秋です。掃除の季節です。昨年末は妊娠しているのを理由にうっかり年越しは掃除をしなかった。
秋晴れの数日に引っ越してきて初めてカーテンを洗った。
なぜならぴーすけがカーテンをハムハムし始めたから。いや、これを機に掃除をせねばならん。
いい加減「産後」は終了したのだ。
さて掃除と言ってもまずは床に落ちているいろんなものを片付けることから始めなくてはならない。
脱ぎ散らかした服、テーブルから落ちた食べかす・得体の知れない液体、おもちゃ。断捨離を決行する。
服はもう妊婦仕様はいらないと思いつつも、友人にめでたい話があれば一式譲りたいし、ぴっぴの着れなくなった服はぴーすけに回すし、となかなか進まない。
それでも床が床として見えてきた頃、掃除機をかけるために取りに行く。
ふと、お掃除ロボがあったことを思い出す。それは以前住んでいた団地のインド人の友だちが、インドに引っ越すときに私に託していったものだった。(つまり置いてった)
「子どもがスパイスの袋をひっくり返して、それを吸い込んだからスパイスくさいかも」
という言葉のとおり、ターメリックやらカルダモンやらなにやらの香りが、起動するたびに香るもんでついに使わなかったのだ。
約1年ぶりに出してみる。お掃除ロボットといえばルンバだけど、そんなにいいものではない。多分イオンブランド。残念ながら髪の毛を吸う馬力がないのだ。
だけど、これもなにかの思し召し、とりあえず使ってみることにした。すると、前に香っていたスパイス臭は無くなっていた。数回使ったのと年月がそうさせたのだろう。
起動してみると、意外や意外。テーブルの下の拾うのがめんどくさかったパンくずやぴっぴの落とした食べ物(カピカピ)を吸っていく。
そして、お掃除ロボは自分で方向転換し、テーブルの下からリビングへ。
リビングにはニトリで買った予想外にでかかったソファーと、ラグが引いてあるのだけど
ニトリのソファーは残念ながら足がついてないのでソファーの下のゴミは取れず。
ラグも場所によっては段差で乗り越えられず、手のかかるペットのごとくよいしょと持ち上げて上にあげてやる。
ちょっと狭い袋小路に入ってしまうとたちまちそこから出られず右往左往。
ずっと見てるとそんな姿すら可愛らしく見えてきた。極めつけは玄関の段差で落下。まぁ、1万円台ならそんなところだろう。
しかし、彼の働きは実はそんなもんではなかった。
ぴっぴが帰ってくるとせっかく片付けた家も片っ端から散らかしていくのだけど、このお掃除ロボに完全にロックオンした彼は片付けを始める。
床が散らかってると使えない旨を説明したにはしたが、そこまでしてやりたいか…
ある日は朝の6時半からせっせと片付け。いつも5時半過ぎには起き、ご飯を食べ、6時半から8時過ぎまでテレビ三昧なのに
お掃除ロボを追いかけキャハキャハしながら、ときに怖がって逃げ、わたしを伴って様子を見に行き、ロボのためにドアを開けてやるのだ。
まぁ2歳児にしてみちゃ生きてるようなもんですよ。これだけで一時間半テレビを見ずに掃除をしていたのだった。
またあるときはお掃除ロボの上にハロウィンのカボチャを乗せたり、お気に入りの人形を乗せたり。それが落ちたらそれを救出してやるのにキャハキャハ。
とにかく、私がいなくてもお掃除ロボと遊んでいるときはとても楽しそうなのだ。その間に夕飯を作ったり、ぴーすけの世話をしたり
まるでシッターがいてくれるような錯覚。(言い過ぎ)
イオンブランドでこのレベルなら、ルンバとかどれだけ性能がいいのかしらとちょっと気になってきた。新しい三種の神器にお掃除ロボットも入っているらしいからね。
いずれにせよ我が家ではちょっと遅れてお掃除ロボブームが襲来したのであった。