子育て

夫婦の時間を取り戻してくれたメガロス

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イオンにコナミスポーツが入っていた頃に、長男のぴっぴはスイミングを始めた。親が一緒にプールに入って、遊ぶベビースイミングというやつだが、程なくイオンは改装閉店。

ここら辺の子どもたちは大半がメガロスに流れたのであった。

ぴっぴもコナミからメガロスのキッズに華麗なる転身をとげ、イヤイヤ言いながらも2年ほど通っている

夫が育休中に頑張ったこととして、このスイミングスクールの送迎が挙げられる。

私が土日に出勤することがあったり、母の介護で土日にふわっといなくなっても、夫は下の子を連れてぴっぴのスイミングスクールへ送迎していた。

下の子は下の子で、夫と一緒にこの2ヶ月ほどベビースクールに通っていたのだけど、ぴーすけも2歳半になってキッズに上がれることになったのだった

しかし、人気の時間帯なのか「長男と次男を同じ時間帯に」という希望はなかなか叶わなかった。

これ、一時間ズレとかになるととても厄介で。お昼を食べさせるんだかその間我慢させるんだか

一緒の時間帯じゃないのなら、もはや辞めさせてもしょうがないよね、と話していた

まぁそんなわけで連絡を待っていたのだけど、いよいよ空きが出て「2人揃ってのキッズの時間帯」を確保したのだった

ぴっぴのキッズデビューがけっこう見応えがあったので、是非ともぴーすけのお初も見なければ!と、土日に入りそうだった仕事の予定を金曜にマッハで終わらせ満を辞して夫婦で見学してきたのだ

そもそもスイミングスクール自体も彼らがやりたいと言い出したわけでなく、水の事故が心配だったり小学校で泳げないのはかわいそうという親のエゴで始めたので

2人ともるんるんで行くものではない

ましてこなれてきたぴっぴと違ってぴーすけの拒否っぷりと言ったら、頑固親父そのものであった

まぁぴっぴも最初の頃はよく泣いて帰ってきたからそういうものだと思っていたけれど、今回は夫もいるのでぴーすけの荒れっぷりを一緒に見学できるのだ。これはなんとも感慨深い

夫がぴっぴの着替えを担当し、私がぴーすけの着替えを担当。案外スムーズに水着に着替えて、プールサイドまで連れて行こうとすると、我に返ったように超絶拒否。

そこに通りかかったコーチ

「すみません!今日この子キッズデビューなんです!」と助けを求めると、さすがに慣れているのかサッと抱き抱え、「ハーイ、ちょっと通してね〜」と連れていってくれた

その時の、ぴーすけの恨みがましいあの顔…ドナドナみたいなね

途中、頼みの綱であるぴっぴが通りかがるも、彼も彼とて今日は新しいクラスのようで自分で精一杯(そりゃそうやな)

プールサイドに響き渡る泣き声にうしろ髪引かれながらも、2階ギャラリー席に移動したのだった

ちょうど最前列が空き、2人でぴーすけをドキドキしながら見守る

「あの泣き声はぴーすけかな、他にも体験の子いたからその子かな」

「コーチの首におんぶでまとわりついて1時間終わるかしら。泣きすぎて吐かないかな」

などなど

私たちの予想は見事に的中し、プールサイドを手を引かれながら歩くぴーすけを発見。泣きながら、プールに入るのを全力で拒否。水に入ってからは泣きながらコーチの膝に座っていた

ところで長男はどこへ?うんと遠くの方に緑色の帽子が見える

「あ、ほらあれだよ!女の子の後ろにいる子」

「え?次の子じゃないの?」

うちのぴっぴは色黒なので割と簡単に見つけられるが、頑張って裸眼0.7の視力の私には見えづらかった

そうこうしているうちにぴーすけはコーチに手を引かれ、プールの中を歩き始める。お、思いの外よく参加しているね

こうして夫婦でぴっぴを見たりぴーすけを見たりして、実況中継する時間が楽しい。

「こうやって2人でゆっくり喋れる日が来るとはね。メガロスに感謝だね」

「来週は見送ったらスタバでお茶しようぜ」

そう言ってあっという間に時が経ち、この日はプールサイドまで降りていっていいですよ、の日だったので

ぴーすけに見つからないように物陰に潜む(見つけるとこっちに来そうなので)

それじゃあぴっぴでも応援しに行くか、と長男がいるはずのグループに行くと、あれ?いないぞ

「夫よ、どうやら私たちがぴっぴだと思っていた少年は別人だったらしい!」

すると、ぴーすけのお隣のグループになんとぴっぴは居たのである。灯台下暗しだねー

そんなこんなでぴーすけには発見され、大泣き。ぴっぴは新しいクラスで自分が何級かわからなくて号泣という、カオスな現場に立ち会うことになったのだった。これはこれで面白かったけど、イヤ夫婦2人で余裕があったからだよな

2人ともがプールを頑張ってくれたおかげで、夫婦2人で子どもたちの成長を微笑ましく眺めることができた

何より、こんな2人の子どもたちを根気よく指導してくれているコーチたちに感謝なのであった



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