2人と子ども1人を座席確保しておけばよかった。
しかしながら、ダイナミックレールパックではそのような取り方は出来ないので、お得さを取るならこの状況も含めて飲み込むしかない
夫はしばらくデッキやら他の席を彷徨いふらふら
ぴっぴが起きたところで座席に戻ってきて、狭い狭いと言いながら仲良く座ったのであった
結論。正規料金では大人2人で未就学児の子ども座席料金はいらないが、子ども料金を払ってでも席を確保するのが正解であった
私は本質を忘れるところであったが、新幹線とは旅の序章、しかもツールなのだよ
本番は現地に着いてから
そして無事に家に帰るまでが旅ですな
なのに、われわれは少々の金額をケチったばっかりに、ハラハラドキドキヤキモキしながらの出発となってしまった。
ダイナミックレールパックというお得の恩恵にあやかるには仕方ない面もあったにせよ、1番良い方法は「早めにお得なパックに申し込み」そして「隣の席を子ども料金で追加する」かなと
それが出来ないようなら、次回からはケチらず大人2枚と子ども1枚を確実にゲットできる申し込み方法でいくことにする(教訓)
まぁ何事もやってみないと分かりませんが、これから春休み・夏休み・年末年始に帰省する人の参考になれば!
ちなみにぴっぴが小さい時(1歳くらい)は、おむつを変えるのに「多目的室」というのを駅員さんが開けてくれましたな。お子さんの年齢によっては声をかけてみても