去年のクリスマス、意を決して鳥の丸焼きにチャレンジした。
案外簡単にできるもんで、それでいて豪華に見えて、ケンタッキーよりも金がかからん。
そして嬉しいことに「2度おいしい」のが鶏の丸焼きのいいところ。
それが、題名にも書いたけれどみんながしゃぶりつくした鶏の骨で作る「鶏ガラスープカレー」がめちゃくちゃ美味かったのだ。
考えてみれば、世の中の料理店が鶏がらスープを料理に使うためにとっている。一般家庭では御用はないかと思いきや、我が家のシャトルシェフ(寸胴鍋)に鶏ガラがすっぽり収まるサイズであり、ちょっと煮て放置すれば簡単にスープが取れそうだ。
しかもめんどくさい下味は丸焼きの時にニンニク生姜に漬け込んでるし、塩砂糖水にも漬け込んでいる。さらに焼いてるんだから香ばしさまでプラス。
ちょっと調子に乗って、その鶏ガラに自家製のルーといきましょう、と考えた。せっかくスープがあるのだから市販ルーで上書きしたら勿体無い…しかし失敗するのも嫌なので、半分は保険にとっておいた。
小麦粉にバター、エスビーのカレー粉、モニカにもらったガラムマサラを加えてルーを作ってみたのだけど、味がぼんやり。危うく大量廃棄になるところだったので、残り半分はこういう色気を出すのはやめた。
だって企業が何年もかけて開発したルーに、せいぜい主婦歴7年の私が勝てるわけもなく。バーモンドカレーを信じることにした。なんだろうな、キーマカレーは自家製ルーでうまいこと行くのにね。
そういうわけで自作ルーと、バーモンドルー二種類の鶏ガラスープカレーを作り、「3食カレーでもいい」とのたまう夫はとても嬉しそうに食べていた。ぴーすけも一歳半なのに自家製のぼんやり薄めのカレーを鬼の形相で食べ尽くし、唯一不満なのはカレーが辛いという真っ当な舌を持つぴっぴなのだった。
まぁぴっぴはふりかけご飯だな。
そんなこんなで、本来捨ててしまうような「ガラ」に一筋の価値を見出し、勿体無い精神でその骨とほろほろの身を食べ尽くしたのだった。昨日もわざわざガラを買ってきて鶏がらスープカレー。めちゃうまだったー。シャトルシェフ、場所を取るから捨てることを検討していたのだけど、これは手放せなくなるな…
そういう目線で過ごしていると、またも美味しそうなモノを発見。
それが「アヒージョの余った油」
先日、義両親が風邪気味のぴーすけのために我が家までおかずを届けついでに新年のご挨拶会をしてくれた。大慌てで家にあるものでつまみを作ったのがエビのアヒージョ。冷凍のエビと冷凍のブロッコリー。オリーブオイルにニンニクに唐辛子を入れただけの一品なのだが、ワイン好きの両親はとても喜んでくれた。
そしてお片付け中。パンに塗ってもなお余る油。夫が「これって何かに吸わせて捨てればいいの?」と聞いてきたので、そいつぁ捨てたらもったいない!と夕飯までとっておいた。
さて、このエビの旨味をたっぷり凝縮した「エビ油」何に使おうか…
そこで思いついたのが、過去に作って失敗したはずの「パエリア」
なぜかいつまでたっても米が硬いままだったんだけど、教訓を生かして、米少なめコンソメのダシ多めで「炊く」ことにした。そう、いっそパエリアというよりもリゾットの感覚で。
これが大当たりで、コーナンに買い物に行った夫に帰りにシーフードミックスを買ってきてもらい、ちょい足しすると海鮮リゾットの出来上がりであった。ミックチーズも入れておじや風に食べた。
ぴっぴはこういう洋風のものはお好きでないのだけど、ばあばにおせちを追加でもらったのでそっちを食べ、なんでも食べるぴーすけはおかわりしていた。そうだよねーおいしいよねー
ホットクックを買うつもりで色々調べているけれど、こういう料理はなかなか難しいのかもしれん。ホットクックより先に野田ホーローを買おうか検討中である。(ねーちゃんに借りてすごく使いやすかった)
自分で野田ホーロー買えば直火でアヒージョ出来て、それからのパエリアが定番になりそうな予感。他にもそんな一度で2度美味しい食材を探しているところである。
捨てようと思っているその食材、もしかしたら何かに使えるかもしれませんぞ。