母のがん

母のお見舞い記録

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最近、久々に会う友達や前の職場の友人などなど

近況を話すことが多くなった。ブログに色々赤裸々に書いているから話したつもりになっていたけど、このブログは高校の親友しか知らないので(笑)

ここのところの経緯を話すと驚かれる。特にコロナで2人目出産から知らないというか話すチャンスがない人には「2人目出産、母危篤、職場復帰、夫育休」というフツーのご家庭にはない出来事がぎゅっと詰まっている近況報告である。

そういうわけで、うちの母は大丈夫なの?と聞かれるけれど、まぁまぁ元気に生きている。

そうはいっても「子宮体癌ステージ4、腹膜播種、腸閉塞」と書かれた紙を見るたびに「まだよく生きてるな…」と実の娘にしか言えないような感想を持つ私である。

夫は私が心置きなく病院にお見舞いに行けるよう、2人のやんちゃな息子を家で預かってくれ「しんどいだろうけど行ってらっしゃい」と声をかけてくれる。

生きているのは嬉しいが、毎週土日のどちらかに必ず(もしくは両日)お見舞いに行くのも気が滅入る。気が滅入るので東戸塚でついつい買い物して散財して帰ってくるのであった。

それでもホスピスで全て面倒を見てくれて、何かあれば看護師さんやヘルパーさんがいるのは心強い。週に一度はお医者さんも回診してくれる。

3月の終わりから、仕事が始まる1日前までたった11日だけだったが、うちで母の介護をしていた時は、精神的にも身体的にもハードであった。それでもヘルパーさんにガッツリ来てもらってたのに毎日泣いて過ごしていた。

あの頃に比べると、「親の死」を受け止めるには長すぎるくらい時がたった。もう半年になる。最初の頃はいつ死んじゃうんだろう、と気が気ではなかった。それが「あれ、どうやらすぐには死ななそうだぞ」「どうやらゆっくり進んでいるらしい」

と、気持ちが切り替わってきた。それに始まった仕事の忙しさもあって「死」への恐怖が薄れてきた。

人はいつか死ぬ。わかっていても身内に急に訪れた危篤は結構な衝撃であった。

でも、「がん」は少しずつ受け止める時間をくれる病気だと思う。

今、母はホスピスのベッドで一日中寝て過ごしている。フラッシュという痛み止めは「意識を残す程度」に、しかし1日に10回はボタンを押していて、継ぎ目なく痛みを和らげている。点滴にも常に痛み止めは入れられている。

人の話し声も気に触るので、「来たよ」と声をかけてからはほとんど居るだけで、もう会話もしなくなった。

先週は看護師さんが「今日は体調が良さそうなので爪を切ってあげてください」と言ってくれた

いつもなら足をさすったり手を握ったりするのも嫌がるが、この日は爪を切らせてくれた

うんと硬くなった爪。いつも子どもの爪を切ってやるが、伸び切って手こずった。それでも何かしてやれたという達成感はあった。

今まで30分滞在できたが、コロナの影響で何度かクラスターになっていて、ついに15分にまで短縮してしまった。それでも市民病院だったら面会なしなのでよかった、という話を伯母にはしていたらしい。

2月からはずっと点滴だけで生きている。足は私の腕くらい細いし、唇も乾いている。顔色はすっかり土色になって目を開けることはほとんどない。それでも足はまだ暖かく、このところ急に寒くなったからと羽毛布団を持ってきてくれと話していた。(妹が持ってきてた)

15分の滞在後、「それじゃあ帰るね」と声をかけると、体調が良い時は「ありがとう、またね」と返す母。

いつかその日が来るのだろうけど、まだまだだいぶ先な予感。



-母のがん

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