昨日書いた記事。あれを自分で書いていて、「あれ、そういえば防災リュックにあれ入ってたかな…」と気になりだす。
外は雨である。子どもたちはどこにも出かけないと、YouTube祭りである。そうだ、じゃあ防災リュックを点検するついでに災害訓練ごっこでもするかと思いついた。
こういう遊びはぴっぴが大好きだ。なぜなら、保育園で避難訓練というものを習ってから、ベイビーバス(YouTubeのチャンネル)の「ぐらぐら地震だ大変だ〜」という歌にハマり、わたしにも講釈してくれる。
「ママ、地震が起こったらまず机の下だよ!あと防災頭巾ね」
そんな言葉に背中を押され、松原商店街の衣料店で決して安くない防災頭巾を、ぴっぴとぴーすけの分買ったのだった。そして買ってから気づく、「自転車のヘルメットあるやん」
まぁ備えあれば憂いなし。それだけノリノリのぴっぴと共に災害訓練をやろう。誘ったら二つ返事でOKであった。
「じゃあまずは火災訓練ね。」
「保育園では給食室から火が出て家事になったよ」
「うちだとまぁ台所だろうな。じゃあ質問です!ここから火が出たらどこから逃げる?」
左右を見回して、「机の下に逃げる!」
いやいや、お前それじゃ逃げ遅れるがな。
「ぴっぴ、地震じゃないから玄関から逃げなさいよ。あと、そういう時は黒い煙が出てるから、それを吸わないように…ハンカチを水に濡らして口を押さえるんだけど」
キョロキョロしていると、「はい、ママ!」とお尻拭きを渡してくれた。おう、ナイスよ息子。
二人でお尻拭きを口に当てながら、「ちょっと下の方を歩くのよ」と廊下を中腰で歩き、玄関へ。外へ出ると管理人さんが掃除をしていた。
「非常ベルを押せないなら管理人さんに助けを呼ぶのよ」にっこり応えてくれる管理人さん。ふと、
「この時ママとパパはいないの?」
「そうね、どっちもいないってことはないかもだけど、死んじゃってることもあるから、そしたらぴっぴがぴーすけを連れて家から逃げるんだよ。頼んだよ」
この一言にやる気スイッチ発動のぴっぴ。次は張り切って地震の訓練である。地震についてはYouTubeにて予習復習済みなのでスムーズに机の下に入る。ぴーすけも参戦してきた。
「机の足を掴むと、倒れなくなるかな。窓とかが割れている可能性があるからな…」
とう伝えて彼の足を見ると裸足である。揺れがおさまったら、靴下でも履くか。靴下を履き、玄関に置いてあるヘルメットを兄弟揃って装着し、防災リュックの点検と相成った。
「もし地震がきても、水と食料があるから家にしばらくいると思うけど、ママとパパが死んじゃったり、お家が壊れていられなくなったらこの防災リュックを背負って避難します」
「何が入ってるのー?」
コーナンで買った防災リュックのセットに加えて、身分証明書や小銭、千円札、子どもたちの薬やつぶれたカロリーメイトが入っていた。おう、このカロリーメイトもう賞味期限が切れてらー
これはオヤツで食べちゃうことにして、代わりにプロテインバーを入れておいた
確認して思ったのが、
- もうぴーすけはミルクじゃないので「赤ちゃん系のグッズはおむつだけで大丈夫」ということ
- 子ども用の歯ブラシがない
- 身分証はマイナンバーカードに置き換える、クレジットカードの有効期限を更新したものを入れねば
- もし子どもたちだけになってしまった時のために、メッセージなど書いておこうかしら
- 家族揃っての楽しそうな写真を入れておこう
われながらよかったと思ったのは、パスポートの再発行に備えてわたしと夫の写真を入れておいたことである。これは親と離れ離れになった時に使えるな。そういうものが入っているというのをぴっぴと確認できてよかった。
そして今回、衝撃だったのが「笛」である。生き埋めになった時など自分の存在を知らせるために、それぞれのバッグにつけてある。そして台所にも1つある。何気なくぴっぴに渡したら吹けないのよね
音が出る穴まで口に入れちゃうもんだから、全然音が出ない。これじゃあいざという時あっても使えないじゃないか!ぴーすけも同様である。
そういうわけでヘルメット兄弟たちはそこから謎の笛特訓が始まったのだった。
イワタニのガスコンロが動くか、調理はできるのかチェック
そろそろ子どもたちが飽き始めた頃、こっちはこっちで台所の整理に。
イワタニのガス式コンロが災害時には役立つと、ボンベもたっぷり用意してあるのだが、これちゃんと動くのかしらね。なんといっても年に一回くらいチーズフォンデュをやるときくらいしか使わないし。
いざ使おうとしてつかなかったら悲劇である。
そういうわけでこのノリで、今日はインスタントラーメン味噌味をグラグラと煮て食べたのであった。
その時に「噂のお湯ボチャ調理法を試してみよーっと」と、ジップロックにお肉を入れて使おうと思ったのだけど
ジップロックには湯煎しないで、って書いてある。
というのも、ビニール溶けちゃう疑惑があるのだ。ビニール袋ならなんでもいいわけじゃなくて高密度ポリエチレンというやつじゃないとダメなのだ。
うちにある100均のビニールはみんなダメ。だからお肉の調理は断念した。
でも、どこかで一回はやっておきたい。東日本大震災の時は、ガスコンロでウィンナーを焼いたな…
兎にも角にも、遊びながら何か起こった時のために備えて置くのは大切なことである。
こんなお遊びをやっている最中に、今日はアラートが鳴った。わたしは咄嗟に台所の火を止め、リビングに戻るとぴっぴが机の下にぴーすけと避難していたのだった。幸い土砂災害の警告だったけど、地震だとしたら満点である。