他の人のブログを探せる、blog map というサイトがあって、面白そうなので登録してみた。
そしたら色んな人のブログも見れて面白かったのだけど「5日で家を買った話」があって
そういやうちも結構爆速で家買う流れになってたな、というのを思い出したので書いておこう。
賃貸か持ち家か、しばらくは賃貸と言っていたのに
そもそも、我が家はURの団地に暮らしていた。
URはみなさんご存知のように、礼金や仲介手数料無料。
敷金は取られますけど、退去の時によほどのことがなければほとんど返ってくるし
同じURの物件なら敷金を引き継げるってんだからコスパは良い。
ちょっと住むつもりで5年も住んでいた。
そこで永遠のテーマである「賃貸」か「持ち家」かの我が家の結論は「しばらくは賃貸」
ぴっぴが小学校に上がるタイミングで家を購入するか考えよう、と気長に構えていた。
転勤もまあまああるし、隣人トラブルや災害時に持ち家だとなかなか引っ越せないだろうとのこと。
確かに家賃はもったいないけど、家賃補助も出るし、あと数年はこのままで、と夫婦で話し合った。
夫の夢をまに受けて家を探す日々
しかし、家を諦めたわけではなかった。
いずれ購入するのだから、いい物件がないかアンテナは張っていて、折込チラシが入れば見に行っていた。
夫が「ぴっぴが大きくなったらバスケを一緒にやりたいな。庭にバスケットゴールを設置するのが夢なんだ」
というのをまに受けて、オープンハウスの狭小住宅が近くに売りに出ればおにーさんの話を聞き、1人で内見に行ったりしていた。
それ以外にも便利そうなマンションが売りに出れば内見に行き、そのチラシをそっと夫の机の上に置いておいた。
それでも彼が動くことはなかった。
口では理想を言うものの、マンションのチラシを見ては「うーん、いいかな」で終了。
何がどういいのか知らんが、きっと心の琴線には触れなかったのだろう。
そんなある日。いつものように団地にマンションのチラシが入っていた。
もはや機械的に彼の机に置いていた一枚に、珍しく反応する夫。「見にいこう」
初めて夫が内見に行くことに
どうせ今回もスルーかと思っていたところに、青天の霹靂。
ならば行ったろう、といろいろ予定を返上して内見の予約をする。
それが7月の末日。
見にいくと、マンションの1階。
夏ということもありクーラーガンガンにしておいてくれたものの、鬱蒼と生い茂る庭の無法地帯っぷりにいろいろ目も厳しくなる。
一応知識武装だけはして、みるべきポイントを抑えながらも好感触。
しかし、夫にとっては初めての内見。これで決めていいのか、という思いがよぎる。
そんなわけで、近くの同じような条件の物件を慌てて内見予約し、比較してみることにした。
2日後、いくつかのマンションを紹介してもらう。
駅からの徒歩分数、階数、築年数、価格、修繕積立金の残高や月額、全く同じものなどないのだけど
どれを1番重視するかを、比較しながらブラッシュアップする作業。
さらに、お近くで新築マンションも久しぶりに建つということでその内見も行ってきた。
飛び込みのモデルルーム訪問なので、業者の人からはあんまり熱心に誘われないのがかえってよかった。(どうせ冷やかしだろうと思われてただろうなー)
そうやって、「本気で買う物件」が見つけてからの他の物件との比較は、真剣そのもの。
買うのも大事、でも売る時ももっと大事
特に私たちが重視していたのは駅からの距離。利便性である。
我が家には車がないので、この先ぴっぴの送迎や仕事に行く時に徒歩やチャリしか手段がない。
多少高くても、なるべく駅チカ物件は譲れなかった。
また、それは今後この家を何かの理由で手放す時に市場価値が下がりにくい、というのも考慮していた。
それが夢の一軒家を買うことになったりならいいけども
離婚とか、子どもがいじめられて転校したいとか、親の介護とか負の理由もあるわいな。
購入希望の家は築年数は20年を超えているので、ここからガクーンと下がることがないだろう、と踏んだのだった。
そう考えると、駅近で中古物件の中でもかなり割安なこの物件は、もしかして掘り出し物かもしれない、という結論に至る。(当時はオリンピックを来年に控えていた2019年で価格が上がっていくところであった)
ただネックは1階。市場価値で言えば1階は防犯上の理由から価値が下がる。
そんな悩んでるところに、救世主が現るのだった。
救世主、義理のお父さん現る
こんなとんとん拍子にことが運んで、進んでいく中ほんとにこれでいいのか、もっと冷静に止めてくれる誰かおらんのかい!と思っているところにお義父さんに白羽の矢が立つ。
大人の判断力というところもさることながら、お義父さんは2度マンションを買い替えていて、どちらも買った時より高く売ってるのだ。
ま、われわれが悩むより冷静な目が欲しいので、ラスト内見という気持ちを込めて一緒に見にいった。
そして、そのあと今はなき「ラ・サコン」というイタリアンのお店で作戦会議をした。
ぴっぴはスパゲッティーを口の周りにくっつけながら、大人は資料を眺めながら
その前から情報を伝えていていろいろ検討していてくれたお義父さん、結論は「いいんじゃない」
懸念していた1階だけど、子ども(しかも男の子)がいる家ならかえってその方がいいかもしれない。転落の心配や階下への騒音の心配もないし、出入りは楽だよと
かつてマンションの1階に住んだ経験のあるお義父さんの言葉は説得力あり。
あと、年寄りも災害の時エレベーター止まったりして大変だから1階は人気があるらしい。そうなんだ。
そういうわけでいよいよ大人の太鼓判もいただき、マンション購入へと動いたのであった。
固定金利か変動金利か、ローンの銀行選びも調べまくり
細かい日程は覚えていないけれど、7月29日に内見に行くことを決め、8月5日には母に「家を買うことになったよ」とLINEで送っていた。
その間約1週間。
ついこの間まで「ぴっぴが小学校に上がるくらいに家を考えよう」と賃貸派を宣言していたのに、だ。
そこからは、いかに支払いを最小限にするかを調べまくる。
金利の低い銀行にするのはもちろん、ローンの繰上げ返済の時に手数料はかかるのか
保証料とか、団信の特約どこまでつけるかとか、火災保険の相場とか、まぁありとあらゆること。
ローンもペアローンにするか悩んだけれど、私が育休中だったし、ペアローンは離婚するときに何かと大変そうなのを知ってやめた。(ここでも離婚の可能性は捨てない)
また、私は奨学金返済中というのもあったので、夫がローンを組んでくれたのだった(感謝!)
