くらし

栗との戦い

投稿日:2020年10月14日 更新日:

最近、ぴっぴ(長男)がいろんな歌を歌う。どんぐりころころ〜とか大きな栗の木下で〜とか。

その歌に乗っかって、先日どんぐりを拾いに行った。

ぴっぴはとても喜び、家にたくさん持ち帰った。

その話を保育園でしたら、園長先生が「どんぐり拾ったらどんな種類か調べてあげるよ」言ってくれた。

お帽子(かさ)のついているものね、ということで、またまた拾いに行った。

虫が入っているから煮るか冷凍庫に入れるといいらしい。

冷凍庫で一晩寝かせ、保育園に持っていくと、『マテバシイ』という種類らしかった。

ぴっぴはこの一連のストーリーでますます自然が好きになったようだ。

ありがたい。こうやって子どもってーのは興味関心を深めていくのだね、と保育園の先生たちに感謝をしたのだった。

そんな、保育園の帰り道。

いつもの八百屋で栗が売っていた。2Lサイズでたくさん入って400円しない。

栗が安いねぇとつぶやくと、ぴっぴはさっそく

「おーきなくりのきのしたでーだねぇ!」と歌い始めた。

その姿が可愛くて、思わず買ってしまった栗。そういえば去年、同じ団地のインド人の友達がたくさん買ったからと栗を分けてくれた。

しかし小さかったので結局皮をむいたらほとんど身がなくなって食べられなかったのだった。

今度はまずまずの大きさである。これなら茹で栗にして半分に切ってスプーンですくって食べればよろしかろう。

ネットで茹で栗を検索すると、どうやら半日から1日水につけてからゆでるらしい。

ひとまずお鍋に水を張り、栗を投入して明日を待つことにした。

その間もぴっぴはルンルンである。どんぐりに引き続き栗まで登場したのですからな。

ぴっぴが保育園の間にゆでて、おやつに食べようと約束した。

一晩水につけた栗に、1パーセントの塩を加え、沸騰させてから50分煮る。

なかなか手間のかかるやつである。

ドーナツを買ってきて袋を開けるのとはわけが違う。途中ぴーすけ(次男)が泣いたりしながらもぐらぐらと煮える鍋を見つめ、茹で栗はできた。

ぴっぴは今日のおやつは栗だとわかっているはずなのに、出てきた栗を見てもあまりテンションは上がってない。

ようは歌って踊れりゃ栗じゃなくてもいいのだ。

ここまでくると親の意地で、とにかく半分に切った栗を食べてみなさいよとスプーンを渡す。

そこはまだ2歳児。2Lとはいえ、小さな栗の身(半分)から中身をすくって食べるのは難しい、ボロボロとこぼしてしまう。

みかねてすくってあげるものの、ぼそぼそでお気に召さないようであった。

もういらない、とぴっぴが席を立つ。

え、まだ全然残っているじゃん。食べなよ!!

私と姉が食べてもせいぜい2、3個。あと20個以上余っている。

仕方ない。そこから、鬼皮を剥き始めた。

栗に包丁で切れ目を入れて、手でむきむきすること1時間。

次は渋皮を、と思ったが私の爪がふやけて使い物にならず今日はここで断念。残りはジッパーに入れて冷凍庫にぶちこんだ。

次の日、ぴっぴが保育園の間に、鍋にお湯を入れ冷凍した渋皮つきの栗を投入。

ふやかしながら、ちまちまと包丁で皮をむいた。これまた1時間。昨日よりもいくらか身が渋皮より剥がれやすくなるも、大きな栗の身は割れたり削れたり。

むいたところでこのままでは食べないだろうから、栗ご飯にした。米ともち米と、酒、みりん、塩に栗。おこわの水加減で少な目に。

炊き上がりはゆで栗がさらにふかされて甘くなっていた。

これならどうよ、と自信たっぷりに食卓に出すも、結局あんまりぴっぴは食べなかった。

ま、そんなもんですよ。

そんな過程を横でぴーすけ(次男)をあやしながら見ていた姉が、「栗ご飯って手間だね。尊いね」と呟いた。

大人は純粋に味だけでなく、ここまでの苦労も含めて栗ご飯にじんわり感動した。

今までおこわやさんの栗ご飯って高いなと思ってたけど、そんなことないよ。手間賃だよ。

栗ご飯はうまかった。けど来年からは絶対おこわ買うわ!



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