踏切大好きぴっぴ(息子)は、この新型コロナにも負けず、踏切を見に出かけている。
公園で遊ぶより、踏切を2人で眺めている方が人との接触もなく安全な気がする。
だが、星川の踏切は残念ながら高架してしまった。天王町駅付近もしかりである。
となると、向かうは保土ヶ谷駅近郊か和田町である。
友達が保土ヶ谷駅の方に住んでいるので、約束すればそっちの方が楽しいのだが、そうでなければ和田町の方が近い。
とは言っても大人の足で3,000歩ほどなのだが、ぴっぴは踏切のためなら歩く。
踏切まで3,000歩歩き、踏切を思う存分見て、また3,000歩かけて歩いてくる。
大人の足で6,000歩なのだから、リーチの短いぴっぴの足だと10,000歩にはなるだろうか。
ずいぶん体力がついたものだ。
そして、そのあと昼ご飯を食べて昼寝、というのがパターンになりつつある。幸いまだ1時間ほどは昼寝をしてくれる。
そして、踏切関連の言葉として、「右、左」という単語も出てくるようになった!
まぁYouTubeのおねえさんが「右よし左よし」とよく言ってくださるがゆえの知恵がついたわけなのだが、基本命に関わることしか烈火のごとく怒ることを放棄した私からすると、こういうルールはとても大切である。
信号のところでも「赤、いかなーい」「青いくー」というのが分かるようになり、車が危ないというのも理解しつつある。
そして渡る時には右見て左見て、と自分でつぶやいている。
首を左右に高速回転する姿はそっちの方が危険だけどね、と心の中で私は呟く。
なんだか爆発的に話すようになり、何かわからんがずーっとしゃべっている。
祝詞のような念仏のような知ってる単語を並べて喋る中に、急に「みかんたべたい」とか入ってくると聞いてる方は笑ってしまう。
なるほど、今が一番かわいいとき、というのも納得だ。
顔の可愛らしさはもっと赤ちゃんのときのほうが女の子のようでかわいい時期もあったが、あんまりしゃべらないと意思疎通もできず眺めるしかないかわいさであった。
今はくるくる変わる表情に、一生懸命なにかを伝えようとしているかわいらしさが加わって、なんだか人間らしく「かわいいなぁ」と思うのだ。
もちろん、これは大人が他にいて、心に余裕がある時という前提ではあるが。
依然としてイヤイヤ期は続いており、オムツを替えようとするだけで機嫌は一変。
それに加えて「これなあに?」も発動した。
知っているであろういろんなものを指差し、「これなあに?」と聞く。
「つくえだよ」「うでだよ」「ママだよ」いちいちいろいろ返答するのも面倒だが、忍耐と親力が試されているようで、なるべくバラエティに富んだ返答をするように心がけている。
思い返せば、言葉を覚えたての頃にいろんなものを指差し、ぴっぴに「これなんだ?」って聞いていたのは私の方だ。多分今応酬しているのだろう。
それに関連して。「しってる?」というのも最近になって聞かれる。なにを?と思うのだけど、とにかく「しってる?」だけ。
これでママとパパの性格の違いが出る。
しったかぶりのママは「しってるよ」と答えるし、ぴっぴの反応を楽しみたいパパは「しらなーい」と答える。
ママが知ってるよと答えればそれで終わりだけど、パパが最初に「しらない」というと、ぴっぴは私の方を見てニヤリと笑う。そしてもう一度パパに「しってる?」と聞く。
2回目になって「しってるよ」と答えると「パパしってるー」と大爆笑するのだ。なんだかこのやりとりがやめられない。
新型コロナで家にこもることも多いが、唯一良かったことは土日に旦那が2日とも家にいるということだ。こんな余裕のある生活が、いつまでもつやら…。