その分削れるところは全力で削ろうとした。
なんなら、登記を自分でやって浮かせようとしたら全力で止められた。(素人がやって万が一うまくいかなかったら1番やばいやつ)
ローンの審査も通って、申し込みが成立し9月の下旬には新居に住んでいたのだった。
ちなみに家の値段を交渉したけれど、直前に値下げしていたこともあり諦めた。
その分、ここの不動産会社で以前義父がマンションの買い替えをしていたご縁で、仲介手数料は引いてくれた
引っ越しも自分たちの車で、くらしのマーケットを活用
さらに引っ越しも、歩ける距離なので自前で済まそうと画策。
コーナンで台車を購入し、手で運べるものはガラガラと台車に載せて運んだ。
さらに、義両親に車を出してもらい、フィッツケースはそのまま載せられるだけ載せてもらい、3往復ぐらい運ぶ。
1歳半の子どもがいる引っ越しはなかなかに大変ではあるが、お義母さんがぴっぴを見てくれつつ
われわれはせっせと重労働に励んだ。
それでも運べないのが冷蔵庫や洗濯機。
今はテレビコマーシャルでお馴染みの「くらしのマーケット」に相見積もりをとって、軽トラ1台に収めた。
クーラーの取り外しでちょっと連絡ミスがあり、後日になったがそれ以外は概ね手際もよく大手の引越し業者じゃなくても十分であった。
引っ越したけど、URはかなりおすすめ。退去費用も普通なら2万円かからないかと。
そんなわけで急ピッチで進んだ引っ越し。
住んでいたURは更新料もかからないので当然どのタイミングで引っ越してもお金は取られない。
最後に、退去するときにふすまの汚れや、レンジフードの汚れなどチェックされ費用を取られるのだが、長く住めば住むほど、減価償却ということで費用はあまりかからない。
われわれは5年住んだので、一つずつの項目は数百円〜数千円で済み、合計で2万円いかないくらいであった。
敷金をほとんど持っていかれてしまう民間の賃貸よりはかなりお得に住んだと思われる。
しかしながら、我が家はクローゼットの観音開きの扉が外れ、倒れてきて扉に穴が空いてしまったという経緯があった。
その穴のせいでクローゼットの扉は全取替となり5万円かかったのだった。
でも2ヶ月の敷金のうちの1ヶ月分かからなかったし、残りの1ヶ月は日割りの家賃に相殺。かなり手間は省けた。
家を買うタイミングはある日突然に。それまでに準備と自分たちの理想を明確に
本来、ぴっぴ(当時1歳半くらい)が小学校に上がるくらいを目安にしていたけれど、いい物件に出会うとそんな計画も一気に超えてとんとん拍子でものごとは進んでいった。
日頃のアンテナを立てていたのも良かったが、基本的に仕事が激務であんまりお金を使う暇がなくてある程度貯金していたのもよかった。
なんやかんや初期費用や頭金など、お金がないと話は進まない。
さらに身の丈にあった買い物にしておくのも大切である。
そもそも団地に住んだのも「家賃より旅行や美味しいものを食べることにお金を使いたい!」と、見栄を張らないことにしたからである。
ここで家を買う時に、周辺にあるもう1ランク上のマンションに手を出していたら、1,000万円単位で価格が上がる。
いくら低金利の時代とは言え、借金があることの心理的な圧迫感は
奨学金をコツコツ返している身からすると痛いほどわかる。
さっさと繰上げ返済して、不測の事態に備えたい。
ここの家に決めた時、不動産屋や銀行からの甘い誘惑に、夫婦でしっかり話し合って
「家にお金をかけすぎるより、家族で旅行に行くことやぴっぴの習い事などの体験にお金をかけよう」
と決めたのだった。
住めば都で、2年住むとすっかり気に入っている。とにかく分譲マンションというのは住んでる人があんまり入れ替わらないから穏やかだよね。
一点の後悔があるとすれば、引っ越しを機に思いっきり荷物減らしてくればよかった!
箱が大きくなるとモノはその分増える。
これから大掃除、がんばるぞー