ぴっぴの小学校一年生のお祝いに、何をあげようかなと思っていて
義両親からはランドセルを(噂のニューランド、めちゃくちゃ軽くてお気に入り)
姉や妹は図書券やら現金を
お友達からは文房具をもらったりして、小学生になる士気を高めていた
親としてはひとひねり、期待はしているけどプレッシャーはかけたくないし
でも入学してからの助けになるようなものがいいなぁと思っていたらば
こんなものを見つけましたよ!ヨドバシで
懐かしのボードゲーム。
わが家ではテレビゲームはしばらく買い与えないつもりなので、その代わりといっちゃなんだけど
これから学校でお友達と過ごす中で、いろんなゲームのルールを知っていた方がコミュニケーションも円滑だろうと
保育園で、オセロが流行っていて、強い子がいるらしく、オセロに興味を持っていたこともあって
3月にちょっと早いが入学祝いとしてプレゼントした
しかしだ
トランポリン同様、最初のもらったテンションはそう長く続かず
オセロも何回かやって、私に負けると、黒と白のコマをグシャーーっとやったこともあり
「あのねぇ、負けて泣くとか1番つまらんから」と追い打ちをかけるような一言も言ってしまったこともあり
しばらくボードゲームはご無沙汰だったのですよ
そしたらばね、ふらっと「ねぇ、ママ一緒にオセロやろう」と誘って来たわけです
そして、「ねぇ、ママって将棋はできないよね?」と聞いた来たのでした
ん?どうした、将棋に興味があるのかい?
「ママ、そんな強くないけど、将棋はさせるよ」
「そうなの?じゃあ動き方とかわかるの?」
「銀とか自信ないけど、だいたい覚えてるよ」
そうそう、私が小学生のころ、もっぱら遊びは外でサッカーだったのだけど
雨が降ると、教室で将棋が一大ブームになっていた。(あとは懐かしのバトル鉛筆とかね!)
当時、私もみんなと将棋を指したくて親に将棋をおねだりしたのだった。いつもサッカーしかしない娘が急に将棋盤を欲しがって驚いたのか、ちゃんとした木の、折りたたみ式の渋い代物を買ってくれた。
ただ、残念ながら私の親は将棋をさせなかった。いや、動きは一緒に教えてくれたんだけど、そこから将棋談義とか、一緒に対戦して遊ぶとかしなかったのだ。
私も飽きてしまって(1人じゃやれないしね)そのブームからなんとなく離脱してしまい、強くはならなかった
なんだか、その懐かしい記憶が戻ってきた。私はできなかったけども、親子で将棋を通じて遊びが、会話が生まれるっていいよね〜
まぁオセロに比べると数段難しい動き。というか、漢字が読めないので「これ何?」状態なのである
「ぴっぴ、これはね簡単に言うと相手の王様を取った方が勝ちなわけ。でも王様を守る兵隊は、それぞれ強さと動き方が違うから守るにはそれを覚えなきゃいけないのよ」
ここで挫折してしまったらば、もう先には進めない。だが、幸いにもキッズで将棋をやっている子がいるおかげか、なんとか離脱せずに話を聞いている
「たとえばさ、この王様はどの方向にも全部いけるんだけど、1個ずつしか動けない。」
「強いの?」
「まぁ強いよねぇ。王様だし」
「で、隣にいるのが金ね。金メダルのきん。こいつは斜め後ろ以外はどこでも行ける。こいつも強い」
「へぇ〜」
「で、次の隣が銀ね。この子は右と左、隣に行けないのよねぇ〜。それ以外はどこでも行ける」
「あ、ママ後ろも行けないよ」
と、説明書に書いてある矢印を指さして補足してくれる。
「そうそう、なんだわかってんジャーン」
みたいな感じで確認してから、とりあえずまぁ初めてみようと、やりながら教えることにした。
最初は、歩兵を1つずつ前に進めるしかないのだけど、その都度
「あーん、このまま行くと取られちゃうし〜どうしようかな」と悩ましい。
「このね、角行と飛車っていうのが最強に強いんだけど、とにかく歩が前に行ってくれないと動けないんだよ」
「そうなんだ。ねぇ、これってさぁ」と
オセロの時にアドバイスした時は「もう!ママは言わないで!黙ってて!」と逆ギレする一面もあったぴっぴであったが、将棋に関してはちゃんと聞く耳を持ってくれるのである。これは楽しいw
そうしていくうちに、ついにぴっぴも「歩兵」を1つゲットしたのだった。
「え、これ取っていいの?取られない?」と確かめながら恐る恐るゲットした歩兵。
「取った駒はね、自分の味方になるから守りに使ってもいいし、ママの王様を攻撃するのに使ってもいいんだよ」
「そうなんだ!じゃあここに置いてもいいの?」
「そこに置くと二歩って言って2個歩兵がいることになるからダメ」
なんておしゃべりしながら進めていく。ものすごーく時間をかけて、ジリジリとぴっぴを追い詰めていき、
「次にね、王様が取られちゃうよ、って時には『王手』って相手に言うんだけどね。ハイ、王手。ぴっぴは逃げるかこいつをやっつけなきゃ負けます」
「えー!どうしよう、負けちゃうよ。これとってもいいの?逃げたほうがいいの?」
「これはね、こっちに逃げると金が王様を取りに行くし、これを取るとぴっぴの飛車が取られます」
「えーじゃあ負けじゃん。嫌な予感がしたんだよね」と悔しいながらも爽やかに負けを認めた。
そして、「またやりたい!」となったのだった
次の対戦は、私が飛車と角を抜く「飛車角落ち」で対戦。それでもまぁもちろんまだまだ動きがわからないぴっぴは負けてしまうのだけど
「これを進めたらどうなる?」
「もし、ぴっぴがこの歩を進めたら、私が桂馬で取ります。」
と、2手、時には3手先のことをちょっと教えてあげると
「そっかぁ〜。じゃあこの角はどこまで行けるの?」と他の方法を考えたり楽しそうである。
オセロの時も、確かにどこに置いたらたくさんひっくり返せるかを考えてはいたと思うのだけど、多分こっちの方が性格的に合っているんだろうなと思った。なんというか、駒を擬人化させていて「取られちゃう」とか「もったいないよね」みたいに考えているのだ(守り重視)
まだ勝ち負けよりも、たくさん相手の駒を取りたい願望が強そうだけど、まぁなんというか、会話が弾むよねぇ
こっちもわかっているものについて、あーでもないこーでもないを言って談義するのが楽しい!
今はさ、こっちに分があるけど、もしぴっぴがハマってしまうとあっという間に越えられてしまいそう。まだこれからぴっぴが「面白い!」とハマるか、「やっぱりつまんない!」と投げちゃうかはわからないけど
もしハマった時のために、、、なんだろ、3月のライオンでも見ておくか?
それでも、そんな集中しているさなか、「ねぇぴーすけもママのチームに入っていい?」とトランプをやるノリで入ってくるぴーすけ。
それにイライラして喧嘩に発展、と穏やかな頭脳戦とは程遠い将棋対戦。途中で長考に入ったぴっぴの棋譜が、明日の朝まで持つかが心配である母ですよ