イギリスの王室で子供が生まれた時に、さっそうと姿を現したキャサリン妃。
ヨーロッパでは無痛分娩は結構スタンダードである。
あの姿を見て「え、まだ数日しか経ってないやん」とツッコミを入れたいほど元気で晴れ晴れとした顔。
わたしもできるなら無痛分娩をしたい!!
けいゆう病院で無痛分娩の麻酔教室
さて、けいゆう病院では無痛分娩を希望する人は麻酔教室を受けねばならぬ。
私は今回無痛分娩希望なので予約をした。
いや、ぴっぴ(長男)のときも無痛分娩を希望していた。だって痛いのやだもん。
だけど2017年の年末、なぜか麻酔科が人手不足で早々にその可能性を否定された。
なんだよーなんのためにけいゆう病院にしたんだか…。
まぁ結果的にぴっぴは保育器に入ったりでけいゆう病院でよかったのだけど
今回二人目、ぴっぴのときの壮絶な痛みを思い出すと、無痛分娩にかかる12万円など安く感じるお値段なのである。
さらに今回は退院するとすぐに上の子のお世話も待っている。体力を温存せねば。
そんな気持ちで臨んだ麻酔教室。
ただいつもと違って新型コロナの影響下、集まっての「教室」スタイルはなされず、麻酔科の医師が個別で説明してくれた。(しかも手術室のすぐそばで)
たったの10分でもこのくそ忙しいであろうなか医師を独占してしまった申し訳なさ。
なかなか面白い先生で、2人目の出産ということもあり端的にわかりやすく教えてくれました。
まぁ結果からいうと平日の9時から16時までにお産が進まないとこの麻酔科の先生に会うこともない。
前回ぴっぴのときは夜中の1時から痛くなりはじめ、朝5時に病院に行ったときにはまだ子宮口が1センチとかで一度帰されたっけ。
結局夜中に産まれたので麻酔はできなかったでしょうが。恨みつらみはいつまででも出る。
説明を聞いていると、麻酔を始めるのが子宮口が3~5センチ開いてからってんだから相当痛いでしょうよ。
ぴっぴのころは4センチで絶叫。でも、痛みが出てからじゃないと麻酔の効果がわからないってのは納得。
背中にカテーテル入れて麻酔を入れるの図は痛そうだけど、きっと陣痛の痛みでかきけされてるだろーなー。
というか、カテーテルは痛みで動いて外れないのかな?
これが経産婦の強みだ。
1度知っとくと恐怖は想像範囲内。よくも悪くもあれ以上痛くはならん。
ぴっぴのためにも自分のためにも体の負担を軽くして、産後に体力温存するのが目的だ。
え、そんなに痛いの?マギールの疼痛スコアの恐怖
先生を待つ間、レジュメをもらって読んでたのだけど「痛さ」グラフみたいなものに衝撃をうけた。マギールの疼痛スコアというやつ。
陣痛の痛さをよく言葉で表現するが、「想像を絶する」とか「鼻からスイカ」とか
痛さをランキングしていくと初産婦の痛みは
『手の指を切断するよりちょっとマシ』なくらいなんだって!
これ、麻酔教室では和気あいあいしながら語られたのだろうか…。
これから産む人こわすぎない?確かに痛かったけど、大丈夫、2人目産むぞ!って忘れちゃうくらいの痛みだから。忘れる忘れる。
背中のカテーテルは動くけど外れたりはしないと聞いて安心し、わずかな可能性ではあるけれど血栓ができたり、具合が悪くなったりするらしい。
それは十分な説明をされ、リスクを承知の上で受けるのだけど、その万が一のときもすぐに麻酔科の先生がスタンばってくれているのが安心。
わたしの今回のお産はスーパー安産かつすすみがめっちゃ早かったので結果的に必要なかった
結果的に私は間に合わなかったけど、できるなら無痛分娩がいい!
が、新型コロナによって「付き添いなし、立会いなし、面会なし」のナシナシだらけの今、無痛分娩という心のお守りはあるにこしたことはない。うん。
というか、海外では無痛分娩や和痛?が一般的なのにいまだに「根性論」というか、痛い思いをして産むのがよし、みたいな文化があるのが悲しい。
部活もそうだけど、自分が嫌な思いをしたなら次の代にはそれを引き継がなきゃいいのに、「私もこんな思いをしたんだからあなたも辛い思いをしなさい」的なプレッシャーなんなんだろう。
男性が出産の痛みを経験すると、「痛さ」で死ぬらしい。そんな思い、別にしなくて良くない?
すべての妊婦さんが望めばできる環境がととのえばいいのになぁ。