松原商店街でお買い物をしていたら、ムール貝が半額であった。
ムール貝ね…パエリアにでもしようか、と買って帰ったのであった…
こんなことを書くと、「ムール貝なんて買ったことないし、パエリアなんて作れない」という方もいるだろう。
私もそうである。
ムール貝を買うのは初めてだし、パエリアはレトルトのパックで混ぜて炊くだけのものしか作ったことはない。(それって料理か…)
だから、せっかくなので生の米からパエリアを作ることにした。
もちろんネットで「簡単・フライパン・パエリア」とキーワードに入れて検索。
家にたまたまシーフードミックスがあり、サフランはないけどターメリックはあり、あとはパプリカを買って適当に作ろう。
レシピによると、ムール貝は下準備が必要らしい。
なんかアサリの砂抜きみたいなものかしらと思っていたら、ムール貝から出ている毛のようなものを引っ張り、洗うとな。
結構簡単だけど力のいる作業。
オリーブオイルでシーフードミックスを炒めて、洗ったムール貝も入れて、白ワインなんかないので日本酒投入。
美味しそうな出汁が出てきたら、モノと汁を分けておく。
ニンニクをオリーブオイルで炒めて、そこに生米投入。
油が回ったらコンソメをお湯で溶いたダシと、さっきの汁とターメリックを入れて沸かす。その後アルミホイルで12分ほど弱火で煮込んだら、シーフードとかパプリカとかアスパラを入れて彩りを決めて、また10分、
最後に蒸らして5分…
とまぁ書けば簡単なことなんだけど、この米、途中で時々取っては味見をするのだけど、ずーーーっと芯が残っている。
これでいいのか?本場のパエリアってこういうもん?
レトルトパックの時はもうちょっとおいしかったと思うのだけど。
大食らいの旦那がいるので、張り切って3合で作り始めてしまったものだから、だんだん雲行きが怪しくなってきた。
これ、もしかして完成しても芯が残るんでない?
「スペインで食べたパエリアは多少芯が残っていたよ」という姉。
まぁそりゃそうなのかもね。そもそもスペインと日本じゃ米が違うしね。
ここで悩むのは本場の味に寄せるのか、それとも食べやすい日本の味に染めるのか。
勘案した結果、食べやすいパエリア風炊き込みご飯にすることにした。笑
もう並べてしまったムール貝やアスパラの隙間から、コンソメスープを注ぎ、さらに形を崩さないように混ぜ混ぜして、さらに炊き込むことにした。
レシピより様子を見ながら15分ほど多く炊いて完成したパエリア。
途中、1番でかいムール貝の口が開かず、口惜しいので包丁で開けてみたけど、やっぱり中が気持ち悪い感じだったので捨てた。
いろいろコスパを考えると決して「作ってみてね!」とは言い難いが。
結局米はちょっと固いままだったし。
何事もやってみて失敗しなければ身につかない性分なので、これはこれで次回からはレトルトパックにするという一択に落ち着いたので良かったのではないか。
余談だが、あんまり本格っぽい料理が好きでない夫からは何故か好評で「こんなのが家で食べられるなんて」と次の日の朝に嬉しそうに語っていたのを聞いた。
はて、炊きなおしてもなお少し芯が残ってそんなに美味しいと思わなかったけどなぁ、と思って次の日の昼に食べてみると…
チンすると美味しかった!! いい具合に米が柔らかくなるんだぁー。
帰宅が遅い夫はフライパンの中のパエリアを電子レンジで温め直して食べたのだった。その手があったのねー
ぴっぴは結局米が固いからと、シーフードだけ食べて黄色いご飯はちょっとしか食べなかった。
そのおかげか残ったパエリアはチーズをかけてアレンジして二日目に美味しくいただきましたとさ。