子育て

出産のときの上の子は、夜編

投稿日:2020年9月5日 更新日:

出産に向けて旅行バッグに指定されたものを詰めていくのも準備だが、いざ産む時にぴっぴ(長男)をどうするかという準備も大切だ。

予定する帝王切開ではないので、朝なのか夜なのか急に病院に行くことになる。夫がいないその時は近くに住む姉にぴっぴを託すとして、問題なのは夜である。

生まれてこのかた、ぴっぴを置いて泊まりに行ったことはない。(夫は留学で1ヶ月いなかったが…それはまた次の機会に書こう)

すなわち一緒に寝なかったことは数えるくらいしかない。私も育休中に大学に通ったが(これもまた次の機会に)大学の授業が終わるのが遅く、帰りが20時を超える時は寝かしつけをしてもらった。それももう1年以上前の話。ぴっぴもまだ幼くその時のことなど覚えていないだろう。ただ、夫からの報告ですんげーギャン泣きしてから寝たことは知っている。

その時の記憶があるからか、夫は私が出産で入院する約5日、夜が大丈夫なのか心配になったようだ。もちろん私も心配している。が、ぶっちゃけいない時のこと、夫が納得する形にするのが一番だろう。とくに義理のお母さんが手伝いに来てくれることもあり、段取りは彼が取らなければならない。日中仕事に行く分、夜の寝かしつけは彼の仕事である。

さて、彼のいいところはフットワークの軽さであるが、夜の寝かしつけどうする問題を話し合った昼間、「じゃあ今日の夜にやってみようか」という話になった。

え、今日ですか?と正直不安だった。まぁ断乳の時もそうだったんだけど、我が家は思い立ったら吉日方式なので、とりあえずやってみんべというわけである。確かに出産まであと1ヶ月というタイミングで、体調が良いときに習慣化させることは大事なのだけど。

本当は、お腹に赤ちゃんがいて、病院に行ってママが帰ってこないことをもっと刷り込んでから準備をしたほうが良いのでは?と思いつつ夜を迎えた。

いつも通り早めの夕飯を食べ、お風呂に入り、歯磨きまでしたところでパパと寝る部屋へ向かった。口実としてはママは入院準備の書類書きがあるからということだ。機嫌よくパパと布団で本を読んでいたが、いざ間接照明を消すという時に私を呼びに来た。まだやることがあるから寝られないと伝えると納得いかないようだった。再び布団に戻るものの、何度か呼びに来た。

何度目かに、お腹が痛いからねれないのよと言うと、背中をグーでトントンしてくれた(陣痛の時気持ちいいやつ)

ありがとう、と言いつつ布団に行かないと、しまいには泣き出した。大粒の涙で訴えるのだ。ごめんね、でも行けないんだよとか言ってる間に私の横に来てワンワン泣く。それを見てかわいそうで私も泣く。夫が悪者のようになってしまい、その日は30分程度で断念した。

その夜の反省としては、やはりママが家にいるのに一緒に寝られないのは不条理だと言うことで、私は外に出ることにした。姉に付き添ってもらい近くのファミレスに待機である。

次の日、朝から病院に行くことを言い聞かせて、何度も念押しして、夜を迎えた。「じゃあママ病院に行くね」

普段健診でばあばに預かってもらう時は「いってらっしゃーい」と言う軽いノリなのに、玄関で大泣きであった。後ろ髪を引かれる形で家を後にし、ファミレスにて姉と合流した。

そして20時の閉店時間を待ってゆるゆると帰宅し、そおっと玄関のドアを開けたのだった。鳴き声は聞こえない。しかし、細心の注意を払って自分の部屋に行き息を潜めた。

しばらくするとふすまの開く音がし、夫が出てきた。疲れ切った顔である。

・結局あの後ママを探して彷徨いながら泣いたこと

・泣きすぎて3度ほど吐いたこと

・吐いた後やっと横になり、そこからは30分くらいで寝たこと

がわかった。お疲れ様である。私なら心折れる瞬間が何度かあっただろう。

そして2日目。

今度は姉が夕飯を一緒に食べて行き、一緒に病院に向かうと言う設定だ。吐いた教訓を生かして、今度はご飯を先に食べ、お風呂に入り、歯を磨いたところで姉と玄関に向かった。姉は新聞紙でゲロ袋まで作ってくれた。

すると、今度は姉まで一緒に行ってしまうことに動揺したのか泣き方も2倍。心を鬼にしてドアを閉めても外まで泣き声が響いている。虐待を疑われかねない大きさである。

しばし姉とドアの外から鳴き声を聞きつつファミレスに向かった。そこで1時間ほど時間を潰し家に戻る。姉に送ってもらい、2人で耳をすませて泣き声がしないことを確かめてから1人家に戻った。今度は確かに泣いたが吐き戻しはなかったようだ。

姉にいてもらわなければ体の面もそうだが気持ちがざわざわ。ぶっつけ本番の方が私にとってはよかったのではないだろうか。ぴっぴはこのままストレスで禿げてしまうのではないかと心細かった。しかし、夫の意思は固かった。

「あした、明日の夜が勝負だと思うんだよね。あいつも賢いから泣いてもしょうがないということがわかってきている気がする」

最初に挑戦した夜、夫婦で話し合い、一度始めたらやり通そうという話になっていた。

というのも、わたしが気まぐれで始めた生後半年ぐらいの『ジーナ式の寝かしつけ』(泣いてもすぐに迎えに行かずに少しずつほっとくと自然と一人で寝られる)も半端にかわいそうでやめてしまった。結果ぴっぴは甘えん坊のおっぱい星人になってしまったのだ。

他のブログもいろいろ読み漁り、中途半端にやめるとかえって長引かせてしまうことが載っていた。(100回鳴いて1度でも餌が出てきたら犬は吠え続けるというすんげー表現で)

そうして迎えた3日目の夜。

言葉で何度も説明し、また姉と玄関でサヨナラから始めた。だが様子が違う。本人に苦悶の表情はあるものの「あかちゃん、びょういん」と本人も説明しようとしてる。なにやら意味不明な説明をして自分自身を納得させようとしているのだ。

そして最後に「ママぎゅーして?」と聞いてきた。最後にぎゅーっとして「ママ赤ちゃんの病院に行ってくるね」と言ったら走って寝室へ戻っていった。泣かない…!!

ドアを閉め、しばらく外から中の様子を伺うもギャン泣きの様子もない。ファミレスで連絡を待つと、閉店時間より前に夫から連絡が来た。そわそわしながら中に入ると、相変わらず静かな我が家であった。

今回は泣きもせず、吐きもせず、読み聞かせのあとうだうだしてから眠ったようだった。私でもそれくらいはかかるであろう時間で。

4日目にしてぴっぴは理解したのだ。夫婦でその成長を感動し合いながら、いざ生まれるときを待ったのだった。

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