最近、ぴっぴ(長男)の保育園では踊りの練習をしているらしい。
保育園の送迎で、先生が「ぴっぴくん、おばあちゃんの真似がとても上手なんですよー」といってもらった。おばあちゃん…。どうやら腰に手をあてて、杖をついているポーズである。
我が家にはふたりのおばあちゃんが出入りしているがふたりともシャンと歩く若々しいばあばである。では、このおばあちゃん像は誰?
すると、連絡帳に「もったいないばぁさん音頭を上手に踊りました」の記述が。だ、誰なんだ
よくよくぴっぴに話を聞いてみると、その踊りの振り付けの中でおばあちゃんの動きが出るらしい。2歳児の説明を元にさっそくYouTubeでもったいないばぁさん音頭を検索してみた。
時代はドラえもん音頭やアラレちゃん音頭ではないのだね
どうやらもったいないばぁさんの絵本が元になった、もったいないばぁさん音頭が彼のハートをとりこにしているらしい。
お話の流れは、食べ残しや水のだしっぱなしなど「もったいないこと」をしていると、どこからともなくおばあちゃんがやってきてものの大切さを説くということなのだ。
この時代だからこそ、
「もったいない」という精神が改めて見直されているのだろうか。けっこういい話なのだ。だがしかし、このおばあちゃんがこわい。
ご飯を残してしまった男の子の家にどこからともなく上がり込み、男の子についた米つぶをべろべろーっとなめてとってしまうのだ。
それを見てこわくないのか我が子は。まぁ2歳児、踊りの楽しさにそういうところは見えないのだろうなと思った。1度見せたYouTubeは、次の日からルーティーンとなり、毎日もったいないばあさん音頭を踊る熱狂ぶりであった。
ところが、今日の風呂で湯船のお湯をバシャバシャと流すぴっぴに
「そんなことしてると、もったいないばあさん来るよー」
と、軽くいさめた。瞬間、ぴっぴの顔色はみるみる変わり、お風呂で大号泣を始めたのだ!
え、なんで?もったいないばあさん嫌いなの?
首を小さく縦にふる。
怖いってこと?
またまた小さく縦にふり、泣き続ける。
なんだよ、そんなこわいならあんな楽しそうに踊るなやー!と心でツッコミをいれつつ
「大丈夫、ママがもったいないばあさんに電話して来ないように言っとくから!」という謎の約束でぴっぴを安心させたのだった。
もったいないばあさん、あなどれん。