前回紹介した本は、生まれたての赤ちゃんやどんなことを大切に子育てをしていけばいいのか、自分の指針になるようなものであった。
少し大きくなると、欲も出てくるもので…。生まれたときは「健康で元気ならそれが一番」と思ってたのに、こうなってほしいなーという思いがわいてくる。
例えば次のような本
- 「頭のいい子にする最高の育て方」
これは本屋で平積みになっていて目についた。きっと私のような教育方法マニアがいろんな文献を読みあさって、よかったものを載せているやつだ。
まず、親のパーソナリティー(どんな特徴があるか)によって子どもも影響を受けやすいことを指摘。
親の得意分野からラクに自然に楽しく頭をよくしようというね!
ちなみに私は行動&ポジティブと、調和&利他、感性&信念がトントンなのでその辺を参考にしている。
ほかにもご褒美で釣ることの可否、遊びの大切さ、習い事など多岐に渡るジャンルを科学的なエビデンスに基づいて解説している。
よく「昔からこうするのが正解なの!」という謎の押し付けをされている人は是非これで撃退してほしい。
- 自己肯定感を高める子育て
思えば日本って謙遜の文化だから「うちの愚息が」何て言い方する。
でも子どもって謙遜とかわからない。
素直に自分がとても大切な存在だと思って生きてる人ってそんなに多くないのではないかしら。
アメリカ人が書いた本を英訳してあるから、例とかも外国人でちょっと違和感あるけども「自己肯定感」があって初めて人生は豊かになるのだということがよくわかる。
前述の頭のいい子だって自己肯定感が育たずに頭だけよくなってもさみしい人生なのだ、と実感する一冊。
- 「学力」の経済学
個人的にこの3冊の中でも1番ためになった。
教育に経済学をもちこむなんて、と思いがちだけど「その方法ってほんとに効果あるの?」という対費用効果の考え方である。
例えば少人数クラス制を導入しよう!と教育界は動いてるけど実はあんまり効果ないんだって。
ご褒美で釣ることの可否やゲームの功罪など頭のいい子ににする最高の育て方にも載っているけど結論が違ったり。
経済学の視点から解説されている。
これらのデータをよむだけで「へぇー!」と面白いのだけど、この本で1番大切なキーワードは「非認知能力」という言葉。
それはテストの点数や成績でははかれない「認知されない力」のこと。
実際に社会に出ると、学力以外の能力が圧倒的に大切なのだ。
それは「自制心」だったり「やりぬく力」だったり。こういう力を持ってる人は将来的な年収も上がり、幸せな人生を豊かに送っている確率も高い。
そしてこの非認知能力は鍛えられるのだ。
ちなみにであるが、我が家はこの本のデータにもあるように「子どもの教育に時間やお金をかけるとしたらいつがいいか」という命題の答えとして「子どもが小さいうちがもっとも収益率が高い」ということもあり、夫婦で育休を取ることにした。
年収の半分を使って教育に投資したと考えている。
なーんて書くとなんだかビジネスライクな感じがしてしまうが、教育に限らず小さいうちにいろんな体験をさせることがその子の人生を豊かにする、と書けば多くの人が納得するのではないかしら。
以上3冊の本は「感情」よりも「データ」による教育という視点で私には目からウロコな話がたくさん載っていて面白かった。こうして私が本を読むのも巡りめぐってぴっびやぴーすけに還元されるといいなぁ