さて、色々あったここんところ2週間を終えて、普通の生活に戻りつつある。
我ながら今までの人生もなんでも乗り越えてきたけれど、親にここまで翻弄される人生だとは思わなんだ。我が母は奇跡の回復力を見せ、喉の管が外れ、嚥下の力が落ちているのでリハビリしながら口から流動食を食べているという。誠に喜ばしい事ではあるが。
ホッと一息つきながらも、体がこの怒涛の1週間を労われ!と言わんばかり動きが悪い。そろそろ生理の周期もとっくに過ぎているのに腹痛はあるのにサイクルは乱れまくり。
朝はもともと夫と一緒に5時半には起きれていたのに、最近では布団から出られず。ぴっぴとぴーすけに夫がパンを食べさせているところにのっそり起きてくる。うおう立ちくらみ、やる気出ない。
そういえばこの2週間ほどは、「いつ電話が来るかわからない」ので、常に寝床にも携帯を持ってきて、深く眠れることがなかった。もうカーチャンは勝手に回復しているのだから寝れなくもないのに、すっかり習慣として寝つきが悪い。今日も布団に入ったものの起きてきた←いや寝ろよ
これが今までは2分で(いや夫曰く2秒で)寝れていた自分なので、布団に入ってから2時間も寝れないと本当に調子が悪い。次の日のパフォーマンス落ちまくりだ。
母が元気になってきたのが嬉しい反面、このエンドレスに続く「いつ急変するか」という呪い。そして元気になったことを素直に喜べない自分への罪悪感。もしもに備えて葬式の手配まで段取りつけてしまった自分もまた薄情なのかと思ってしまったり。
目下懸念は母がハイパー元気になって退院した後、それこそ誤嚥性肺炎に怯えながら自宅で介護しなくてはならない妹への、どうしたらいいものかという悩み。ぐるぐる。イコットハウスの先生に相談しようか。
ってかね、自分の仕事復帰に向けて色々準備もしようと思っていたのにそれどころじゃねぇ!全然集中できない。保育園も自主休園中なので、ぴっぴもぴーすけも家にいるのだ。
それでも我が家には、救世主である義母がいた。この緊急事態に際して、泊まり込みで我が家に滞在して、「いざという時」には三姉妹で病院に行けるようにスタンバイしてくれていたのだった。結果的には奇跡の回復を見せた母を3人で看取るということはなかった。
もっというと、今横浜市民病院は2月11日より個室でも面会は禁止。いざという時はもしかしたら入れてくれるのかもしれないけれど、3人揃って死に目にあうということは到底無理だろうな、と思う。それは、このコロナの状況で切迫している医療現場の方を思えば当然だと思うし、仕方のないことなのだけど。ともあれ、病院に行く機会も無くなった。(足りない荷物や先生からの説明以外は)
義母にもお帰りいただいたのだけど、この1週間ちょいの滞在は、流石に体にこたえたようであった。帰ってからの1週間も気が休まることはない。それは同じ母という立場で思うところがあったり、何かあればすぐ参じようとうと思ってくれているからである。
そんな優しい義母を巻き込んでしまった後悔というか。こういうのってきっと死んでから連絡すればよかったんだろうな、と今更取り消し不可なのに申し訳ない気持ちが込み上げてきているところ、追い打ちをかけるように体に異変が。
今日はたまたま通院の帰りに我が家に寄ってくれたのだけど、義母の白目が真っ赤に!!これには驚きなのだけど、当の本人が気づいていない。慌てて鏡を見せると、びっくり。少しぴっぴとぴーすけと遊んでくれたのもの、勧めもあって帰りに目医者に行くことになった。
どうやらストレスによるもので、お互い「疲れたねぇ」なんてお茶を飲みながら話す程度のもんではなかったのだった。義母は優しいし、ぴっぴやぴーすけも懐いてくれているのでついつい頼ってしまっていたが、母より年上である彼女がこんなにも無理をしていたのをちゃんと気遣うことができず。夫の大事な親を病気にさせてしまうところであった。
妹も、母の介護が本格的になったら潰れてしまわないか。来年の仕事では、私も仕事帰りに介護するつもりで働くが、経済的にも身体的にも妹の負担は大きいだろう。何より未来ある若者の人生がこの一年はほとんど母の世話に明け暮れている。
言っちゃ悪いが当のかーちゃんはそれを当たり前に思っているところがマジでムカつく。ちゃんと医療保険でヘルパーさんとか訪問看護とか外部の人を入れて生活してくれていれば。ただ、59歳でがんというだけでは介護保険は使えないのであった。がんでも「末期」でなければならない。末期というのは余命6ヶ月、他に手の施しようがないと認められた時だ。
当時3歳と0歳抱えて介護は到底無理だったし(いややっている人もいるだろうが)同居の家族がそのケアをするのが流れになってしまうが、当たり前ではない。生まれた恩があっても到底無理なのに、恩もない義理の親の介護など本当にやっている人は凄すぎるな、と思う。
ただの愚痴なんだけど、これで復職のチャンスを手放したり、就職のチャンスを諦めたり、そういう事態になったいる人って世の中にどれだけいるのかなぁと思ったりする。女だから看るのが当たり前とか、嫁なんだからとか、いらん前時代のプレッシャーに耐えかねて忖度して仕事辞めるとかあるよなぁ。
いや、自分の親なんだから自分でみろよ!そしてこれはプロじゃなきゃ無理だ!そんでもって介護職の給料は倍にすべし!!(大学で福祉を勉強している時からそう思ってたがね)
今回、母の件であんまりダメージをくらってないのがうちの姉。毒親気味の母とは一定の距離をとってきたため我々が一喜一憂している最中も冷静に対処していた。まぁ体力がないのだけどね。今回私の体の不調に伴って、ぴっぴ&ぴーすけを公園に連れ出してくれたり、夕飯作ってくれたり。
寝かしつけして寝落ちした後、部屋に戻ってきたらなんとなーく部屋がキレイになってたり。取り込んでおいてバサッと置いてあった洗濯物が畳んであったり。(え、小人さん?)さりげない優しさと気働きがうちのねーちゃんの真骨頂なのだけど、そういう優しさに触れて、ちょっと自分の毒が浄化されていくのでした。ありがとうねーちゃん。
そんなねーちゃんも、コロナで仕事がぼちぼちなので保育士の資格取得に向けて勉強モードである。邪魔しちゃいけないと思いつつ頼りになるスーパーベビーシッター。人んちの子より我が家の専属ベビーシッターになってくれないかしら。金なら出すけど、またも彼女の人生というものを狂わせないかが懸念で言い出せない。
体調が悪い時は弱気になりがちであるよ。それぞれの人生が動き出そうとしている2月。