昨日のこと。いいお天気である。
こんな日に限って夫は休日出勤だし、前日洗濯は鬼のようにやったから家でやることもない。
それより何より緊急事態宣言解除である!!!!!
この1ヶ月半頑張ったぴっぴ(そして私)
コロナが落ち着いたら、「電車に乗りに行こう」と話していた。
彼は無類の『踏切好き』
電車の中から、もしくは主要駅で踏切を眺めるのが大好きなのだ。
こうなりゃ、行楽などせずお前さんのために半日電車に乗りまくってやらー(午後にはしっかり昼寝してもらうぜ)
思い立ったら即行動の母は、子どもたちにテレビを見せつつお出かけセットの準備。
着替え、おむつ、お茶、おやつ、外でご飯かもだからエプロン、スプーン、ミルクの哺乳瓶、マスクの予備、タオル、抱っこ紐、自分の水筒。今日はお茶がなくなるので必須である。
自分の身支度と、携帯・定期・財布・乳児医療証セットを持ち
そして万能の神の手、バナナを2本そっと忍ばせ(バレないように)
いざ出陣である。
ぴっぴは踏切の動画を見ていたが、今日の計画を知り「ワクワクするね!」
本当にリアクション芸人くらい正解をよく出す息子である。
ぴーすけは訳もわからぬまま、めったに乗らない電車に興奮気味。
改札で1日乗車券大人740円をパスモに搭載させ、ぴっぴが改札を通る。
勝手気ままな旅である。
電車に乗って踏切を眺めるのが目的だ。とりあえず来た電車に乗り込む。
星川駅から人のいない下り方面をひたすら乗り鉄。各停の湘南台行きである。
ぴっぴと一緒に踏切の数を数える。
星川から和田町が2つ、和田町〜上星川までは見つけられず、上星川〜西谷は8つ、西谷〜鶴ヶ峰は1つ、鶴ヶ峰〜二俣川は9つ見つけることができた。(途中で電車がすれ違ってカウントできないのもあったが)
これはぴっぴにとっては興奮の踏切祭りである。
ついつい声が大きくなるも、周りに人がいないので、ちょっと静かにねーなんて言いながらも道中を楽しんだ。
二俣川で、海老名行きや快速の接続待ちがあり、8分ほど停車。前にきた時にはなかった、転落防止のドアに
「これ何ー?なんであるのー??」と言いながらも、先端まで行って食い入るように二俣川の踏切を見ていた。
「ママーここの踏切見たい!」
いや、わかるけども。せっかく一日乗車券買ったんだから、もっと乗ろうぜ。「帰りにここで踏切見て帰ろう」
そんなわけで、一同湘南台行きの各停に再び乗車し、湘南台を目指すことにした。
しかし、時代は「踏切廃止」の方向。なんと、南万騎が原〜湘南台は
南万騎が原・トンネル・緑園都市・トンネル・弥生台・トンネル・いずみ野・高架・いずみ中央・高架・ゆめが丘であっという間に湘南台。
踏切に出会えなかった。下調べすればよかった…
そう肩を落としている親を尻目に、ぴっぴときたら、「踏切ないねぇ!」と嬉しそう。
トンネルを通るたびに「こわーい!」と言っている。ま、あなたが楽しいならいいですよ。
到着した湘南台。私は初上陸である。
ちょっと調べると、近くに大きな公園があるので、そこでパンでも買って食べようかなぁと思っていた。
子ども科学館みたなのもあるようなのだ。ファミレスやオーケーストアもあるしここで休憩するか。
するとぴっぴは「休憩しない!まだ電車乗りたい!」
でも踏切のない湘南台から二俣川をまた戻るだけってつまらんでしょうに。
そんなわけで、小田急線で大和へ。189円余計にかかるけど、10分ほどで大和へショートカット。
大和は何度か行ったことがあるけど、小田急との乗り換えが構内でしやすいのよね。
日曜じゃなかったら、大和の図書館「シリウス」は何時間でもいられる最高の施設である。今日はスルーだけども
「よし、じゃあ乗るか!」
小田急で新宿行きに乗り、大和で乗り換えて海老名を目指す。上り方面は流石に人が多くなったけど、相鉄に乗り換えるとやっぱりガラガラ。
それが、海老名に着くと一気に人が増えた。
さすがのショッピングモール地帯。ど田舎の星川の駅前とは比べ物にならない。
駅が改装中だったので、前と雰囲気が違うけれど、基本的には皆ビナウォークを目指して行くのだろう。
高校の時、試合で厚木東高校へ行く乗り換えで通った頃とはわけが違いますな。
新しいマンションが乱立している、人気の駅なのだ。
そんな感慨に浸っていると、ぴっぴの「おしっこ行きたい!」で慌ててマルイに飛び込み、トイレを済ます。
色々美味しそうなお店があるけども、簡単にパンを買って外で食べる。
メロンパンとアップルデニッシュ。そして伝家の宝刀バナナ。
この日はハンドメイドしたものを売るフリマみたいなのが開催されていて、五重塔の周りが人で溢れていた。
サクッと食べて、海老名を後にする。あぁ、ユニクロもニトリもあるのに寄るのは許されない。
また電車に乗る。この時点で13時。ぴっぴやぴーすけの体力は少しずつ削られ、眠気がピークになると同時にハイな状況になってきた。
ここまで、なんやかんや大人しくしていたぴーすけが、優先席で座席に座らせた瞬間「あった!あった!!」と優先席のピクトグラムを指して絶叫し始める。
そして一緒に悪ノリするぴっぴ。「あった!あった!」の大合唱である。
ぴっぴを黙らせ、ぴーすけをなだめながら電車が発車すると、今度は興奮してぴーすけが外を指さして
「ぎゃあああぁあああぁぁぁぁー(喜)!!!」
口では怒りながら、内心大爆笑だ。
そりゃ、こんな電車ばっかり乗るこたないわいな。そんな私の顔を見て、ぴっぴも笑ってる。「ぴーすけうるさいねぇ!ハハハハ…」
慣れると多少落ち着いたものの、大和を再び通り過ぎたあたりから、あと何駅だ〜とカウントしながらなんとか二俣川に到着。いやー肩身が狭かった。
二俣川では約束通り、駅を出て踏切まで降りていく。
よく階段の上から親子が電車を見下ろしているのを見るが、我が息子は下に降りたい派。
エレベーターで1階までおり、駐輪場を抜けて踏切の目の前へ。さらに踏切の向こう側へ渡って眺める。何が違うんだ…
「もう疲れたー」というぴっぴを連れて相鉄のグッズショップへ。
いつもは簡単にモノを買ったりはしないのだけど、なんだか1日楽しかったので気まぐれでパスケースを買った。
「帰る時これでピッとしよう。ちゃんと歩いて帰ったら、次に電車の旅をするときはぴっぴがこれで改札通ってね」
しっかり歩いて帰って10分で爆睡である。何時まで寝るの?って感じだけど、こういう日はいい夢見るだろうな。
今日から、やっと始まる保育園。まだまだ感染者数もどうなるかわからないけれど、インフルエンザの予防接種もしたし、なんとかこのままかからないで日常を取り戻していきたい。