また突拍子もないことしたんでしょ
そうなんですよ。もう今はモードに入っていて「いかにして不労所得を得られるか」みたいなことで頭がいっぱいだったのだ
転職をしてもっと楽な仕事をしたい、から「どうせ働くなら自営業で生活費も経費で落としたい」、になって。
働かなくてもお金が入ってくる仕組みを作りたい、になって
そうすると株か?いやまじで太陽光発電アリだなと思って。なにげなくSUUMOで土地を検索したのですよ
夫の友達が「秦野は安いよ」と言ってたのを思い出し絞り込むと
200平米(60坪)200万円 日当たり良好
という、渡りに船な物件がヒット。え?マジで?っていうか土地ってこんな安いの?(ヤバない?)
てかさ、100平米100万円ってなんか肉の量り売りみたいだな、と思いつつ
不動産屋に電話して、まだその土地が売れていないことを確認した上で、とりあえず現地に見に行くことにした
夫はその話を聞いても「そうか、まぁ太陽光発電は実家の屋根でもやってるからいいとは思っていたよ」と
どこまでも穏やかにほっといてくれたので、とりあえずママは土地がどんなもんなのか(日当たり)
見てくるよ
横浜から秦野は、相鉄で海老名まで行って小田急に乗り換えれば我が家から1時間くらいで着くのだ
この距離なら、何かあったら(点検とか)行けるレベルだし
まぁこう言っちゃなんだけど、太陽光発電が寿命を迎えたらそこに家を建てて暮らせば、相当ミニマムに生活できるんじゃないかしらとも思っていた
今のマンションは便利だけど、土地200万て。家建てても今のマンション売ったらだいぶ手元に残りまっせ
そんな妄想をほわわわーんとしながら道中向かう
お供に東野圭吾の本
さて。秦野の次の駅渋沢から徒歩20分の表示。しかし初めてなのでナビを使いながらあっちこっち迷いながら行ったらば30分。ついた所は…
想像以上の急勾配の配置であった。土地そのものは確かに日当たりはいいのだけど、うらは藪で日が傾くと陰りそう
そして何よりここに至るまでの道が狭くてトラックが通れるのか?!と心配してしまった。でも他に家立ってるしな、どこかに道路が繋がっているのか??
それまでの取らぬ狸の皮算用は、見事に私の目の前で「いや、ナシだわ」と一瞬で散り
じゃあ老後住むか?と言ったら「こんな坂を登るほどの足腰の強さは持ち合わせていない」と白旗をあげた
残すは、帰り道の1時間30分の道のり
行きのウキウキと違って、重い足取りである。でもね、いい勉強になった。
家探しの時もそうだったけど、地図で見るのと実際に足を運んでみるのとでは全然違う。保土ヶ谷でも「ビール坂」の過酷さは、のぼらんと分からなかったしな
何より自分の中で盛り上がっていた太陽光発電投資熱が、現実を見ることでクールダウンしたのだった
例え土地が200万円だとしても、固定資産税にパネルの設置したりメンテナンスしたら10年でも元は取れない
月に換算すると売電は3万くらいだ
こんなことを冷静に計算し始めたのだった。いや、計算してから来いや(笑)
そんなわけでお腹も空いたので意地でも秦野・渋沢で美味いもの食べて帰ろう!とフラフラ
オシャレな外観のお店「カルバ」を発見
入ると、カウンターにお一人様の先客が2人いて、間に挟まるように着座
ランチのスパゲティーを注文し、待っているととにかく隣の男性常連客がずーーっと喋っているのだ。
やれワインの産地がどうだ、おつまみの仕入れはどこだ。マスターはそれに対してハイハイ、といい感じに流す。
逆どなりのおねー様は私と同じタイミングでスパゲティーを注文し黙々と食べ、ワインは2杯目に突入。
なんだか好き勝手に昼から飲めるいい店なのだ。2人がガンガン飲んでるのを見て、私も坂をアップダウンしてきたのもあり一杯飲みたくなった。
何を飲んでいるのか常連さんに聞いたところから、ワイワイと会話が始まってとても楽しいランチタイムとなったのだった
お店のメニューにもあった「丹沢ベーカリー」のパン。どうせならお土産に買って行こうかな、と話すと
おねーさまがパン屋までご案内してくださった
人気のフランスパンは売り切れてしまっていたけれど、1,000円分ほど買って帰宅。美味しかったのに写真撮り忘れたー
さて、200万円の土地を買いに行くつもりが、ワイン込みで2,000円のランチと1,000円のパンたち、そして交通費の出費となってしまった。
ある意味マイナスであるが、それなりに出会いがあって楽しいランチとなったし
何より200万という大金を浮かれた気持ちでドブに捨てないで済んだと思えば安いものだろう
大人になったんだからもうちょっと思慮深く行動せんとねー